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2011/04/30.Sat

平成22年-夏-(8) 具体的な要望・意見

 …前(下)の記事~ 平成22年-夏-(7) ~の続きです。

 その家族会の役員の人は、俺の住む市内にある福祉関係団体で働いており、俺はあらかじめ電話して約束してから訪ね、そこの会議室で、先日の電話について事情を聞いた。

 その人の話は、次のようなものだった。

 この地域の認知症の人とその家族を巡る状況については、介護殺人が起きてしまったことに象徴されるように、はっきり言って、よくない。

 自ら助けを求めることもできないほど、認知症で大変になっている家庭は多いようなのだが、行政が積極的に家庭に踏み込んでいくことは難しく、この家族会がプライバシー侵害などに気をつけながら入っていければ、と思うものの、その家族会は…

 充分に機能しておらず、問題も多い。

 現在の介護家族の会員、特に在宅介護をしている人は、昨年の介護保険の改正(改悪)で介護負担が増えてしまい、家族会の活動に参加できなくなってきている。

 認知症の人を看取り終えた、あるいは特養(特別養護老人ホーム)に入所させることができた会員も、この不況で仕事や生活が大変になり、また、良くも悪くも介護をめぐる状況はどんどん変わっているので…

 現在の現役介護家族、特に在宅で介護している会員に対して自分の経験に基づく話や活動をしても、かみ合わないことがよくある。

 俺に対しては、このような現状を踏まえた上で、「今度、家族会として県に要望を出すので、特に若年性認知症に関して、現役の在宅介護家族として県への要望や意見を聞かせてほしい」とのことだった。

 その参考に、ということで、昨年に県へ提出した要望書(の写し)を渡されたのだが、俺はそれを読んで、がっかりした。

 包括的、抽象的過ぎて、何を要望したいのか全然わからないのだ。

 何年間もこのような要望書を出していたとのことで、これでは、県も動きようがないだろうし、この県の認知症の人やその家族の状況は良くならないだろう、と俺は思った。

 俺は若年性認知症に関する、県に対しての具体的な要望・意見を、その人に話した。

 この時だけでは伝え切れなかったので、その人のメールアドレスを聞いて、県に要望が出されるまでの数日間に、具体的な要望・意見をメールで可能な限り送った。


 俺はこの後、父親の4泊5日のショートステイ中の1日くらい、父親と母親にかかわることをしなくてよい自分の時間を日中にとれた時は、自分が働くことやそのための準備をすることを優先させるべきでは、と悩みながらも(平成22年-夏-(7) 参照)…

 この県内の若年性認知症の本人とその家族のために少しでも役立ちたいと思ったし、役員の人にケアマネージャーを紹介してもらった恩義もあるので、会報作りの手伝いなど、できる範囲でこの家族会の活動に協力していくことになる。

 もちろん、遅れたものの年会費を納め、この家族会の会員を続けながら。


 父親の4泊5日ショートステイの5日目の午前中、ケアマネージャーが来宅し、来月の介護サービス予定表を持ってきて、俺と母親は、父親の現状などについて話した。

 この日の夕方、予定通り父親がショートステイから帰宅した。

 送ってきたスタッフによると、父親はショートステイ中に、家と同じような体温上昇が見られたが(平成22年-夏-(4) 参照)、やがて下がったそうだ。

 また、体温が上がっていた時でも食事はちゃんと食べ、主食のごはんについては、まだ今回は「おかゆ」だったが普通のごはんに近いもので、次回のショートステイは完全に普通のごはんにする、とのこと。



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平成22年-夏
2011/04/27.Wed

平成22年-夏-(7) 週一日の日中だけだが

 精神病院に通院した翌日から、父親は4泊5日のショートステイだった。

 9:30頃に父親をショートステイに送り出すと、俺と母親は疲れた身体に鞭打ち、出かけた。

 まず、俺の祖母(母親の実母)がずっと入院している病院に行ったが、祖母は昼食のすぐ後で寝ており、起こすのは悪いような気がしたので、顔だけ見て、その病院を後にした。

 そこから足を延ばす形で、昨日も行った精神病院にまた行き、父親の薬を受け取った。


 父親がほぼ毎週4泊5日のショートステイに行くようになって、ようやく俺は、父親のショートステイ中の1日くらいなら、父親と母親にかかわることをしなくてよい自分の時間を日中にとれるようになった。

 この時間について、俺はまず働くことを考えたが、俺が暮らしているこの地域で、40過ぎのおっさんが週1日だけ働く形の仕事は、探しても(あるはずが)なかった。

 もしあったとしても、父親に何かあったらすぐに仕事を中断して対応しなければならない現在の在宅介護を考えると、働くのは無理だ(平成21年-秋-(31) 参照)。

 そこで、これまで少しずつやってきた、父親が特別養護老人ホームに入所したら俺がすぐに働けるようにするための、資格や技能・知識を身につける勉強に、もっと本格的に取り組むことを考えた。

 とはいえ、「考えておく」と言ったことを片付けるのが先で、先日電話した家族会の役員の人に(平成22年-夏-(5) 参照)、今回の父親のショートステイ期間中に会いに行った。

 次の記事に続きます…



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平成22年-夏
2011/04/26.Tue

平成22年-夏-(6) 精神病院の定期受診

 4泊5日ショートステイから帰宅した翌日の父親は、デイサービスがあった。

 父親は、夕方にデイサービスから帰宅してから夕食前まで、まったくおちつかず、歩き回り(徘徊)を手引き介助していた俺や母親の足を蹴ろうとした。


 デイサービスの翌日の父親は、デイサービスもショートステイもなく、定期受診で精神病院に行くことになっていた。

 午前中、いつものように家族3人で、福祉車両の自家用車に乗って精神病院に行った。

 病院に着いてほどなく、父親は車椅子から何度も立ち上がろうとする、うなる等おちつきがなくなり、俺と母親は、家から持ってきたスポーツドリンクを父親に飲ませたり、父親を車椅子に乗せたまま病院内を回ったりして、診察を待った。

 病院に着いてから約30分後、今日は早い方だが、診察が始まった。

 診察中の父親は、前半は診察前と同じで、車椅子から何度も立ち上がろうとしたり、うなったりした。

 後半は少しおちつき、父親の認知症(若年性アルツハイマー)の主治医からの問いかけに対して、「わからん」みたいな返事もした。

 俺が、父親の「うなり」が増えたことを主治医に伝えると、「認知症がだいぶ進行したせいだろう。認知症でうなる人は多い」という答えだった。

 俺と母親が、父親の現状について他にもいくつか主治医に伝えたり質問したりして、約10分の診察が終わった。

 診察後も父親は、診察前ほどではないがおちつかず、会計を済ませたら早々に帰宅した。

 帰宅した際、父親が母親に向かって急に怒鳴った。

 母親が、通院の介助で疲れてしまっていたのだろう、玄関での介助を無言で始めてしまい、それがまずかったようだ。

 俺は夜、父親を介護ベッドに寝かせる時、枕を昨日までの物と別にしてみた。

 最近、父親のいびきがすごく、少し苦しそうでもあり、同じ居間で寝ている母親もよく眠れないようなので、父親のいびきが少しでも改善しそうな枕を調べ、考えてやってみたことだ。



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平成22年-夏
2011/04/23.Sat

平成22年-夏-(5) 手伝ってほしい

 父親は、一日中家にいた翌日から4泊5日のショートステイだった。

 7:00頃、いつものように、父親を居間の介護ベッドから起こし、立たせたまま俺と母親の2人がかりで下の着替えとオムツ交換(テープ式紙オムツ+夜用尿取りパッド → リハビリパンツ+昼用尿取りパッド)を始めたら…

 オムツ内に大量の下痢便をしており、それでいて父親は歩き回ったり急に座り込もうとしたりするので、俺も母親もパニックを起こしそうになったが、なんとか対応した。

 父親は下剤に頼らないと排便できないのだが、悪くても2日連続で下剤を飲ませれば、普通は排便がある。

 しかし今回は、数日間飲ませ続けても排便がなく、今朝になってやっと、しかし大量に出てしまった。

 父親をショートステイに送り出し、その後の俺は、父親のショートステイ中はなるべく身体を休めるようにしたら、風邪がやっと治った。


 父親のショートステイ中、俺は、この地域の認知症の家族会の役員で、父親の現在のケアマネージャーを紹介してくれた人(平成21年-春-(4) 参照)に電話した。

 俺は、この家族会の集会に参加したのは1回だけだが(平成20年-春-(4) 参照)、昨年度までは年会費を納めて会員になっていて、会報が届いていた。

 しかし、父親の介護に追われて今年度は期限までに年会費を納めることができず、俺は、「自動的に退会になっても仕方がない。会報も届かなくなるだろうな。会報を読むだけでこの年会費の額というのは、割に合わないし」などと思っていたが…

 今年度になり、夏になっても会報が毎月届いていた。

 俺はその人に、なぜ会費を納めていないのに会報が届くのか聞こうと思って電話した。

 その人によると、家族会の退会手続の事情で、会費を納めていなくても夏くらいまでは届くようになっているので気にしなくてよいとのことで、また、俺が退会するのも仕方がないと思ってくれたようだが…

 そこから、少し話が変わってきた。

 退会しようとしている俺に、その家族会の活動を「手伝ってほしい」と言うのだ。

 これまで力を入れてこなかった(と多くの人に言われても仕方ない)若年性認知症に、今後はしっかり取り組もうとしているので協力してほしい、とのこと。

 俺は、「考えさせてください」と答え、とりあえず電話を終わらせた。


 4泊5日のショートステイの5日目の夕方、父親は予定通りに帰宅した。

 今回のショートステイ中に父親は、また転倒して頭をぶつけたらしい。

 ケガはなかったようだが…



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平成22年-夏
2011/04/20.Wed

平成22年-夏-(4) また熱中症のように

 平成22年(2010年)の6月半ば…

 4泊5日のショートステイから帰宅した翌日の父親は、デイサービスがあった。

 俺は朝からのどが痛くて、微熱もあり、風邪がぶり返したのだろう。

 父親が家にいて介護に追われている間、俺と母親の病気や体調は、悪くなることはあっても、良くなることはない…

 9:00頃に父親をデイサービスに送り出すと、俺は自分の朝食をとり、少しだけ身体を休め、その後は(もっと休みたかったが)買い物や俺自身の入浴など、父親が家にいない時にしかできないことをやった。

 父親は16:30頃に帰宅すると、ほどなく歩き回るようになった。

 父親の歩き回り(徘徊)は、何の前ぶれもなく始まり、不安定な姿勢・動きで、何もないところで急に座り込みそうになる、外に出て行こうとする、どこにでも登ろうとする等、転倒や激突の危険性が高い…

 かといって、歩き回りたいであろう時に椅子やベッドに座らせておこうとすれば、抵抗したり怒ったりする。

 俺か母親の少なくともどちらかが、常に父親の近くにいて、歩き回り始めたら、ある程度父親の気が済むまで、歩行介助し続けなければならない。

 精神薬を多く、あるいは強い精神薬を飲ませれば、歩き回りは減っておちつく・眠そうになるだろうが、歩き回り以外のどうしても必要な日常生活動作もできなく(寝たきりに)なるだろう。

 そうなった方が、要介護度が重くなったり特別養護老人ホームの入所が近づいたりするようだが…


 デイサービスの翌日の父親は、デイサービスもショートステイもなく、定期検診で総合病院の泌尿器科に行くことになっていたが…

 俺も母親も朝からノドが痛くてフラフラしており、父親を病院に連れて行くのはどう考えても無理な状態なので、キャンセルした。

 父親は、昨日に続いて歩き回りが多い。

 加えて、昨日の夕方そして今日の昼も、父親の体温を測った時には37度台後半になっていた。

 その前に測った時は平熱で、急に体温が上昇したことになるが、父親に咳などの風邪の他の症状はない。

 これは以前もあったことだが、父親は(脳の問題で)体温調節が難しい身体なので、周囲の暑さに引きずられて体温が上がってしまったようだ(平成21年-夏-(47) 参照)。

 体温が上がっただけとはいえ、もちろん、そのままにはしておけない。

 脱水症状や熱中症につながってしまうからで、すでに熱中症になっている可能性がある。

 俺と母親はフラフラする身体に鞭打って、急いでエアコン(の冷房)をつけたり、父親に(水分と塩分の補給で)スポーツドリンクを飲ませたり、父親のわきの下や首を、父親がおちついて座ってくれる度(そのわずかな時間内)に何度も冷やしたりしたら…

 やっと、父親の体温が平熱近くまで下がった。



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平成22年-夏
2011/04/19.Tue

平成22年-夏-(3) 4泊5日ショートステイ

 平成22年(2010年)の6月中旬に入った。

 父親は、昨日は一日中家にいたが、今日から4泊5日のショートステイだ。

 今回から、介護保険(父親の要介護度3)の限度額を大きく超えない限り、ほぼ毎週、4泊5日ショートステイと1日デイサービスになる(平成22年-春-(34) 参照)。

 父親をショートステイに送り出してから、俺は少しでも休みたいと思ったが、父親の介護で明らかに睡眠不足で眠いし疲れているのに、よく眠れない…

 父親のショートステイ中、俺は睡眠不足と疲れが残ったままだったが、なんとか、母親と飲食料品の買い物など最低限のことはした。


 しかし、父親の4泊5日ショートステイの4日目、俺は、疲れにだるさ、のど痛、吐き気まで加わり、やむを得ず、これまでも何度か通院している内科医院に行った。

 医師は俺の症状から風邪と診断すると、俺のカルテをさかのぼって見ていきながら、「少なくとも2ヶ月に1回は、具合を悪くしてここに来てるね」と言った。

 俺は、内科医院で出された風邪の薬を飲んだら、わりと眠ることができた。


 4泊5日ショートステイ5日目、俺の風邪の症状はややおちつき、この日の夕方、予定通り父親が帰宅した。

 これまでより一泊多いので、俺も母親も少し心配だったが、父親は笑顔で帰宅し、送ってきたショートステイのスタッフに聞いても、特に大きな問題なく過ごしたそうで…

 主食のごはんも、だいぶ普通のごはんに近づけたが、こちらも特に問題なく食べていたとのこと(平成22年-春-(36) 参照)。

 家の食事も、母親は父親の主食のごはんを、まだ「おかゆ」だが、少しずつ普通のごはんに近づけている。

 21:00頃、俺は父親を介護ベッドに寝かせた。

 いつものように居間の介護ベッドは、俺が介助して父親を仰向けに寝かせる時は、父親にとって負担が少なく、俺も介助しやすい高さにしていて…

 その後は、父親の転落防止のため全体の(床からの)高さを超低床の20cmにして、上部両側にサイドレールをはめ、また、足のむくみ対応で足部分の角度(高さ)を10度にする。

 ベッド上は、下から順に、褥瘡(床ずれ)予防マットレス、ベッドパッド、シーツ、尿モレした場合のために防水シーツ、この上は掛け布団で、今は、タオルケット、夏用の薄い掛け布団にしている。

 姿勢の左右のバランスが悪いので枕の片方を少し高くして、最近の父親は(今夜もだが)、微熱になっていることが多いので、枕の上に、昼から冷蔵庫で冷やしておいた涼感ジェルを置く。

 父親の様子を見ながら、できる時は、少しのリハビリと軽いマッサージをする。

 この後に父親が寝付いてくれれば、やっと、俺も母親も一息つける…



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平成22年-夏
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