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2009/12/30.Wed

平成21年-春-(31)

 俺一人で介護ズボンとテープ式オムツを、父親が入院している病院へ持って行った。

 この日の父親は、俺が病棟に入った時には、ホールで眠そうな感じで、裸足で歩いていた。

 俺が父親の部屋に連れて行き、ベッドに座らせようとしたが、座ってくれなかった。

 俺が、家から持ってきたミニカセットレコーダーで父親の好きな音楽を聞かせたら、少し笑顔を見せてくれた。

 父親が立ったままなので少し大変だったが、なんとかスリッパを履かせた。


 俺は、父親が何かおちつかない感じがしているように見えた。

 よく見ると、下着シャツが前後逆になっていたので、俺が介助してちゃんと着替えさせると、父親は少しおちついた。

 着替えさせた時に父親は、特に抵抗しなかった。


 父親を、ホールの指定席のようになっている隅の一人席へ連れて行ったら、わりとスムーズに座ってくれた。

 看護師によると、足のむくみと尿失禁以外は特に問題なく、水分補給なども進んで(喜んで)受けているとのこと。



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平成21年-春
2009/12/29.Tue

平成21年-春-(30)

 父親が再入院すると俺は、父親の主治医から言われたこともあり、できるだけ多くの特別養護老人ホーム(特養)の申込をすることにした。


 まず、ある特養に行き、申込書等の書式をもらってきた。

 次に、その中の「意見書」の書式をケアマネージャーに渡し、記入してもらった。

 そして、ケアマネージャーが書いてくれた「意見書」と内容が矛盾しないように、俺が「入居申込書」を記入し、両方の書類を申込む特養の数だけコピーした。


 申込する特養に電話し、担当者と日時を調整した後、申込書と意見書のコピーや介護保険証(更新手続のためケアマネージャーに渡してからはコピー)を持って、約束した日時に特養を訪れた。

 まず、特養の担当者が施設や入居の流れ等を説明してくれた。

 次に聞き取り調査が行われ、いろいろな質問をしてくる特養の担当者に対し、俺は一つ一つ答えた。

 俺の方からの質問を求められると、真っ先に「今は何人待ちですか?」と言ったが…

 俺はこの時期に5箇所ほど特養を申し込んだのだが、少ないところでも百数十人以上が入居を待っている状態で、それに加えて、俺の父親は現在の病状・状態では早い順番にならないということだった。

 予想はしていたが…

 施設の見学を勧めてくれるところもあり、俺は「すぐに入居できないのに、見学する意味はあるのだろうか?」と思ったが、せっかくなので、そういうことを口には出さず見学した。



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平成21年-春
2009/12/28.Mon

平成21年-春-(29)

 俺と母親は、父親に面会するたびに病院から渡される、父親の(尿失禁などによる)臭い洗濯物をどうするかで困っていた。

 普通に洗濯機を使っただけでは、臭いが取りきれないのだ。

 あれこれ悩んだ結果、インターネットで紹介されていた方法を参考にして…

 フタ付きバケツに風呂の残り湯を入れ、そこに漂白剤と洗剤を投入してかき混ぜて、父親の洗濯物をしばらく入れておくようにした。

 フタをしておけば臭いはさほど気にならないし、しばらくおいた後に洗濯機で洗うと、ほとんど臭いは取れるようになった。

 この洗濯機で洗う時にも、洗剤に加えて漂白剤を少し入れると、より確実に臭いが取れるようだ。

 ただ、バケツに残った臭い水をどこにどう捨てるかが大変だった。



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平成21年-春
2009/12/25.Fri

平成21年-春-(28)

 あいかわらず2~3日に1回のペースで、精神病院に入院中の父親に面会している。

 母親の体調が悪くなければ俺と母親で行くが、俺一人で面会に行くことも多い。


 父親は一見するとおちついているようだが、波があり、にこやかだったりスムーズに座ってくれたりする時もあれば、無表情だったり座ってくれなかったり、という時もある。

 病棟内の徘徊(主に日中)、足のむくみがひどくなってきた、尿失禁(放尿)といった問題もある。

 尿失禁の対策として、看護師から、介護ズボンやテープ式オムツを勧められた。

 リハビリパンツだけではもう無理、ということか。

 主治医からもそういう話があったので、俺はケアマネージャーと相談し、以前ベッドをレンタルした福祉用具会社に頼んで、介護ズボンを購入することにした。



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平成21年-春
2009/12/24.Thu

平成21年-春-(27)

 病院での父親の髭剃りや爪切りなどは、待っていればそのうち看護師がやってくれる。

 しかし、病院も人手不足で大変そうだし、父親にはできるだけ、少しでも気持ちよく過ごしてほしいから…

 そういうことは、俺と母親ができる範囲でやるようにしている。


 俺の個人的な考えだが、健康保険と介護保険を統合して、病院でも、医療は医師、看護は看護師、介護は介護士、専門的でない作業はボランティアがする、といった形に(統合した公的な保険でできるように)してはどうか。

 そうすれば入院患者は、もっと気持ちよく過ごせるような気がする。



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平成21年-春
2009/12/22.Tue

平成21年-春-(26)

 父親が入院している精神病院の老年性認知症病棟の面会室で、主治医、担当看護師、病院の相談員、ケアマネージャー、父親が入院前に通っていたショートステイと認知症対応型デイサービスの担当者、俺、母親の8人で、父親の今後について話し合いを持った。


 父親の現在の状態は、いくつか注意しなければいけない点はあるが、全体的にはおちついていて、そろそろ退院して、家や(父親が入院直前まで行っていた)認知症対応型デイサービス・ショートステイでの生活になっても大丈夫だろう、ということになった。

 「ショートステイとデイサービスは違うものだが、同じ施設(建物)で、過ごす場所も近く、スタッフの行き来もあるようだから、大きな混乱はないと思う。可能なら、ショートステイだけで週5泊6日とかのほうがいいだろう」と主治医。

 ただ、ショートステイは利用者が多く、退院してすぐ週5泊6日なんてことは到底無理で、しばらくは、なんとか週2日おさえ続けてもらっているデイサービスと併用するしかない。

 それどころか、ショートステイはこれから少なくとも1ヶ月、ほぼ全部うまっていた。

 週2日のデイサービスのない日、つまり週に5日間も父親に家にいられたら家族はつぶれるし、デイケアで問題が起きたように、今の父親に新しい環境は厳しいから、入院直前まで行っていた施設以外のところへ父親を行かせることもできない…

 毎週2泊3日ないし3泊4日のショートステイを利用できるようになるまで、父親には入院し続けてもらうしかない。

 「それまで入院していてかまわない」という主治医の言葉はありがたかったが、この老年性認知症病棟に父親を長く入院させていいのかどうか、俺には疑問に思うところもあった。


 話し合いの後、ショートステイ担当者とデイサービス担当者が父親の様子を見て、「このような状態なら受け入れられそう」という印象を持ってくれたようだ。

 ケアマネージャーとショートステイ・デイサービス担当者が帰った後…

 俺と母親は、父親の伸びていた爪を切り、洗濯物を引き取ってから帰った。



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平成21年-春
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