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2010/07/31.Sat

平成21年-秋-(20)

 …前(下)の記事~平成21年-秋-(19) ~の続きです。

 俺が10:30頃に病院に着くと、救急処置室の前の待合スペースにショートステイ先の介護スタッフがいた。

 父親がショートステイ先の看護師に付き添われて処置室に入った直後のようだった。

 俺は救急処置室の中に入ろうとしたが、病院の看護師に止められ、介護スタッフと共に待合スペースで待っているしかなかった。


 俺は介護スタッフに、父親のケガの状態や、父親がケガをした理由・状況を尋ねた。

 父親は、ショートステイのスタッフが、仕事に追われてほんのわずかな時間、俺の父親から目を離していた時に、トイレに一人で歩いて行ってしまい、そこで転倒したらしい。

 ショートステイのトイレには(監視)カメラが設置されていなくて、スタッフがカメラの映像を見て駆けつけることができず、どのように転倒したかもわからないが…

 頭部以外は特にケガなどはないようなので、いきなり頭からぶつかってしまったのではないか、ということだ。


 しばらくすると、救急処置室の中から「だめだ!」、「痛い!」といった父親の叫び声が聞こえてきた。

 父親が治療に激しく抵抗していて、それを医師や看護師がなんとか押さえているようだ。

 その大声などは、当然、待合スペース全体に響き渡っていて、驚いた顔をする人もいたが、俺は、そんなことは気にしていられなかった。

 後で俺が、救急処置室の中にいたショートステイ先の看護師に聞いたら…

 父親は、頭部のキズ口まわりの髪を剃る段階から大声をあげながら抵抗し、その次の麻酔注射、そしてキズ口の縫合が終わるまで、父親の大声と抵抗はずっと続いていたそうだ。


 11:30頃、父親が車椅子に乗せられて救急処置室から出てきた。

 頭部に大きなガーゼを当てられ、そのガーゼには血がついていた。

 父親は自分の大声や抵抗で疲れてしまったのか、麻酔のせいか、ぼんやりした感じで、俺が声をかけてもほとんど反応がなかった。

 父親の乗っている車椅子を押していた病院の看護師によると、これから頭部のCTやレントゲンを撮るそうだ。


 次の記事に続きます…



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平成21年-秋
2010/07/29.Thu

平成21年-秋-(19)

 今日は父親の3泊4日のショートステイの2日目だ。

 父親が入院した初日も長く感じたが、退院後ではこの日が、これまでで最も長い一日になった。


 俺は、父親の介護とある程度両立できそうで、俺の能力に合っていて、俺の知識や経験を生かせる仕事は何だろう? ということをずっと考えていた。

 俺なりに結論を出し、その仕事に就く準備として、父親が毎週ショートステイに行っている曜日に開催される、ある資格の講習会に参加することにした。

 その第一回が、今日だった。

 俺が自家用車でその講習会場に着いてほどなく、俺の携帯電話に母親から連絡が入った。

 母親は少し慌てている感じなのだが、声は沈んでいた。

 ショートステイ先から電話があり、父親が頭にケガをして、ショートステイ先のスタッフが、俺の父親を病院に送迎車で連れて行く(父親が眼科や泌尿器科の検診を受けてきた総合病院に行ってもらうことにした)ので…

 家族は父親の診察券と健康保険証を持って病院に来てほしい、という内容だったそうだ。


 父親は特別養護老人ホームに入居しているわけではないので、「在宅介護」になるから、本来なら、こういう時は家族が病院に連れて行かなければならない。

 しかし、今回はショートステイ先が、俺の父親のケガは緊急性が高く、ケガをしたのは自分たちの責任、と思っていて、ショートステイ先の看護師と介護スタッフの2人が俺の父親を施設の送迎車に乗せて病院に向かったらしい。


 俺は、講習会の責任者に事情を話すと、すぐ家に戻り、父親の診察券、健康保険証、重度心身障害者医療証、お薬手帳などを準備した。

 母親は昨日の朝まで父親が家にいたことによる疲れが抜けていないようだし(俺もそうだが)、父親のケガは緊急の対応は必要そうだが、命の危険はなさそうなので…

 俺は、病院からできるだけこまめに電話するから、家で留守番しながら、その内容を必要に応じて弟や親戚へ電話してくれるよう母親に頼むと、自家用車に再び乗り込み、一人で病院に向かった。


 次の記事に続きます…



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平成21年-秋
2010/07/27.Tue

平成21年-秋-(18)

 今日は父親の3泊4日ショートステイの1日目だ。

 9:30頃に施設の送迎車が来て、父親を送り出すと、俺は、疲れた身体に鞭打って、自分の部屋の掃除などをしてから眼科医院へ行った。

 先日、健康診断の結果が家に届き、俺は、眼について要精密検査と判定されてしまっていたからだ。

 眼科医院での検査の結果、経過観察はしなければいけないが、特に治療や手術が必要というわけではない、とのことで、俺はほっとした。

 眼の治療や手術を受けている時間など、今の俺には無いからだ。



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平成21年-秋
2010/07/25.Sun

消費税選挙

 先日の参議院議員選挙では消費税が争点になっていましたが、選挙からしばらく経った今のほうが冷静に考えられるように私(作者)には思えましたので、このような記事を書いてみました。


 消費税を増税しようとする側(政党、立候補者)の意見として、増税分は介護に重点配分するという話がありましたが、もし、そうであれば…

 まず、今後(将来)の介護の姿とそれを実現するために必要なお金の額の両方を細部まで具体的に示す。

 その必要なお金がこれまで通りでは確保できないのであれば、最初に行財政の無駄を徹底的に取り除き、それでも足りなければ、介護保険料率のアップや介護保険料の納付開始年齢(介護保険の被保険者年齢)の引き下げ(現在の40歳よりも若い年齢から)を考え、それが、あるいはそれをやっても無理なら消費税を増税して増税分を介護へ。
 というのが本来の話の順番だと思います。


 消費税を増税しようとする側が増税分を主に介護に充てると言っているわけですから、消費税の増税に反対する側は、今後(将来)の介護の姿とそれを実現するために必要なお金の額の両方を細部まで具体的に示した上で、その必要なお金を消費税の増税に頼らなくても確保できる根拠をしっかりと説明する必要があったでしょう。


 消費税についての主張や論戦が、介護についての具体的な公約と数字が示されないまま続くのを見て、むなしさを感じていたのは私だけではないと思います。

 結局、消費税を増税しようとする側にとって介護は単なる口実でしかなく、消費税の増税に反対する側は介護に具体的に取り組む気がないから声高に反対を唱えることができた、ということだったのでしょう。

補足と意見
2010/07/24.Sat

平成21年-秋-(17)

 ショートステイから帰ってきた翌日の父親は、デイサービスもショートステイもなかった。

 ちょっとしたことで怒ることもあり、便失禁があって俺と母親の2人がかりで対応することもあり、歩き回ることもあり、といつものように介護に追われる中で…

 俺は、なんとか時間を作って、父親に新しい車に慣れてもらいたくて、短い時間だったが、父親を福祉車両の回転する助手席に乗せてドライブした。


 その次の日から、2日続けてデイサービスだった。

 父親はデイサービス中に、施設に来てくれる理髪師にヘアカット(だけを)してもらった。

 父親はおちついていて、スムーズにヘアカットしてもらえたようだ。

 父親の認知症(若年性アルツハイマー)の主治医の指示通り、ヘアカットの日の朝食時に興奮や不安を抑える液体の頓服薬を予防的に飲ませていたのが、よかったのだろう(平成21年-夏-(76) 参照)。


 父親のデイサービス中、俺は次のデイサービスやショートステイの準備をしながら、ケアマネージャーに電話して、中古の車椅子を購入するための最終的な相談をした(平成21年-秋-(3) 参照)。



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平成21年-秋
2010/07/22.Thu

平成21年-秋-(16)

 父親が3泊4日のショートステイに行っている間、俺は、身体を休めたいのだが、そんなに休んでもいられない。

 父親がショートステイに行っている間にいつもしているように、俺の運転する自家用車で母親と一緒に、入院している祖母(俺の母親の実母)のお見舞いに行ったり、日常生活で必要なものをスーパーに買いに行ったりした。

 母親の歯の定期検診があり、母親を歯科医院に車で送迎した。


 俺は、市役所に行って、自立支援医療制度の更新申請をした。

 市役所の帰りに、父親が眼の検診で通院していた病院の眼科に立ち寄り、父親の認知症(若年性アルツハイマー)の症状がひどくなって入院していた等の事情や現在の状況を話した上で…

 前回(平成20~21年-冬-(11) 参照)から10ヶ月くらい経ってしまったが、受診させたいことを伝えた。

 受診はOKで、できるだけ配慮もしてくれるとのことで、父親のデイサービスもショートステイも他の通院もない日に、かつ、父親の体力なども考えて他の通院とは別の週に予約を入れた。


 俺は、父親が歯の検診で通院していた歯科医院に電話し、病院の眼科に行って話したのと同じように父親の事情や現状を伝えた上で…

 前回の受診(平成20~21年-冬-(25) 参照)から8ヶ月くらい経ってしまったが、歯の検診を受けさせてほしいと頼んだ。

 こちらも検診はOKで、できるだけ配慮もしてくれるし、車椅子もあるとのことで、病院の眼科と同じように予約を入れた。



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平成21年-秋
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