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2017/12/05.Tue

これまで、これから11-(3)

 …前(下)の記事~ これまで、これから11-(2) ~の続きです。

 成年後見制度を使っていなかった他の理由は…

 俺は働けていないことが、父親のお金を使いこむのではないかと見られたり、母親は後見能力に不安があると見られたり、俺の弟がよくわからないから後見人人になることと拒否したりしたら…

 家族ではない、士業の人や市民後見人と呼ばれる人が成年後見人になる可能性がある。

 俺の住む地域で成年後見人をしている士業の人や市民後見人は、認知症で本当に困って・苦しんでいても誠実に努力している本人とその家族をさらに苦しめる、認知症についての公共のメディアや場でのウソに気づかないか、気づいても気づかないふりをしている。

 そのような士業の人や市民に、成年後見人になる資格があるとは俺は思えないし、少なくとも俺の父親の成年後見人には、絶対になってほしくない。


 成年後見制度が以下のようなものだったら、すでに俺は使っていたかもしれない。

 原則として、一番身近で誠実に介護・手助けする人が成年後見人になる。

 被後見人の希望ができるだけ叶えられるように、後見人が大きな負担を抱えないように、後見人が悪いことをしないように、「成年後見支援・監督者」という資格を持つ人が、業務・仕事として後見人を支援・監督する。

 後見人を監督するだけでなく支援もすることが、ポイントだ。


 そして、「成年後見支援・監督者」という資格は、次のようなものであってほしい。

 この仕事・業務を誇りと責任を持ってできる・するように、また、悪い人が簡単に成年後見にかかわれないように公的な資格、できれば国家資格にする。

 公的な資格であれば、「成年後見支援・監督者」の支援・監督業務をチェックする役所が定められ(おそらく家庭裁判所)、そのチェック方法や「成年後見支援・監督者」が問題行為をした場合の罰則も規定される。

 受験資格において、福祉や介護の仕事の経験の有無を問わない。

 やむを得ず仕事を辞めて、家族など身近な人の介護や手助けを誠実に長く続けて、少しでも働こうと思った時には身体的にまいってしまい…

 介護の現場が人手不足であることはわかっていても、その仕事は到底できない、といった人に取ってほしい資格・やってほしい仕事だから。

 また、公共のメディアや場でのウソに気づかない、気づいても気づかないふりをしている福祉や介護の仕事の経験者がたくさんいることからもわかるように…

 福祉や介護の仕事の経験があることと、被後見人と後見人(になる人)の現状がわかっていること・誠実であることとは関係が無いようなので。


 また、「成年後見支援・監督者」の資格を取った後、実務上の条件も必要だろう。

 その名の通り、成年後見人の「支援」と「監督」の両方を業務とする。

 どんな人の後見支援・監督者になれる訳ではなく、原則として、被後見人(になる人)と同じ病気・障害の人を介護・手助けした経験を要するが、この「経験」は‘仕事’の経験である必要はない。

 これについて、認知症を一括りにはしないでほしい。

 原因疾患ごとに分けて、少なくとも、老年性認知症と若年性認知症はしっかり区別してほしいものだ。

 報酬は、被後見人や後見人の所得や資産を基にするのではなく、どのような支援・監督業務を、どれだけ実行したかで決まる。

 被後見人が亡くなるまでという契約はできず、数年ごとの更新制。


 このような制度だったら…



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これまで、これから11
2017/12/03.Sun

これまで、これから11-(2)

 父親を被後見人とする成年後見制度は、ずっと使わないまま、ここまできた。

 その理由は…

 父親の在宅介護中はもちろん、特養に入居してからも俺は自分の生活を立て直すことにも追われて、後見業務をしている時間が、そもそも申請手続する時間もなかった。

 父親の契約能力が不安定な時期の大部分は、俺か母親が常に父親の近くにいたから、その期間は、父親が変な契約を結ばされたりする心配はなかった。

 父親の最後の職場では、携帯電話の契約や最後の仕事など、微妙なものもあったが…

 介護サービスを利用し始めた頃より後は、父親に契約能力が無いことは診断書上も、誰の目にも明らかになっていて、そのような人と契約を結んでも、民法では無効だし、刑法では準詐欺罪とかになるらしい。


 父親の銀行預金の内、障害年金が入ってくる普通預金の方は、成年後見制度を使っていなくても、銀行窓口でも母親が父親の口座から引き出すことができた(1回あたりの限度額はあるが)。

 父親の障害年金を、まず父親のために使い、その残りと母親の年金で、使える公的支援制度は全て使い、様々な節約(がまん)をすればだが、俺と母親は日常生活を送ることができた。

 ただ、わずかなぜいたくや臨時の出費など、俺と母親の貯金を切り崩して対応しなければならないことも多かった。

 俺が働けなくても経済的になんとかなっていた理由の一つに、俺が東京でサラリーマンをしていた時に、毎月少しずつだが給料の一部を実家の口座に入れていたのだが、両親がそのお金を俺名義の口座に移し、それに全く手をつけずにいて…

 俺が介護離職してから、それを俺が使うように言ってくれたことが大きい。

 俺としては、情けない思いもあったが…


 成年後見制度を使って父親の定期預金を解約して使うことも、考えないではなかった。

 しかし、父親のための直接の出費でないことに、まだ俺と母親の貯金も残っているうちに、それを使うのはどうかと思ったし…

 いつか父親が亡くなった時、家とその土地を相続するであろう母親とのバランスをとるために、俺の弟に、父親の定期預金を相続させようと俺と母親は考えている。

 父親の若年性アルツハイマーが進行して、自分で定期預金を解約できなくなった後に、俺の弟は自分の家を建て、大きな子にお金がかかるようになり、小さい子たちが生まれた。

 今は自力でなんとかなっているようで、今後もしばらくは大丈夫そうだが、いつか、少し苦しくなるかもしれない。

 父親が若年性アルツハイマーでなかったら、そんな弟やその子たちのために、自分の定期預金を使いたいと言うだろうから。


 次の記事に続きます…



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これまで、これから11
2017/12/02.Sat

これまで、これから11-(1)

 平成27年(2015年)の春が過ぎて、父親が若年性アルツハイマーと診断されてから14年、その診断時に認知症専門医から、発症は少なくとも2年以上前と言われたので、発症からは16年以上経ったことになる。


 平成26年の夏から27年の春までの父親を振返ると…

 父親の飲み薬の内、2種類の精神薬が減り、その後1つ戻って、結果的に1種類が減ったことになる。

 父親の車椅子が、モジュール → 普通 → リクライニングと変わった。

 父親が食べるおかずが、刻み → トロミ付け → ソフト食 → なめらか食と変わった。

 特養でリハビリとしてやっていた歩行訓練が、なくなった。

 全ての変化が、父親の身体機能が衰えてきたことに関連している…


 俺の方は、TOEICのスコアは良くなっているが、目標には届いていない。

 俺の身体については、腰痛や坐骨神経痛は相変わらずで、老眼が進み、耳鳴りという問題が増えて、あえて良かったことを探せば、顔の皮膚にケアの効果が現れてきたことくらいか。

 若年性認知症のドキュメンタリー番組が放送されて、その番組が全国的に評価されても、俺の住む県の若年性認知症を巡る状況は、何も変わらない…


 父親は残念な変化が多く、俺には良い変化が少ないという一年だった。



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