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2018/10/05.Fri

平成28年-夏-(24) 父親は75歳に

 8月下旬の次に面会した日は、父親の75歳の誕生日だった。

 俺と母親が、面会前に(特養を含む介護)施設の受付で、いつものように面会用紙に記入していると、施設の代表の人が近づいてきて、父親の誕生日に対してのお祝いの言葉を言ってくれた。

 俺と母親が特養の父親の部屋に行くと、父親はベッドで、やや横向きの仰向けになっており、少し眠そうだった。

 棚の上の「看取りファイル」を読むと、俺と母親が面会に来なかった昨日と一昨日のところに、父親のしゃっくりがひどかったことが書かれていた。

 女性の介護スタッフさん2人が来室して、その二人がかりで父親をベッドからリクライニング車椅子に移した。

 スタッフさんによると、もうすぐ施設のホールで地域ボランティアの人たちによる歌謡コンサートがあり、俺と母親に、そこへ父親を連れて行ってほしいとのことだ。

 俺が父親の車椅子を押して、その横に母親がついてホールへ移動し、会場の片隅で父親の車椅子のブレーキをしっかりかけてから、俺はホール備品の椅子2つを父親の両隣に運び、その椅子に俺と母親が座って、3人でコンサートを見よう・聞こうとしたが…

 父親は、目を閉じて眠っている時間の方が長かった。


 その次の面会では、俺と母親が父親の部屋に行くと、父親は上半身部分を少し高くされたベッドで、やや横向きの仰向けで、涙まじりの目ヤニが多く、また…

 10:00頃の(トロミ付)コーヒーを(介護スタッフさんの全介助で)飲ませてもらったばかりなのか、口の中に何か少し残っている感じだ。

 そのような状態で父親は、うなったり咳をしたり、自分で身体をさらに横向きにしたり、関節の拘縮のある腕・手をやや無理して動かして、首や肩の周辺をかいたりした。

 俺と母親が、父親の枕の位置を直したり、やさしく目ヤニを拭き取ったり、手を握ったり肩をさすったりしたら、父親はだいぶおちついた。

 少ない介護スタッフさんたちが、他の入居者さんたちの対応に追われているのだろう、時々あることだが、この日は特養の介護スタッフさんでなく生活相談員さんが、俺と母親に冷たいお茶を持ってきてくれた。

 俺は、父親のシェーバーをハンドソープを使って水洗いして、窓際で乾かしておき、帰る前に組立てて、シェーバーオイルをつけた。


 その次の面会では、ベッドで仰向けになっている父親の上着シャツの襟が、食べカスらしいものがついて汚れていて、また、手の爪のいくつかが尖っていた。

 俺と母親は協力して、お湯で絞ったタオルで父親の首、そして襟の汚れを拭き、それから、家から持ってきていた爪ヤスリを使って、父親の爪の尖っている部分を少し削った。

 「看取りファイル」の昨日のところに、痰の吸引があったこと、夕食中にムセたことが書いてあり、吸引について書かれたのは、本当に久しぶりのことだった。



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平成28年-夏
2018/10/03.Wed

平成28年-夏-(23) サイドレールの交換

 8月下旬も俺と母親が、父親が入居している特養(特別養護老人ホーム)の部屋に行くと…

 父親はベッドで、やや横向きの仰向けになっており、両手は胸の前、関節の拘縮のせいで少し窮屈そうにヒザは曲がっているという姿勢で、眠そうにしていた。

 部屋のエアコンは温度設定が低めのせいか、ずっと冷風が出続けた。

 介護スタッフさんが、俺と母親のために冷たいお茶と丸椅子を持ってきてくれて、また、父親のことで話があるそうなので、俺と母親は部屋の外の廊下で聞いた。

 先日、父親がST(言語聴覚士、飲み込みの専門家)の往診を受けたところ、最近やや多いムセの原因は、食べさせ方や食べ物の形状ではなく、短時間で完全に飲みこまず(飲みこめず)、少し口の中に残ってしまうことらしい。

 そこで、介護スタッフさんたちは、父親の食べる(父親に全介助で食べさせる)ペースを落として(さらにゆっくりにして)みるそうだ。

 人手不足の中、父親のために、さらに時間と手間がかかるだろうから、俺と母親は申し訳なく思った。

 ただ、スタッフさんによると父親のムセは、昼食時はほとんど無く、朝夕に出やすいので、眠気や疲れの方が大きな原因かも、とのことだ。

 父親のベッドのサイドレールについて、だいぶ以前の体動が大きかった・多かった頃からずっと、ぶつかってもケガしないようにクッション性の高いタイプだったが…

 体動が小さく・少なくなり、ぶつかるリスクが減ったため、普通のサイドレールにソフトカバーを付けたものに交換したいそうだ。

 クッション性の高いものは高価で、この施設に少ないので、現在、サイドレールにぶつかってケガするリスクが高い他の入居者さんのために使いたいらしい。

 俺と母親は、今の父親にはソフトカバータイプで充分と思われたので、了承した。


 その次の面会で父親は、部屋のベッドでやや横向きの仰向けだったが、けっこう身体を動かした。

 ベッドのサイドレールは前回の話の通り、普通の(柵の)にソフトカバーというタイプに交換されていた。

 父親が身につけているのは、全前開きタイプの七分袖の上着シャツ、その中は通気性のよいサーフシャツ、下は薄手のスエットパンツで、その中は紙オムツと尿取りパッドのようだ。

 また、薄手の靴下を履いていて、タオルケットは腹からヒザあたりにかかっていた。

 部屋のエアコンは動いていなかったが、室温が高くなってくると冷風が出てきて、少し寒いくらいになったので、母親がタオルケットを、父親の肩から足先までかかるようにした。

 ラジオがついていたが、それを俺は消して、面会中は、家から持ってきたポータブルDVDプレーヤーを使って、父親が好きだった歌謡曲や演歌を多く含む最近のテレビ番組を録画・ダビングしたDVD-RWをかけて、帰る時に、またラジオをつけた。

 父親が急にしゃっくりを始めてしまい、俺は介護スタッフさんを探しに行き、どうすればよいか聞いたが、ベッドの上半身部分を高くして、後は待つしかないらしい。

 確かに、水をしっかり飲み込んでもらう、驚かすなど、一般的なしゃっくりの止め方は、今の父親に使うことはできないし、耳や(しゃっくりを止める)ツボを押すなどの方法も、父親に痛みとストレスを与えるだけだろうから…

 結局、俺と母親が帰らなければならない時刻まで、父親のしゃっくりは止まらず、介護スタッフさんに後のことを頼んで帰るしかなかった。



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平成28年-夏
2018/10/01.Mon

平成28年-夏-(22) 無職ではない

 平成28年(2016年)の8月下旬に入ると、俺の住む地域は、台風9号が近づいてきて蒸し暑さがひどくなり、それから雨と風が強くなり、台風が過ぎ去ると一時的に涼しくなったが、その後、また蒸し暑くなった。

 ほとんど間をおかずに、今度は台風10号が近づいてきて、同じような天気の経過だった。

 どちらの台風も、俺の住む地域では特に目立った被害は無かったが、10号の方は岩手県や北海道で大きな被害が出て、特に岩手県では高齢者グループホームに入居していた9人が、台風により近くの川が氾濫し、それに伴う浸水で亡くなり…

 高齢者グループホームということは認知症の人もいたはずで、認知症(若年性アルツハイマー)の父親が高齢者施設にいる俺としては、全くの他人事とは思えなかった。


 母親は、高血圧などで処方されている薬が少なくなってきたので、内科医院を受診して、これまでの薬を継続するよう医師に言われたそうだ。

 この時期、母親の体調は悪くなかったようで、台風の合間に、家の近くの公民館で行われた軽体操教室に(できる範囲で)参加したり、近所の仲のよい奥さんらと(団体で安く参加できる)日帰り旅行に行ったりした。


 相変わらず俺は週三日、個別指導塾講師・家庭教師として働いているが、俺が英語を指導している生徒さんに、数学を指導しているベテランの先生と個人的に話す機会があった。

 その話から、この個別指導塾・家庭教師派遣の事業所が(ウソをついてまで)俺に大学受験生を担当させた(平成28年-夏-(17) 参照)事情が推測できて…

 ずっとプレッシャーはあるし、指導のための勉強や準備も多くて大変だが、少なくとも、事情がわからないままの大変さではなくなった。


 俺は今年も市役所で、市の健康診断を無料で受けるための手続をした(平成26年-夏-(27)平成27年-夏-(24) 参照)。

 今年は昨年までと違って、この手続をする理由を「働いているけれども収入が少なくて」と窓口で説明し、「無職だから」と言わずに済んで、少しだけ気が楽だった。



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平成28年-夏
2018/09/29.Sat

平成28年-夏-(21) 精神科医師の往診?

 8月中旬の次に面会した日は、俺の住む地域に台風が近づいていて、風が強かった。

 特養の部屋のベッドで父親は、やや横向きの仰向けで、少しだが反応・笑顔を見せてくれて、(苦しそうではない)発声もあった。

 俺は、洗面台にある父親の歯ブラシを、家から持ってきた新しいものに交換した。

 もう父親の日常の口腔ケアは、特養の介護スタッフさんの全介助による、主にスポンジブラシを使う形になっているはずだが、歯ブラシを使うことも時々あるようで、その毛先がだいぶ広がってしまったからだ。

 母親は、先日(俺の)弟から受け取った子どもたち(父親と母親にとっては孫たち)の写真を家から持ってきて、父親に見せてから、部屋の棚にあるフォトスタンドに入れて、そこに入っていた(少し前の)ものは家に持ち帰った。


 その次の面会では、俺と母親が特養に着いた時、父親は部屋のベッドではなく、共同スペースでリクライニング車椅子に座っていた。

 介護スタッフさんに聞いたら、この日は(特養を含む介護)施設のホールで地域ボランティアの人たちによる歌のコンサートがあり、その場に父親もいられそうなので、行く準備として共同スペースに連れてきていたそうだ。

 とはいえコンサートが始まるまで少し時間があったので、俺と母親はスタッフさんにことわって、父親をリクライニング車椅子に座らせたまま、父親の部屋に移動した。

 俺は、ポータブルDVDプレーヤーを使って、父親に少しだけ音楽を聞かせた。

 父親の誕生日が近いので、俺と母親が家で作ってきたバースデーカードを、母親がそれを父親に見せてから、棚に立てかけた。

 コンサートが始まる時間になったので、俺が父親の車椅子を押して、母親がその横で見守りながらホールへ移動した。

 ホールに着いた時、父親のリクライニング車椅子の座面と背もたれが、そのままのだいぶ後ろに倒した角度だと、父親が直接、ホール天井の明るい照明を見てしまうので、近くにいた介護スタッフさんに頼んで、その角度を変えてもらった。

 コンサートが始まってしばらくすると、この施設と提携している精神病院から定期的に来ている医師が、施設の看護師さんと一緒にホールに入ってきて、ホールにいる特養入居者のうち、俺の父親を含む数人を少しずつ見たら、出て行った。

 これが、「精神科の往診」らしい…



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平成28年-夏
2018/09/28.Fri

平成28年-夏-(20) しゃっくり

 8月中旬も俺と母親が、父親が入居している特養(特別養護老人ホーム)の部屋に行くと…

 父親はベッドで、やや横向きの仰向けになっており、足腰の関節の拘縮のせいで少し窮屈そうにヒザは曲がっていて、ヒジの拘縮で胸のあたりに手が来てしまうが、その手を(ぎこちないが)動かして、アゴについている食べカスを自分でこすり取ることもあった。

 ラジオがついていて甲子園の高校野球中継が流れていたが、面会中、それを俺は消して、家から持ってきたポータブルDVDプレーヤーを使って、父親が好きだった歌謡曲や演歌を多く含む最近のテレビ番組を録画・ダビングしたDVD-RWをかけた。

 エアコンのスイッチが入っていたものの、冷風は出ていなかったが、室温が高くなってくると冷風が出てきた。

 介護スタッフさんが、俺と母親に冷たいお茶を持ってきてくれた。

 父親が身につけているのは、薄手の長袖上着シャツ、その中は夏向けの通気性のよいサーフシャツで、下は薄手のスエットパンツ、その中は紙オムツ+尿取りパッドか布オムツ+オムツカバーのどちらかだろう。

 また、薄手の靴下を履いていて、腹と足にタオルケットが掛けられていたが、エアコンから冷風が出てきて少し寒いくらいになった時は、母親がそのタオルケットを肩まで覆われるようにした。

 母親は、部屋の中に置いているリクライニング車椅子の、父親の姿勢が安定するようにするための(接触冷感)クッションに汚れや臭い(におい)が付いていたので、交換した。

 父親のベッド枕の(クール)枕パッドも汚れていたので、俺が父親の頭を少しだけ浮かして、その間に母親がと交換した。

 いつものようにクッションも枕パッドも、部屋の収納の中に置いていたきれいなものと交換し、汚れた方は家に持ち帰って洗い、なるべく早く持ってくるようにする。

 父親の目ヤニが多かったので俺は、お湯で絞ったタオルで、できるだけやさしく、慎重に拭き取ったが、やはり嫌がられて、少ししかできなかった。


 その次の面会では、父親はベッド上で仰向けの姿勢で、胸の前で、関節が硬くなって曲がりにくい(ほぼ真っ直ぐなままの)指を、もう片方の手で強く握り続けていたので…

 それを俺が少しずつほどくと、父親は握っていた方の手で、自分の首をかいた。

 そのあたりを見ると、食べカスが上着シャツの襟に固まってついていて、それが肌に触れてかゆそうだったので…

 俺はお湯で絞ったタオルで、その首のあたりを拭き、また、襟の食べカスのようなものを拭き取ると、父親はおちついたようだ。

 母親が、家から持ってきたコロコロ(粘着クリーナー)を使って、父親の部屋の掃除をした。

 俺は父親のシェーバーを、ハンドソープを使って水洗いした。

 父親が、しゃっくりをし始めてしまった。

 俺と母親が帰らざるを得ない頃になっても止まらなかったので、介護スタッフさんに父親のしゃっくりが続いていることを伝え、後のことをお願いして帰ったが、その際にスタッフさんから、父親は前日もしゃっくりが長く続いたという話があった。



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平成28年-夏
2018/09/26.Wed

平成28年-夏-(19)

 平成28年(2016年)の8月中旬に入ると、俺の住む地域は少し涼しくなり、家でのエアコン(冷房)は夜寝る直前まで使う必要はなく、日が沈む頃にはエアコンを切ったり、扇風機だけで一日中しのげたりする日もあったが…

 台風が近づいてくると、また蒸し暑さがひどくなり、昼頃から夜寝る直前までエアコンを使う生活に戻ってしまった。

 台風の影響で強い風と雨の日もあったが、俺の住む地域では特に被害は出なかった。

 ただ、俺の腰痛が強くなってしまったのは、この不安定な天気の影響もあるような気がする。


 俺と母親は、台風が近づく前に、お墓掃除・お墓参りをした。

 お盆ということで、(俺の)弟一家が家(弟からすると実家)に来て、仏壇に手を合わせた。

 弟は、最近の子供たちを撮った写真を数枚、母親に渡した。

 俺は弟たちに父親のところにも行ってほしかったが、いろいろ忙しくて、そこまでは無理らしい…


 俺の週三日、一日一人ずつの個別指導塾講師・家庭教師の仕事は、お盆でも、だいたいあった。

 特に高校3年の生徒さんについて、俺は自分の時間を使って、大学受験の英語について徹底的に調べ、それに基づいて受験に向けての指導ができるようになるための俺自身の勉強もしなければならず、相変わらず休みという感じの日・時間は全く無い…



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