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2012/04/30.Mon

これまで、これから6-(1)

 平成23年の春から夏にかけて一番大きかったことは、やはり東日本大震災だ。

 大地震、その直後からの長時間の停電で、我が家はギリギリのところまで追いつめられた。
 ガスや水道も止まったり、住む家を失ったりしていたら、俺は父親を殺していたかもしれない。
 自分が生き残るために…

 そこをなんとかしのげたと思ったら、物資不足の状態がしばらく続いた。
 この間に、父親の若年性アルツハイマーは悪化してしまった。


 甚大な被害を受けた被災地、被災者のために俺も何かしたい、役立ちたいと思ったが、父親の介護で精一杯で、時間的にも経済的にも身体的にも苦しく、町内会の義援金集めに少額のお金を寄付するくらいしかできなかった。

 もしも、父親がすでに特養(特別養護老人ホーム)に入所しておちついていてくれたら、俺は被災地で、母親のことがあるので被災地は無理でも、我が家から一番近い避難所などでボランティア活動ができただろうし、したかった。


 もしも、若年性認知症専門の(働く場がある・移行型・看取りまで)グループホームがあって(あったとして)、父親が数年前からそこに入所しておちついてくれていたら…

 俺は、身体にここまで多くの病気やケガ、痛みを抱えることもなかっただろうし、何より働き続けていただろう。

 俺の持っている資格、父親の介護に専念せざるを得なくなって辞めた仕事の内容などからして、働き続けていたとすれば、被災者の方々に必要とされる知識と技能を持って、被災地や避難所に行くことができたと思うのだが…


 盛夏になると、父親は連日のように熱中症になってしまった。
 昨夏よりひどいのは、やむを得ない節電が一番の原因と思われ、東日本大震災の影響と言えるだろう。

これまで、これから6
2012/04/28.Sat

平成23年-夏-(47)

 デイサービスが2日続いた翌日から、父親は4泊5日のショートステイだった。

 起床後の水分補給として、今朝は少し涼しくなったので、昨日までの冷たいペットボトル緑茶ではなく、急須で淹れた温かい緑茶を父親に飲ませた。
 これからしばらく暑い日も多いようだが、秋が少し近づいたように、俺には思えた。

 9:30頃にショートステイの送迎車が我が家に来て、父親を送り出した。

 その際、俺は送迎スタッフさんから、先日のショートステイ中に父親が受けた歯周病検診の結果記録を受け取った。
 実施できるかわからないとのことだったが(平成23年-夏-(37) 参照)、なんとかやってくれたらしい。

 その結果を見ると、なんらかの処置・治療が必要な歯が10本以上あり、全体的に歯周炎の可能性が高い、というものだった。

 歯の処置・治療は、できる範囲でやってもらうことにはなっているが、口を大きく開けてくれない等の問題から、なかなか難しい。
 歯の問題が、精神的な症状に影響を与えている可能性もあるだろう。


 父親のショートステイ中、ケアマネージャーさんが我が家に、来月の介護サービス予定表を持ってきてくれた。
 父親が新しく受ける訪問診療と訪問リハビリについて、第1回目の日時も含めて細かい打合せをした。


 母親の心療内科への定期受診があり、俺は自家用車で送迎しつつ同行した。


 父親のショートステイ中、社会的なことでは、民主党の代表選があった。

 どの候補者を見ても、東日本大震災において、地震や津波そのものは仕方がないとしても、その後の対応、それ以前の備えなどについて政治の問題が多かったのは誰の目にも明らかで、その責任をとらなければいけない人ばかりではないか。

 何の反省の弁もなく、被災者への謝罪もなく、実質この国の首相を決める選挙に立候補する神経が、俺には全くわからない。


 4泊5日ショートステイ5日目の夕方、父親は予定通り帰宅した。

 父親は、ショートステイ中にも誕生会を開いてもらい、バースデーカードやプレゼントを家に持ち帰った。

平成23年-夏
2012/04/25.Wed

平成23年-夏-(46)

 ショートステイから帰宅した翌日、翌々日と、父親は二日続けてデイサービスがあった。
 2日目の方では、もうすぐ父親の70歳の誕生日ということで、誕生日会を開いてくれたそうだ。

 朝夕、家にいた時の父親はおちつきがなく、何度も歩き回ったのだが、歩行時のヒザ曲がりが強く、急に座り込むこともあって、俺と母親は、父親の身体を支えるのに苦労した。

 2日目のデイサービス中、俺と母親はスーパーへ買い物に行った際、家でも少しは誕生日らしいことをしたいと思ってケーキプリンも買い、夕食時に父親に食べさせた。

 普通のケーキ、特にスポンジケーキや硬めのトッピング付きのものは、誤嚥の危険性がある父親には食べさせられない。

 食後の歯磨きの際に口ゆすぎ水をなかなか出しも飲み込みもしてくれない問題は、毎回ではないが続いている。

 夜、介護ベッドに寝かせた後の父親は、やはり、うなったり頭を上げたりして、寝ついてくれるまで時間がかかった。

平成23年-夏
2012/04/24.Tue

平成23年-夏-(45)

 父親のショートステイ中、俺は自家用車を運転して、母親を美容院や定期検診を受ける歯科医院に送迎した。


 この地域で「若年性認知症の学習会」なるものが開催されて、俺は参加してみたのだが…

 軽度・初期の人についての話ばかりで、また、若年性認知症とは無関係の意見を言う人も多く、俺にとってはほとんど時間の無駄だった。


 俺は、父親が(主に)内科の訪問診療を受けていた先生の内科医院に行き、先日の往診の際に頼んでおいた紹介状を受け取った(平成23年-夏-(43) 参照)。

 帰りに家電量販店に立ち寄ったら、夏なのに反射式ストーブが店頭に置いてあった。
 昨夏まで、この時期にこんなことはなかったはずだ。

 店員さんに聞いてみたら、たまに数台入ってきてはすぐ売り切れる、の繰り返しらしい。

 あの大地震と直後の長時間停電から半年近くになるが、この地域では、あの時に寒い、つらい思いをしたことが忘れられず、同じような事態に備えておきたい、という人が多いのだろう。


 4泊5日ショートステイ5日目の夕方、父親は予定通り帰宅した。

 ショートステイ中の父親は、食後の歯磨きの際に、口ゆすぎ水をなかなか出しも飲み込みもしてくれないという、家と同じような状況があったそうだ。
 納涼祭というイベントがあって、父親は穏やかに参加していたとのこと。


 昨日までの数日、昼に暑くても夕方には少し涼しくなっていたのだが、父親が帰ってきた今夕に限って蒸し暑い。

 俺と母親にとってはそれだけでもきついのに、帰宅した父親から、何か臭う。
 すぐに俺が父親をトイレに誘導したら、下痢便失禁しており、リハビリパンツの外にもモレ出していた。

 父親の身体と服、そしてトイレに汚れが付くのを最小限に抑えながら、父親を介助して残りの排泄をさせた後、できるだけ汚れを拭きとってから、浴室へ移動させた。

 母親と二人がかりで父親をシャワー椅子に座らせ、父親の下半身を洗ったのだが…

 父親は、シャワー椅子から立ち上がってほしいときに立ってくれず、座っていてほしいときに座っていてくれず、立ち上がったら転倒、激突しそうになるので、介助が大変だった。

 なんとか後始末まで終えた後、父親が帰宅したばかりだというのに、俺も母親もフラフラになってしまっていた。

平成23年-夏
2012/04/23.Mon

平成23年-夏-(44)

 デイサービスもショートステイもなく一日中家にいて、往診があった翌日から、父親は4泊5日のショートステイだった。

 昨日までは朝から暑かったので、ショートステイやデイサービスの送迎車が我が家に来る直前まで、父親に靴下をはかせず、(夏物の薄い)ズボンやスエットパンツの裾もまくっていた。

 今朝は久しぶりに涼しかったので、介護ベッドから起こす前に父親に靴下をはかせた。
 この方が、出かける直前にはかせるよりも、介助する側の負担は軽い。

 靴下をはかせた後、俺が父親の身体を起こそうとしたら、父親がいつもと違う動きをして、お尻がすべってベッド下にずり落ちた。

 俺と母親は一瞬あわてたが、ベッドが低床状態だったので、たいしたことはなかった。
 この後に父親をベッドに戻すことは、俺と母親の二人がかりでも大変だったが…

 9:30頃ショートステイに送り出す際、父親は笑顔を見せてくれた。


 父親のショートステイ中、俺は、ホームセンターのチラシに「家庭用蓄電池」が出ているのを見つけて、あの春の大地震直後にあった長時間の停電を思い出した。

 父親を夜寝かせる時、介護ベッドを低床まで下げられていたら、俺は一晩中、父親の転落をあんなに心配しなくて済んだだろう。

 父親を夜寝かせる時、短時間でも電気毛布で暖められていたら、スムーズに寝ついてくれただろう。

 父親を介護する時、その周囲だけでも、懐中電灯でなく電気スタンドの灯りで照らせていたら、暗さによる父親の混乱も小さかっただろうし、介助などももう少しうまくできたはずだ。

 この「家庭用蓄電池」は、家のコンセントからも車のシガーソケットからも充電できる、片手で持ち運べる、100Wまでの家電が繋げるコンセントがついているといった特長があり、俺があの時「こういうことができたら」と思った使い方ができるようだ。

 俺は母親と相談し、今後のために1台買っておこう、ということになり、朝にチラシを見たその日の午前中のうちにホームセンターに行くと…

 1台しか残っていなくて、俺はすぐに買った。
 店員さんに聞いたら、開店と同時に買っていく人が何人もいて、俺が買ったのは本当に最後の1台で、次回の入荷は未定とのことだった。

平成23年-夏
2012/04/21.Sat

平成23年-夏-(43)

 デイサービスの翌日の父親は、デイサービスもショートステイもなく、一日中家にいた。

 午前中に、先日連絡のあった特養(特別養護老人ホーム)の入所担当者さんが我が家に来た(平成23年-夏-(38) 参照)。

 その担当者さんは最初に、俺の父親に挨拶しつつ、様子を観察した。
 この時の父親は眠そうで、身体が少し横に傾いた状態で居間の椅子に座っていて、手が震えていた。

 父親がわりとおちついている間に、俺と母親は、担当者さんに父親についていろいろ質問され、それに答えた。

 また、手元にあるここ1か月くらいの父親のデイサービスおよびショートステイの記録を見せた。
 この担当者さんに事前に言われていたことで、ケアマネージャーさんの了承も得ている。

 父親がおちつかなくなったので、俺はまず父親を、いつものように細心の注意を払いながらの手引き歩行でトイレに誘導した。

 俺は、不安定な姿勢・動きをする父親の身体を支えながら、多量の尿失禁をしていた尿取りパッド、その外側でも尿がしみてしまっていたリハビリパンツの2つを交換するなどの介助をした。

 トイレから居間に戻り、父親を介助して椅子に座らせると、いつも水分補給する時間帯になっていたので、母親が介助して冷たい緑茶を飲ませた。

 トイレと水分補給の介助を、担当者さんに通して見てもらった。

 担当者さんは、次の会議で俺の父親の待ち順位について話し合うので、それで待ち順位が決まったら連絡する、という話をして帰って行った。


 午後には、(主に)内科の往診があった。

 先生と看護師さんの2人で来宅し、いつものように先生が聴診器を父親の胸と背中にあて、看護師さんが血圧などを測った。
 父親は、直前まで眠そうだったからか、今回はおちついて受けていた。

 俺と母親は、熱中症、寝つきの悪さ、お尻の赤みなどの最近の父親の問題について先生に相談した。

 その後で俺は、言いにくかったが、訪問診療を別の先生に替わってもらいたい話をした(平成23年-夏-(40) 参照)。
 そして、引き継ぎのための紹介状を頼むと、先生は、できたら連絡すると答え、そそくさと帰って行った。


 この夏の父親への水分補給は、食前にはスポーツドリンクを飲ませているが、食間は、ある特定のペットボトル緑茶だ。
 2リットルのやつで、安売りの時にまとめ買いしている。

 昨夏に、食間もスポーツドリンクを飲ませていたら歯の状態が悪くなってしまったので(平成22年-秋-(21) 参照)、今夏の食間向けに、歯を悪くしないものを俺と母親で検討した。

 水(ミネラルウォーターを含む)、麦茶などを試したが、それらは吐き出したりすることがあった。
 スムーズに飲んでくれたのが、このペットボトル緑茶だった。

平成23年-夏
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