FC2ブログ
2010/10/30.Sat

平成21~22年-冬-(11)

 昨日に続いて、今日も父親はデイサービスがある。

 父親をデイサービスに送り出すと、俺は一人で、父親が定期受診している精神病院に行き、父親の認知症(若年性アルツハイマー)の主治医に、俺の考えについて聞いてみた(平成21~22年-冬-(7) 参照)。

 まず、今年の春から夏にかけての入院中に父親の頭部MRIやCTを撮っていたかを、父親の認知症(若年性アルツハイマー)の主治医に確認したら、撮っていて、脳の萎縮については、先日撮ったものと大きな違いはなかったとのこと。

 つまり入院する前から、ピック病のような脳の萎縮になっており、かつ、ピック病のような症状が実際に出ていたことを、ある意味、裏付けている。

 俺は、あらためて主治医に、父親は、少なくとも入院する前の、暴力やその繰り返しが激しくなった時期から、「アルツハイマー病」と「ピック病」を併発しているのではないか、と聞いてみた。

 主治医の答えは、俺の父親は「若年性アルツハイマー」であって、アルツハイマー病とピック病が併発しているわけではなく、その理由は次の通りだった。

○ アルツハイマー病以外の認知症には海馬の萎縮は見られず、俺の父親は65歳になる前に脳の萎縮が海馬から始まっているから、「若年性アルツハイマー」という診断になった

○ ピック病と同じような脳の萎縮や症状も「若年性アルツハイマー」という診断に含まれ、「若年性アルツハイマー」と診断されている人々の中では、ピック病と同じような脳の萎縮や症状が見られる人は多い


 なお、「脳の萎縮が進んでいけば、いずれ、けいれん発作を起こすようになる」とも言われた。

 俺は少し釈然としなかったが、父親の最近の状況について報告することや相談することもあり、この話を長くしているわけにもいかなかった。

 その中でも特に、父親のお尻の赤みが心配で、家だけでなくデイサービス中やショートステイ中にも、たまにだが見られるようになったことを相談したら、主治医からは次のように言われた。

◇ マットレスをやわらかいものに替えることは、やったほうがよい(平成21~22年-冬-(9) 参照)

◇ 赤い状態が常に見られるようなら皮膚科を受診したほうがよいが、時々、たまに、ということだし、通院させることが大変なのはわかるから、まず、通っている施設の嘱託医にデイサービスやショートステイ中、お尻が赤くなった時に診てもらうと良いのでは


 俺は次回の予約や会計、薬の受取りを済ませてから帰宅した。

 次の記事に続きます…



ランキングや拍手をクリックして応援していただけると、うれしいです。

  
平成21~22年-冬
2010/10/27.Wed

平成21~22年-冬-(10)

 ショートステイから帰ってきた翌日の父親は、デイサービスもショートステイもなく、一日中家にいた。

 あいかわらずおちつきがなく、歩き回ることも多いが、今日は介護抵抗が比較的少なく、その点は助かった。

 デイサービスやショートステイでやってもらっている下半身の関節のリハビリの効果だろうか、退院後(入院中から)ずっとできなかった前かがみの姿勢が、最近は少しできるようになってきた。

 椅子やトイレの便座に座らせる時の(主にお尻への)衝撃も少なくなるし、それらからの立ち上がりも少しだが楽になっているようだ。

 トイレで便座に座って排泄してくれる回数が、わずかながら増えている原因の一つでもあるだろう。

 一方で、椅子や便座からの立ち上がりの繰り返しが激しくなってきている、という困ったことの原因でもあるようだ。


 一日中家にいた日の翌日の父親は、デイサービスに行った。

 父親がデイサービスに行っている間に俺は…

 明日一人で父親が定期受診している精神病院に行く予定になっているので、前回の診察から今日までの父親の状況を手紙(箇条書きのメモと言うほうが近いが)にまとめる等、その準備をした。

 父親の明日のデイサービス、3日後からのショートステイの準備も、できることはやっておいた。

 夕方、父親がデイサービスから帰宅した。

 夕食頃、俺の弟が家(弟にすれば実家)に来て、父親の様子を見ていってくれた。
 父親の聞こえないところで、母親が弟に、父親の近況を話していた。



ランキングや拍手をクリックして応援していただけると、うれしいです。

  
平成21~22年-冬
2010/10/25.Mon

平成21~22年-冬-(9)

 二日間のデイサービスに引き続いて、父親は3泊4日のショートステイに行った。


 父親がショートステイに行っている間の俺は、しなければいけないことが多く、身体を休められたのは「少し」といったところか…

 父親に聞かせるカセットテープ作りのために、CDをレンタルしに行った際、俺は文房具店に立ち寄り、来年用の、自分が使いやすいタイプで、その中でも一番安い手帳を買った。

 どんなに苦しくても、来年はやってくる。

 しっかり予定をたてて、できるだけ事前にいろいろな準備することで、父親を介護する負担は少し軽くなるから、手帳は必要だ。


 母親の心療内科と眼科への通院があり、いつものように、俺が送迎した。


 父親の介護では、退院後に身体介助が増えて、衛生的な面も注意しなければいけなくなったから、俺は頻繁に手を洗ったり、除菌ウエットティッシュで手を拭いたりしている。

 寒くなった上に、そういう習慣のせいだろう、俺は手荒れがひどくなり、市販のクリームなどでは対処しきれず、皮膚科を受診した。


 俺は、ケアマネージャーに連絡して、最近、時々だが、父親のお尻に赤みが見られることについて相談した。

 ケアマネージャーによると、その赤みは、褥瘡(床ずれ)の手前の状態かもしれないとのこと。

 考えられる原因は、父親は家の介護ベッドで寝ている時、ほとんど寝返りをうたず、お尻の特定の部分に常に体重がかかっているだろうこと。

 対策として、家よりやわらかいマットレスを使っているショートステイ先では父親のお尻の赤みが見られないようなので、家でも、現在の(普通の)マットレスから、やわらかいマットレスに交換することにした。


 父親がショートステイから帰って来た夜、父親の寝る前の着替えとオムツ交換の介助をしていた時、俺はまた、父親に首を絞められた。

 絞める力が強くはないので、俺は、そう慌てなかったが…

 前回の首を絞められた時もそうだが、父親には一つ一つの介助行為ごとに声がけをしなければいけないのに、俺と母親がその内の一つの声がけを忘れてしまい、父親が、何も言われず急に何かをされたと感じて怒ってしまうのが原因のようだ。

 声がけの内容を理解してくれているかどうかはわからない(おそらく理解できないだろう)が、何も言われずに何かをされるのは、いやなこと、怖いことのようだ。

 俺も母親も声がけを忘れないように心がけてはいるが、おちつきがなく不安定な姿勢の父親を支えることなどに気をとられてしまい、どうしても忘れてしまうことがある…



ランキングや拍手をクリックして応援していただけると、うれしいです。

  
平成21~22年-冬
2010/10/23.Sat

平成21~22年-冬-(8)

 ショートステイから帰宅した翌日の父親は、デイサービスもショートステイもなく、約2ヶ月ぶりに歯科医院で検診を受けることになっていた。

 朝、父親をベッドから起こそうとした時、父親は、近づいて声をかけた母親の肩に噛み付こうとした。

 こういうことがあるから俺も母親も、父親が家にいる時は全く気が休まらない…


 午前中に歯科医院に家族3人で行ったが、前回よりはスムーズに受診させることができた。

 診てもらえた、きれいにしてもらえた範囲(歯の表側と隙間)では、特に大きな問題はなかったが、歯ぐきに赤い部分があり、口の中が乾きやすくもなっているようだ。

 俺は、父親の歯磨きについて、歯科衛生士に「こまめの歯磨きが必要です。口を大きく開けてくれず、ほとんど表しか磨けないので、フッ素の歯磨きを使い、回数を多くして対応するしかないでしょう」と言われた。

 おちつきがなく、倒れかかるように抵抗する父親の歯を磨く俺には、きつい言葉だ…

 歯科医院から帰宅して以降は、父親の歩き回りは少なかった。
 通院と検診で疲れたのと、気候的な寒さのせいもあったかもしれない。


 歯科医院に行った日の翌日と翌々日は、父親はデイサービスがあった。

 両日とも朝、父親を起こした時、父親が怒り、抵抗や暴言があり、俺が父親に首を絞められることもあった。

 入院前と比べれば、父親の力は弱くなっているので、大事には至らないが…

 父親がデイサービスに行っている時間に、同じ施設のショートステイ先に電話し、歯科医院で言われたことをそのまま伝えた。

 父親のショートステイ中の歯磨きは、これまでは1日1回寝る前だけだったが、今後は、1日2~3回に増やしてくれるそうだ。

 デイサービスから帰宅後、便失禁が一度あった。

 今回は、少しだけ排便した段階でトイレに連れて行くことができて、便座に座らせた後に排便も排尿もあったので、だいぶましだった。



ランキングや拍手をクリックして応援していただけると、うれしいです。

  
平成21~22年-冬
2010/10/21.Thu

平成21~22年-冬-(7)

 俺は、父親の精神病院での前回の定期受診の際、父親の頭部CT検査の結果について主治医に、「脳の萎縮は、側頭葉が一番強い」と初めて言われたことが、その後ずっと気になっていた(平成21~22年-冬-(1) 参照)。

 俺はこれまで、できる範囲でアルツハイマー病について調べてきたが、「アルツハイマー病がだいぶ進行してから側頭葉(全体)の萎縮が急に進む」なんて話は、見たことも聞いたこともない。

 俺は逆に「側頭葉の萎縮」という言葉から調べてみたら、ピック病(前頭側頭型認知症、前頭側頭葉変性症)に行き着いた。

 ピック病について俺なりにまとめると、次のようになる。

○ 脳の前頭葉や側頭葉が(局所的に)萎縮する

○ 認知症全体で見れば、アルツハイマー病の人が約50%、脳血管性型とレビー小体型が約20%ずつでピック病は約5%にすぎないが、若年性認知症に限ればピック病の人は30%を超えるという説もある

○ 行動のブレーキがきかない、単純な動きの繰り返し、物事の判断ができないといった症状が特徴的

○ 原因も治療法もまだよくわかっておらず、アルツハイマー病のアリセプトのような病気の進行を遅らせる薬すらなく、激しい異常行動への対症療法として強い精神薬を使うくらいしかないのだが、こういった強い精神薬は副作用も強いという問題がある

○ 行動のブレーキがきかない、繰り返す、物事の判断ができないという症状から、また、若くて力がある若年性認知症の人に多く見られることから、異常行動が激しくなりやすく、(お年寄りの多い一般的な)デイサービスやショートステイなどで受け入れてもらいにくい現状がある

○ その一方で、ピック病の人だけを集めたグループホームでは、強い精神薬を使うこともなく、大きな問題なく過ごしているという話もある


 俺は、父親が「全体的に脳萎縮が進行していて前頭葉も相応の萎縮をしている上に、側頭葉(全体)の萎縮が最も進行してピック病のような症状が出てきた」のだとすれば…

 これまで、アルツハイマー病ということ(だけ)では納得できなかった父親の、次のような症状が理解できるような気がしてきた。

▽ トイレで、便座に何度座らせてもすぐに立ち上がるなど、介護者が相当の努力や工夫をしなければ、あるいは本人の体力の限界が来なければ、永遠に続きそうな(単一の動きの)繰り返し

▽ 入院前の暴力、現在も続く介護抵抗は、力の加減が全くなく、介護者が相当の努力や工夫をしなければ、あるいは本人の体力の限界が来なければ、いつ終わるか全くわからない


 俺は、父親が「アルツハイマー病とピック病を併発している」のではないか、それなら納得できることが多いと思った。

 次回の精神病院への通院の際、それを父親の認知症(若年性アルツハイマー)の主治医に確認してみることにした。



ランキングや拍手をクリックして応援していただけると、うれしいです。

  
平成21~22年-冬
2010/10/20.Wed

NNNドキュメント「寝たきりアパート」

 私(作者)は、10月17日深夜に放送されたNNNドキュメント「寝たきりアパート」を(録画して)見ました。


 寝たきりで、口から食べられない高齢者しか入居できないアパート。
 その部屋は狭く、窓も一つだけ。
 ベッドにずっと寝かせきりにされ、外出や人に会うことも厳しく制限され、ただ、生かされている。
 他人の金儲けのために…

 しかし、病院にも施設にも家にもいられない高齢者がたくさんいて、その家族にとってこのアパートは、救世主のような存在…

 詳しくは番組のサイトや再放送をご覧くださいますようお願いします。


 番組の中で、いみじくも、この「寝たきりアパート」の経営者が、「(自分は)ポックリ逝きたい」、つまり、自分が経営するような「寝たきりアパート」には入りたくないと言っていました。
 私も入りたくはありませんし、多くの人がそう思うでしょう。

 結局、一番問題なのは、「寝たきりアパート」に暮らしている本人が望んでいない(だろう)ことを、そして、多くの人も望まないであろうことを強いられている現状がある、ということだと思います。

 また、このような問題がある国の代表が自分の国のことを「先進国」と言うのは、無理があるでしょう。
 何も悪いことをしたわけでもないのに、外出も人に会うことも厳しく制限され、他人の金儲けのために生かされているだけという生活は、「健康で文化的な最低限度の生活」以下でしょうし。


 ただ、この問題の原因は、わりとはっきりしているように思います。

▽ 病院の療養病床も特養(特別養護老人ホーム)も、本当に、切実に必要な人がたくさんいるのに、全然足りない。

▽ 寝たきり、経管栄養、胃瘻であれば要介護度が重度になり、介護報酬も上がる傾向があるが、逆に、寝たきりでなくなり、車椅子、歩行と自立に近づくほど、口から食べられるほど、要介護度が軽度になり、介護報酬も下がる傾向がある。
 実際には、寝たきりにさせないこと、口から食べさせることのほうが、大切であり、介護が大変である場合も少なくないと思われる。

▽ 拘束には医師の判断や裁判所の許可が必要だが、ずっと寝たきりにさせておくことには、そういうものがない。

▽ 口から食べさせることが大変なために経管栄養に、経管栄養も困難になると、そうしないと医療放棄と言われてしまう可能性が高いため胃瘻になる傾向が強い。

▽ 医療・看護・介護についての規制が細かすぎ、厳しすぎて、誠実なサービスを提供しようとする施設に苦労が多く、一方で、規制の網をすり抜けて儲けようとするような施設には、行政のチェックが行き届かない。


 できるかできないかは別にして、解決策も、わりとはっきりしているように思います。

○ 病院の療養病床と特養(のベッド数)を増やす。

 新しくつくることは大変ですし、お金も時間もかかります。
 しかし、病院で、以前は療養病床として使われていて、設備などもそれなりに残っているが現在は使われていない、という所を復活させる、また、廃校や空き家など、現在使われていないが空いている建物を利用・リフォームし、小規模でもいいから特養をつくる、という方法なら、今すぐにでもとりかかれるでしょう。
 もちろん、療養病床を復活させる病院も、建物になるべくお金をかけない新しい特養も、そのようにしても経営が成り立つような制度にすることが前提になります。

○ 要介護認定などにおいて、寝たきりかどうか、口から食べられるかどうかが最大の基準になるのではなく、介護の大変さで必要な介護を決められ、その介護サービスを大きな負担なく受けられるようにする。

○ 介護(サービス)によって、介護される人が少しでも自立に近い状態が維持されている、あるいは自立に近づいた場合、その介護がちゃんと(報酬という形で)評価され、かつ、相当の期間、その介護が(要介護度を軽くされることなく)継続されるようにする。

○ ずっと寝たきりにさせておく場合は、少なくとも、複数の医師の公的な指示書が必要という制度にし、そういう人が多い施設には、行政の定期的なチェックが入るようにする。

○ 口から食べられなくなってきた場合、経管栄養や胃瘻をせずに死を迎えるという選択肢もあるようにする。

○ 報酬を得て介護(・看護)サービスを提供する人が常駐する施設は介護施設と見なし、誠実な努力を妨げないようにする一方で、不当に利益を得ようとするような施設には行政の厳しいチェックが入るようにする。


 あえてまとめれば、次のようになるでしょうか。
 現在の医療・看護・介護の制度が、縦割りで、複雑すぎて、不備も多く、現場や現状に合っていない。
 そのため、行政にとってはチェックが行き届かず、誠実に仕事をしようとしている人にとっては大きな壁になっていて、弱みにつけこんで儲けようとする人にとっては都合のよいものになっている。
 それを、少しでも良い方向に、誠実な努力が正しく報われる制度に変えていかなければならない。


 とりあえず思いついたことを文章にしてみた感じですので、この記事は今後、加筆させていただくことがあるかもしれません。

補足と意見
 | HOME | Next »