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2009/07/06.Mon

平成16年-春

 この時期の父親は、認知症(若年性アルツハイマー)の症状がおちついていて、気候もよかったので、できるだけ家族で出かけるようにした。


 家から車で1時間くらいのところにある河川公園に行った時は、観光地で人が多くいたり、足場の悪いところがあったりしたが、父親は、俺と母親についてくることができたし、楽しんでいたようだ。


 この春は、それぞれ別の場所で1回ずつ、計3回の花見をした。

 どれも家から車で30分以内にある桜の名所で、昼に桜を見ながら散歩した。

 父親はどれも喜んでいたが、孫と一緒に行った花見がやはり一番楽しかったようだ。


 桜の季節が終わると、他の花がきれいに咲いている公園や花のイベントに行った。

 母親はもともと花を好きだが、父親も花を見ると穏やかな顔をするということに、俺は今さらながら気づいた。



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平成15年-夏~16年-春
2009/07/06.Mon

平成15~16年-冬-(2)

 この時期の父親は、友人やかつての職場などから、飲み会や会合の手紙が多く届いて、出欠席をどうするか、どう書くか等を長時間迷ってしまうようになった。
 どう書くか以前に、文章、字をだいぶ書けなくなってしまっていた。

 俺と母親は、本人のプライドを傷つけないように気を使いながら、欠席の代筆をするようになった。


 中には、欠席の返事をしたのに、わざわざ父親に電話をかけてくる人がいて、対応に困った。

 俺も母親も、隠そうとはあまり考えなかったが、父親の認知症(若年性アルツハイマー)をどう説明してよいかわからず…

 以前の健康診断(平成13年-秋-(2) 参照)でひっかかった内臓のことを持ち出して、「酒を飲まないように医者から言われているから」、「長時間の宴会や会合は体力的にきついから」という理由で、出席を断った。

 嘘はついていないが、少し大げさな言い方だったことは否めない。


 父親の認知症(若年性アルツハイマー)の検診は、父親と俺と母親の家族3人で、俺が車を運転して約月1回、病院に行く形で続いていて、診断テストもあり、主治医によると、父親の認知症は徐々に進んでいるとのことだった。



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平成15年-夏~16年-春
2009/07/06.Mon

平成15~16年-冬-(1)

 父親が何を思ったか、(父親の認知症のことはよく知らない)ある知人に、俺の結婚相手を探してくれないか、と頼んだようだ。

 気持ちはうれしいが、認知症の進んだ父親を通じてなので、先方からの話も俺からの話もうまく伝わらない。

 結局、俺が直接、父親の知人と連絡をとりあうことになった。


 俺は実家に戻ってきてから、すぐ国家資格の受験勉強の追い込み、そして合格できたら直後に父親の認知症(若年性アルツハイマー)がわかり、その後は自分の仕事と父親の認知症にかかわる対応だけで精一杯になり、恋愛や結婚については考えたことすらほとんどなかった。


 そんな状況が続いていたから、父親の知人と直接話せるようになってからすぐ、父親の認知症には触れない言い方で、俺の結婚についての話を止めてほしいと頼んだが、もう、ある女性と俺が会うことになってしまっている、ということだった。


 「とにかく一度会うだけ会ってみたら」と言われ、父親の知人の顔をつぶすのはどうかとも考え、なんとか時間を作って、静かな喫茶店でその女性と会った。


 会ってみたらいい人で、俺より年下だったがしっかりしていた。

 俺は父親の認知症以外のことをいろいろ話した。
 認知症のことは、隠したかったというより、どう説明すればよいかわからなかったというのが正直なところだ。

 彼女も自分のことをいろいろ話してくれたが、俺は、穏やかに聞いていられた。

 ただ、彼女の「結婚した後も絶対に続けたい」という趣味の話などから、「この人は、俺の父親の病気を受け入れてはくれないだろう」と判断するしかなかった。


 俺は父親のことを考えると、これ以上この話を先に進める気になれなかった。

 失礼かとは思ったが会ってから数日後、彼女の反応を聞く前に俺の方から、この話を持ってきてくれた父親の知人に、父親の認知症には触れず、それ以外の点(俺の仕事や収入など)で先が不安定という理由で、「やはり、この話はなかったことにしてほしい」と伝えた。

 父親には、折を見て「(父親の)知人が紹介してくれた女性とは、価値観が合わなかったからやんわりと断った」とできるだけわかりやすく伝えた。

 一応は納得してくれたのか、父親はその後、俺の結婚に関する話はしなくなった。



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平成15年-夏~16年-春
2009/07/05.Sun

平成15年-秋-(2)

 父親(62歳)、母親(59歳)、俺(34歳)の家族3人で、いつものように俺が車を運転して、2回ほど紅葉を見に行った。


 初秋に山の紅葉を見に行った時は、まだ紅葉が始まったばかりだったが、天気がよく、ドライブとしては良かった。


 秋が深まってきた頃には、境内の紅葉がきれいだというお寺に行った。

 実際に紅葉は鮮やかで、父親も喜んでいた。



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平成15年-夏~16年-春
2009/07/05.Sun

平成15年-秋-(1)

 父親の健康診断をどうするか、父親の認知症(若年性アルツハイマー)の主治医に相談した。

 もう普通に受けることはできない。

 目については認知症で通院している病院の眼科で経過観察になっているし、同じ病院の泌尿器科の検診の際にでも、血液検査(泌尿器科で調べる項目に、一般的な健康診断における検査項目を加えて)と尿検査を最低1年に1回受けて…

 他は痛みや異常があった時に対応すれば、という言葉だった。


 俺はといえば、この頃に受けた健康診断でひっかかり、近所の内科医院に行って精密検査を受けたところ、原因不明の内臓障害と言われた。

 医師の指示通り、酒をまったく飲まないようにし、体重も数キロ減らすことによって少しずつよくなっていくのだが、健康診断の度にひっかかり、健康不安として残ってしまう。


 俺は、内臓障害のせいだろうか、顔の吹き出物がひどくなり、多少よくなったり悪くなったりはあるものの、この後ずっと悩まされることになる。

 少し前からの蕁麻疹も関係があるような気がしたが、医師には関係ないだろうと言われた。



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平成15年-夏~16年-春
2009/07/05.Sun

平成15年-夏-(3)

 俺は、疲れが出てきたのか、蕁麻疹になってしまい、この後何年も悩まされることになる。

 薬を飲めば症状はおさまるが、飲み続けなければならず、副作用で眠くなったりだるくなったりして、薬に慣れるまでは本当にきつかった。



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平成15年-夏~16年-春
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