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2012/03/31.Sat

平成23年-夏-(34)

 デイサービスの翌日も、デイサービスがあった。

 起床時のオムツ交換の際、父親のお尻の赤みはだいぶひいていて、俺も母親もほっとした。


 デイサービスから帰宅して、夕食時の父親は、ムセ→咳→涙が流れ落ちそうになる、鼻がグスグスしたり鼻水が垂れそうになったりする、という一連の流れが何度かあった。

 その度に俺と母親は、薬の服用や飲食の全介助を中断して、父親の心身をおちつかせる、父親の涙をふく、鼻水をティッシュで吸い取る、といった対応に追われた。


 夜、介護ベッドに寝かせた後に父親は、うなる、手が強く震える、上半身を起こそうとするなど、大声や体動がひどくなった。

 俺と母親は、なんとかおちついてもらおうと、父親を起こしてトイレに誘導したり、ベッド端に座らせてお茶を飲ませたりしたのだが…

 トイレでは失禁も見られず排泄もなく、お茶は全部吐き出してベッドや畳を汚すなど、俺と母親にとっては踏んだり蹴ったりだった。

 父親が寝ついてくれるまで、だいぶかかった。

平成23年-夏
2012/03/28.Wed

平成23年-夏-(33)

 ショートステイから帰宅した翌日の父親は、(認知症対応型)デイサービスがあった。

 朝、父親にDKで朝食をとってもらおうと、俺が居間の椅子から立たせた時、父親は久しぶりに笑顔を見せてくれた。


 父親のデイサービス中、俺は、父親の明後日からショートステイの準備をしたり、母親に頼まれてスーパーへ買い物に行ったりした。

 夕方、急に強い雨が降り出した。
 最近、というか今年の夏は、このような「ゲリラ豪雨」が多い。


 デイサービスの送迎車が我が家の前に止まった時も、強い雨は続いていた。
 俺と母親は、周りの望むように動いてくれない父親を、雨に濡れないように傘を差しかけながら、介助して家の中へ誘導しなければならなかった。

 送迎時に天気が悪いと、本当に大変だ。

 雨が降れば暑さは少しおさまるが、雨が強すぎる、多すぎると湿度が高くなってしまうので、体温調節が困難な身体になってしまった父親の熱中症リスクは、低くならない。

 帰宅した直後の父親は微熱があり、手足にむくみも出ていて、軽い熱中症になってしまったようだ。

 だるさ、つらさがあるはずなのに、父親は不安定に歩き回る。

 俺と母親は、その歩行介助がきつい上に、おちついて椅子などに座っていてくれないので、父親の首回りや脇の下を冷やすこと、むくんだ手足を高め、やわらかめの場所に置くことなどが、なかなかできない。

 それでも、可能な限り対応したかいはあったのだろう、夜になって、父親の熱中症の症状はひいてきた。

 その一方で、寝かせる前のオムツ交換の際に父親のお尻を見たら、一部が赤くなっていた。

 日中は蒸し暑くても、失禁対応で、中に尿取りパッドを入れたリハビリパンツをはかせておかざるをえないことが、主な要因だろう。

 入院後の夏は毎回そうだが、この心配と対応をしなければならず、今年は「節電」の夏だから、いっそう大変になるだろう。

平成23年-夏
2012/03/26.Mon

平成23年-夏-(32)

 ショートステイから帰宅した翌日、翌々日と、父親は連続してデイサービスがあった。

 前週までは往診と通院でかなわなかったが、やっと、要介護度5になったことが介護サービスに反映された。

 朝夕の家にいる時の父親は、うなる、手が震える、不安定に歩き回る、身体が横に傾く、暑いと熱中症になるなど、介護する俺と母親はあいかわらず大変だが、二日とも、昼間だけでも直接の介護をしなくて済んだから、その点では助かった。


 2日デイサービスが続いた翌日から、父親は4泊5日のショートステイだった。

 父親のショートステイ中、弟一家が我が家(俺の弟にとっては実家)に来て、生後2か月の赤ん坊も一緒だった。

 赤ん坊が泣き出してしまったが、エアコン(冷房)をつけたらおちついた。
 暑くて不快だったのだろう。


 俺は介護疲れと、暑いのに節電してがまんしているせいだろう、だるさが抜けない。


 ケアマネージャーさんが我が家に来て、俺は来月の介護サービス予定表を受け取った。

 俺と母親は、訪問リハビリや、訪問診療の医院の切り替えについて相談した。

 俺の父親のショートステイ利用が多いので、ケアマネージャーさんがその理由・事情を説明する必要があって、先日、市役所に行ってきたとのこと。

 ケアマネージャーさんが俺の父親について説明すると、市の担当者は少し驚いて、「そんなに介護が大変で、要介護度が5で、いくつも特養(特別養護老人ホーム)を申し込んでいるのに、入所できないんですか?」と聞いてきたそうだ。

 それに対してケアマネージャーさんは、申し込んでいるすべての特養に要介護度が5になったことを家族が伝えたが、入所待ち順位がたいして上がらなかったり、入所が近づいたら来るはずの折り返し連絡もなかったり、という現実を答えたとのこと。

 市の担当者は、「新しくできる特養も含めて、もっと多くの特養に申し込んでみては」と少し困った顔をしながら言ったそうだ。


 4泊5日ショートステイ5日目の夕方、父親は予定通り帰宅した。

 ショートステイ中の父親は、時々、おちつきがなくなったり大きな声を出したりしたそうだが、ショートステイ→デイサービス→ショートステイと連続した影響、疲れなどは特に見られなかったようで、今後こういう予定になった時でも大丈夫だろう。

 また、ショートステイ中に歯科の訪問診療を受け、先日俺がショートステイのスタッフさん経由で渡したもの(平成23年-夏-(30) 参照)は、やはり父親の歯からとれてしまった詰め物で、今回、そのとれた部分に詰め直す治療をしてくれたそうだ。


 帰宅後の父親は、身体の横への傾きは強かったが、熱中症の症状は特に出なかった。

 夜、俺と母親の二人がかりで介護ベッドに寝かせた後、しばらく父親は小さくうなったり手を震わせたりして、寝つくまで時間がかかった。

平成23年-夏
2012/03/24.Sat

平成23年-夏-(31)

 ケアマネージャーさんに(俺が調べて知ったばかりの)訪問診療がある内科医院と訪問看護ステーションについて話した翌日、ケアマネージャーさんから我が家に電話があり、その内科医院と訪問看護ステーションに連絡した結果を教えてくれた。

 結論は、この内科医院の訪問診療と訪問看護ステーションの両方にお世話になることによって、俺の父親のリハビリを中心とした問題(平成23年-夏-(16) 参照)が一気に解決しそう、俺と母親の希望(平成23年-夏-(13) 参照)が(少し形は変わるものの)かないそう、ということだ。

 訪問診療は、同じグループの総合病院のバックアップもあって24時間365日対応で、重度の認知症でも受けられ、往診は原則月2回だが、ショートステイ中にショートステイ先で(家族の同席が望ましいが)、受けられる。

 訪問診療の医師は主に内科の先生だが、この訪問看護ステーションの理学療法士・作業療法士と連携して、正式なリハビリに必要な診断・指示を出してくれる。

 訪問看護ステーションの(我が家への)訪問リハビリは原則月2回以上ということになるが、(俺の父親が)ショートステイと(認知症対応型)デイサービスを利用している介護施設に時々来ている理学療法士や作業療法士と、同じ病院グループということでしっかり連携がとれるので、月1回でもよいかもしれない。

 血液検査など、父親が受けられそうな健康診断は、新しい訪問診療の先生に父親が慣れてから考えても良いのでは?

 といった細かい内容まで聞いた後、俺はケアマネージャーさんに前向きに検討する旨を伝え、この電話を終えた。

 俺は母親にこの電話のことを伝え、一緒に喜んで、その訪問診療と訪問リハビリを受けようという話になったが、一つ問題があることに気づいた。

 今の訪問診療(往診)を、止めなければならない。
 何と言って断ればよいのか…


 4泊5日ショートステイ5日目の夕方、父親は予定通り帰宅したのだが、眠そう、しんどそうで、手や額がやや熱い。

 体温を測ったら37度台半ばになっていて、明らかに熱中症になりかけている。

 俺と母親は協力・分担して、父親の首回りなどを冷やす、多めの水分補給などをしたら、夜、介護ベッドに寝かせる前には体温も平熱まで下がり、熱中症の症状は特に見られなくなった。

平成23年-夏
2012/03/21.Wed

平成23年-夏-(30)

 一日中家にいて往診があった翌日から、父親は4泊5日のショートステイだった。

 俺は、朝から倒れそうになっていた。

 父親の介護や暑さによる疲労、睡眠不足、ストレスが主な要因だろう、俺の顔に多くの吹き出物まで出てきてしまった。

 股関節とヒザの痛みも、強い痛みに効くという漢方薬を飲み続けているのに、たいしておさまらず、腰もまた痛くなってきた。

 今日は朝から暑く、9:00頃に父親の体温を測ったら既に37度を超えていて、俺は父親の首回りや脇の下をアイスノンなどで冷やしたが、父親は怒ってしまい、おちつかず、不安定に歩き回るようになってしまった。

 それでもなんとか、母親と協力して父親の熱中症対応とショートステイに行ってもらう準備をした。

 9:30頃にショートステイの送迎車が我が家に来て、父親を送り出した。
 その際、俺は送迎スタッフさんに、往診の歯科医院さんには事情を既に話していることを伝えた上で、父親の歯からとれてしまった詰め物(と思われるもの)を渡した(平成23年-夏-(28) 参照)。

 この後、俺はなんとか自分の朝食をとったが、それからは、しばらく身体を休めた。
 もう倒れそうで、そうせざるをえなかった。


 父親のショートステイ中、俺は、先日の(主に内科の)往診で処方された父親の薬を受け取りに、調剤薬局に行ってきた。


 俺は父親のリハビリについて、(主に)内科の訪問診療の先生からのアプローチをあきらめ、他のルートをあたってみることにした。

 父親はずっと、デイサービスで(デイサービスを利用することによってショートステイ中でも施設の)看護師さんにリハビリを受けている。

 医師の診断や指示がないので正式・本格的なものではなく、いざという時は家族が全責任を負うというイレギュラーな形だが、それでも、この介護施設と提携している総合病院から時々、理学療法士、作業療法士などのリハビリ専門家が施設に来て、俺の父親も数か月に1回は見てもらっている(平成22年-夏-(29) 参照)。

 ということは、そのリハビリ専門家は、ある程度俺の父親のことを知っているわけだから、その人が所属する総合病院に相談すれば、最初から全部説明する必要はないだろうし、展望が開けるのでは、と俺は思い至った。

 さっそく電話してみると、その病院のグループ内に訪問診療もしている(主に)内科の医院があるとのことで、その内科医院と、その病院の訪問看護ステーションを紹介された。


 俺は、すぐに両方に電話しようと思ったが… 頭を冷やした。

 勢いで突っ走ってしまったが、ここから先については少なくともケアマネージャーさんに話してからだろう、と思い直した。

 ケアマネージャーさんに電話して、これまでの事情を話したら、ケアマネージャーさんの方から、その内科医院と訪問看護ステーションに連絡を取ってくれることになった。

平成23年-夏
2012/03/20.Tue

平成23年-夏-(29)

 デイサービスの翌日の父親は、デイサービスもショートステイもなく一日中家にいた。

 朝、父親にいつものようにDKで朝食をとってもらおうと、俺が居間の椅子から立たせようとしたら、父親は急に怒った。

 父親は失語症状があるので、「怒った」といっても、急に険しい表情になって大声でうなったということであり、普段と同じように声がけなど配慮していたから、なぜ怒ったのか、わからない…

 今日も暑く、父親の熱中症を予防するために10:30頃には、父親が主に過ごす居間のエアコン(冷房)をつけた。

 今回に限らずエアコンをつける時は、その設定温度を高めにして、同時に扇風機も回し、父親の体感温度が上がらないようにしながら、トータルでは節電している。

 あいかわらず、介護抵抗があり、一方で転倒や激突のリスクが高い父親の身体介助は、特にトイレではその狭さもあって、きつい。
 きついから、俺の股関節痛、ヒザ痛、腰痛が悪くなる。
 悪くなるから、父親の身体介助が更にきつくなる。
 更にきつくなるから… 完全な悪循環だ。

 熱中症予防のため、父親にはこまめにスポーツドリンクやお茶などを俺か母親が介助して飲ませたが、時々歩き回るし、椅子に座っていてくれても身体の横への傾きが強いので、飲ませるのが大変だ。


 午後には往診があった。
 今回は前々回までと同じように、先生と看護師さんの2人だけでやって来た。

 父親は抵抗したりうなったりしたが、今回は血圧も測ってもらえた。

 今回の薬もこれまでと同じだ。

 父親の身体の横への傾きが強く、それを先生にも見てもらえたので、俺は先生に、父親が正式なリハビリを受けるために必要な診断・指示を出してくれる医師を紹介してほしいと言った。

 これまで何度か頼んでも無理だったので、ほとんど期待せずに…


 夕方、往診の先生の内科医院から我が家に電話があった。
 父親が正式なリハビリを受けるために必要な診断・指示を出してくれる整形外科医を紹介してくれるということで、俺は一瞬喜んだのだが… その直後に、がっかりした。

 比較的待たずに受診できる曜日と時刻を教えてくれただけで、紹介状を書いてくれるわけでもなく、事前に家族だけでその整形外科医院に行って、父親の症状や事情を説明する必要があるとのこと。

 これでは、家族が一から新しい整形外科医院を探すのと、ほとんど同じだ。
 俺は以前、それまでの父親のリハビリに関する経緯や問題を、父親の介護の合間に資料としてまとめて、往診(訪問診療)の先生に渡したのだが… あの苦労は何だったんだ。

 それに、「比較的待たずに受診できる時刻」は日中の暑い時間帯で、少なくとも夏が終わるまで、熱中症リスクの高い父親を通院させることは難しい。


 今日の父親の食後の歯磨きでは3回とも、なかなか口ゆすぎ水を出しも飲み込みもしてくれなかったことが、俺には気になった。

 夜には少し涼しくなり、父親を介護ベッドに寝かせて少ししたら寝ついてくれたので、エアコンを消した。
 その約1時間後、俺は居間の窓を閉め、扇風機を止めた。

平成23年-夏
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