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2012/06/30.Sat

平成23年-秋-(41)

 ショートステイから帰宅した翌日、父親は(認知症対応型)デイサービスがあった。

 最近はめっきり寒くなってきたので、朝、父親を介護ベッドから起こす前に、居間の暖房をつけておくようにしている。
 父親は寒さが苦手で、そういう配慮をしないと怒って(大きくうなって)しまう傾向が強いからだ。

 朝食後の歯磨きの際、また、口ゆすぎ水を出しも飲み込みもしてくれない。
 俺は思いついて、(姿勢が不安定な父親の身体を支え続けなければならないので仕方なく)洗面所から大きな声で、食堂にいる母親にストローを持ってきてくれるよう頼んだ。

 そのストローを、なるべくそっと父親の口に差し込んだら、口の中のゆすぎ水が流れ出た。
 父親は1~2本ほど歯が既に無いこともあって、その無い方にストローを差し込むと、大部分を出させることができるようだ。

 とはいえ、全部は出しきってくれないようだし、父親のプライドを傷つける方法のような気もするから、どうしても出してくれない時だけにしよう、と俺は思った。

 このストローのおかげもあって、これまでよりは時間に追われずに父親をデイサービスへ送り出すことができた。

 次の記事に続きます…

平成23年-秋
2012/06/29.Fri

平成23年-秋-(40)

 父親の(主に)内科の往診があるので、俺は付き添うためにショートステイ先へ行った。

 往診前、ショートステイのスタッフさんから俺に、父親の歯の詰め物がとれてしまったという話があった。
 前回(平成23年-秋-(27) 参照)とは違うところで、金属の大きなものらしい。

 そのとれた物は、ショートステイさんのほうで預かってもらい、俺の方は、(在宅介護だから)訪問診療の歯科医院さんに事情を伝えることになった。

 父親は、ショートステイの共同スペースのソファに眠そうに座っていて、そこに内科医院の先生と看護師さんがやってきた。

 今回はソファに座らせたまま、往診と、あらかじめ頼んでおいたインフルエンザ予防接種をしてもらった。

 父親は、注射針が腕に刺さった瞬間に顔をしかめたが、特に問題なく受けられた。

 今回の処方箋で出される分から、父親の利尿剤の1回あたりに飲む量が、これまでの半分になった(平成23年-秋-(27) 参照)。
 今回は、その利尿剤の他に下剤も出してもらった(平成23年-秋-(7) 参照)。

 往診後の父親はとても眠そうになっていたので、俺は声をかけなかった。
 ショートステイのスタッフさんに今回のショートステイの父親の状態を聞いたら、大きな問題なく過ごしているとのことだったので、ほっとして帰った。


 4泊5日ショートステイ5日目の夕方、父親は予定通り帰宅した。
 ショートステイでも、父親は歯磨きの際の口ゆすぎ水をなかなか出してくれなくて、スタッフさんが困っているようだ。

 帰宅後の父親は、おちつきなさ、前と横への傾き、手の震えなどいつもの問題の他に、夕食時に一度飲み込んだ食べ物が、夕食後に口の中に戻ってきたような様子が時々見られた。

平成23年-秋
2012/06/27.Wed

平成23年-秋-(39)

 精神病院への通院と訪問リハビリがあった翌日から、父親は4泊5日のショートステイだった。

 父親をショートステイに送り出して、やっと母親は身体を休められるようになり、風邪は徐々に治っていった。

 もともと父親の介護の多くは(やむなく)俺が引き受けているが、一昨日の夕方からは母親の分も可能な限り、とはいえだいぶ無理をして引き受けていたので、俺は疲れがひどい、だるい、目の周りのけいれんも強い、重い腰がピシッといきそうになる…


 父親のショートステイ中、ケアマネ(ケアマネージャー)さんから我が家に電話があった。

 先日頼んでおいた通り、父親が今ショートステイで行っている介護施設の特養(特別養護老人ホーム)における、父親の入所待ち順位を聞いてくれたそうだ(平成23年-秋-(35) 参照)。

 男性の1番ではないが、かなり上位。
 ただし、具体的な数字・順位は教えてもらえない、ということだ。

 具体的な数字を教えてもらえない理由は…

 1番なら本人や家族、施設の準備もあり、まず変更はないので、1番であることを教えてもらえる。

 しかし2番以降は、唯一の介護家族が急に倒れた等の事情によって入れ替わることがあり、はっきりと順位を本人や家族に伝えてしまうと、変更になった、特に順位が下がってしまった場合、本人や家族をがっかりさせてしまったり、トラブルになったりする可能性があるから、ということらしい。

 ケアマネさんから、父親の今の入所待ち順位は2~4番目あたりではないか、という推測を言われた俺は、その順位では期待もできて、父親に入所してもらう特養を、ここと先日1番になった方のどちらか一つに絞ることは、今はできないと答えた。
 ケアマネさんは、俺の考え、悩みを理解してくれた。

 ケアマネさんからは、父親が来月受ける介護サービスについても話があった。

 毎週4泊5日のショートステイ、ショートステイから帰宅した翌日、翌々日と(認知症対応型)デイサービスが2日続く週と、翌日だけデイサービスの週が交互になるように組む。

 隔週のデイサービスもショートステイもない曜日に、月2回の訪問リハビリを入れる。

 それに加えて、先日、福祉用具会社から話があったモジュール車椅子(平成23年-秋-(30) 参照)を、介護ベッドなどと同様に介護保険を使ってレンタルしても、来月は1割負担の限度額内でおさまるそうだ。

 それならば、来月は試しに、その車椅子を家で居間の椅子として使ってみることにして、ケアマネさんから福祉用具会社にその旨を連絡してもらうことした。


 ケアマネさんからの電話を終えてから数時間後、福祉用具会社の担当者さんから電話があった。
 モジュール車椅子の中古は、やはり探してもなかったそうだ。

 ケアマネさんからの連絡を受けて、訪問リハビリの担当者さんたちとも調整して、レンタルの手続きを初めてくれることになった。

平成23年-秋
2012/06/26.Tue

平成23年-秋-(38)

 デイサービスの翌日、父親は午前中に精神病院への定期通院、午後には訪問リハビリがあった。

 母親は朝から、くしゃみ、咳、鼻水がひどくて、「寒気がする」と俺に言った。

 父親がデイサービスやショートステイに行っていない時は、俺も母親も、どんなに体調が悪くても、二人がかりで父親の介護をしなければならないため、自分の通院はできない。
 我慢して耐えるか、その時に家にある薬を、症状に合っているのか不安に思いながら飲むしかない。

 午前中、いつものように家族3人で福祉車両の自家用車に乗って、精神病院へ行ってきた。

 父親は、病院に着いてしばらくの間は車椅子に座って眠そうにしていたが、徐々におちつきがなくなってきた。

 直近の排泄時刻・内容から、排泄したいのか失禁したかもしれないと思った俺は、車椅子を押して父親を病院内の障害者用トイレに連れて行った。

 母親は、替え尿取りパッドなどの荷物を持って、すぐ後ろをついてきた。

 父親は尿取りパッドに多量の尿失禁をしていて、その外側のリハビリパンツンも汚れていたので、俺は風邪気味の母親と二人がかりで、父親に大声でうなられたり強く抵抗されたりしながらも、なんとか拭いて交換した。

 その後、待合スペースに戻ったら父親は少しおちついてくれたが、だいぶ待たされた。


 父親の診察が始まり、母親とも一緒に診察室に入っていた俺は最初に、父親の認知症(若年性アルツハイマー)の主治医に、父親が今シーズンもインフルエンザ予防接種を受けても良いか確認したら、予防接種を受ける日の体調が悪くなければ、問題ないそうだ。

 口ゆすぎ水や痰を口に中に入れ続ける症状(?)がひどくなり、寝つきの悪さもあいかわらずであることを、俺も母親も主治医に訴えたが、薬の増量などはせず、なんとかケア(介護)で対応できないか、という答え(?)だった。

 主治医が「口ゆすぎ水の問題や寝つきの悪さ以外は、大きな問題はないね?」と聞いてきたので、俺はあわてて違うと答えた。

 ありとあらゆることに介助が必要なのに、コミュニケーションが(失語症状などで)とれず、おちつきなさ、歩き回り、うなり、抵抗、手の震え、歩行と(立位)姿勢の不安定さ(大きな傾きや急な座り込みなど転倒・激突のリスクが高い)、失禁で身体や服など広い範囲を汚してしまうなど、本当に大変で、すべてが「大きな問題」である。

 ただ、これらは本当に大変ながらも日常的になってしまい、俺も母親も、ショートステイや(認知症対応型)デイサービスのスタッフさんたちも、「大きな問題」として言ったり書いたりすることが少なくなってしまっている、と俺は主治医に説明した。

 俺は最後に、入所申込みをしている多くの特養(特別養護老人ホーム)のうち1ヵ所から、父親の入所待ち順位が「男性の1位」になったという連絡があったことを主治医に報告した。
 今日は父親が一緒なので、父親の見守り、介護をしながらの診察ではこれについての相談はできず、報告しかできなかった。

 会計まで済ませたら、薬の受け取りは明日に回して、急いで帰宅した。
 いつものことだが、父親が病院(の外来、必要な介護が充分に受けられない場所)に居られる時間の長さを、すでに超えていたからだ。


 帰宅後、父親の介護で母親が担当しているものの内のいくつかも俺が引き受け、風邪気味の母親には少しだけでも休んでもらうようにした。

 とはいえ、俺もあいかわらず身体のあちこちが痛いし、さっきの通院も含めて疲れがだいぶたまっている。

 しかし父親は、俺と母親の体調などにはおかまいなく、うなる、不安定に歩き回る、身体が前と横に大きく傾く、歯磨きの際の口ゆすぎ水をなかなか出しも飲み込みもしてくれない。

 昼食後の口ゆすぎ水の口入れ続けは、30分以上続いた。
 いつ吹き出すかわからないし、自分で自分を苦しくして怒り出すし、小さな洗面器を構えながら父親をおちつかせなければならない俺は、きつい…


 15:30頃から訪問リハビリが予定通りあって、俺も母親も、この1時間は父親のことをある程度OT(作業療法士)さんに任せて少し休みたいと思ったが、父親は途中でうなりがひどくなり、俺がやっとのことでおちつかせた。

 このせいで、俺は全く休めなかった。

 父親の姿勢が良かったのは、訪問リハビリが終わってOTさんが帰った後の、ほんのしばらくの間だけだった。

 訪問リハビリで良くなった姿勢を維持するための「椅子」の必要性を、俺は強く感じた(平成23年-秋-(30) 参照)。


 夜、父親を介護ベッドに寝かせたら、風邪でしんどそうな母親は居間の布団ですぐ寝てしまい、体動のひどい父親が寝つくまでの見守りと介助は、俺一人でやるしかなかった。

平成23年-秋
2012/06/25.Mon

平成23年-秋-(37)

 ショートステイから帰宅した翌日、父親は(認知症対応型)デイサービスがあった。

 父親は、これまでの歯磨きの際の口ゆすぎ水、痰の絡む咳をした時の痰に加え、普通に飲んでいたお茶まで、なかなか飲み込まず、口の中に入れ続けるようになってきた。


 父親のデイサービス中、俺は明日の父親の通院の準備をいろいろした。
 いつものように、おちつかなくなった時のための頓服の精神薬、スポーツドリンク、病院で失禁した場合に備えての着替えや替えオムツなどを、一つのバッグにまとめた。

 福祉車両の自家用車に積んで行って病院で使う車椅子のタイヤが、2つともだいぶへこんでいたので、買ってから初めて空気つめをした。
 自走式でなく介助式なのでタイヤが小さく、空気つめのプッシュは3回ずつで充分だった。

 明後日からのショートステイの準備も、できるだけ済ませた。


 夕方、父親がデイサービスから帰宅した際、母親はマスクをして迎えた。
 少し前から、咳やくしゃみが何度か出るようになっていたからだ。

 帰宅後の父親は、うなる、不安定に歩き回る、身体が横に傾く、手が強く震える。
 俺は風邪気味の母親と、それらに悩まされながら父親の介護をした。

 父親の夜の寝つきが良かったことだけが、救いだった。

平成23年-秋
2012/06/24.Sun

「消費税率アップや公的保険の個人負担増の前に」シリーズは…

 これまで、本編が一区切りするタイミングであることが多かったのですが、「消費税率アップや公的保険の個人負担増の前に」というテーマの記事を、以下のように更新してきました。


 第1回 「国家賠償の賠償金はどこから出ているか、出すべきか」 ⇒ 消費税率アップや公的保険の個人負担増の前に-(1) 参照

 第2回 「議員の定数・報酬や公務員の人件費を“削減”するのではなく…」 ⇒ 消費税率アップや公的保険の個人負担増の前に-(2) 参照

 第3回 「企業・団体献金を全て“禁止”するのではなく…」 ⇒ 消費税率アップや公的保険の個人負担増の前に-(3) 参照

 第4回 「天下りを止めるのではなく…」 ⇒ 消費税率アップや公的保険の個人負担増の前に-(4) 参照

 第5回 「無党派層を減らしながら政治を良くするには…」 ⇒ 消費税率アップや公的保険の個人負担増の前に-(5) 参照


 しかし、皆様ご存知のように、根本的・実質的な改善がないまま今年の春に介護保険料などが大きく上がり、そして今、消費税率を上げることが衆議院で決まるのは確実という状況になってしまったので、この意見シリーズは、もうやめようと思います。

 そもそも、私(作者oretomo)がこのシリーズを始めようと思ったきっかけは、平成22年の夏にあった直近の国政選挙である参議院議員選挙でした。

 その前の大勝した国政選挙の衆議院議員選挙で国民に約束していた公約(主なものは、政治・行政のムダを取り除くこと、その予算をまわし、安心できる社会保障制度を増税せずにつくることだったはずです)が実質ほとんど行われないまま、当時の代表であり首相であった人物の先走り(暴走?)もあったようですが、消費税率を上げることを選挙戦で訴えた与党が大敗し、それに反対、それを批判した野党が議席を増やしました。

 本当に安心できる社会保障制度づくりや政治(議会や議員)・行政(役所や官僚、公務員)にかかわるムダを取り除く施策が確実に行われる前に、消費税率を上げることは許さない、という多くの国民の意思が示されたということでしょう。

 その民意とこのブログの趣旨にもある程度沿うようなことを、ささやかながらしたいと思って、この意見シリーズを始めて、続けてきたのですが…

 今回の消費税率を上げることの一番の問題は、直近の国政選挙で示された多くの国民の意思が軽視・無視されていることだと私は思っています。
 こんなことでは、国政選挙を行う意味がなくなってしまいますから。

 もちろん、直近の国政選挙から今日までの間に東日本大震災という大変なことが起きて、復興が最優先ですから、その参議院議員選挙の内容や結果にこだわっている場合ではないかもしれません。

 また、近づいているとも言われる次の衆議院議員選挙は、東日本大震災後初の国政選挙なのですから、一番の争点は東日本大震災をめぐる政治の総括、検証でなければいけないでしょう。

 しかし、本当に安心できる社会保障制度づくりや政治のムダを取り除くことは、東日本大震災が起きても起きなくても、直近の国政選挙で示された多くの国民の意思を尊重して、消費税率を上げる前に与党と野党が協力してやらなければならないことのはずです。

 むしろ、東日本大震災が起きる前にそれをしっかりやっていれば、現状よりずっと政治が国民から信頼されて、あの大地震・大津波から今に至るまでの多くの大きな問題も、ある程度は少なく、小さくできたのではないでしょうか。

補足と意見
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