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2012/11/30.Fri

平成24年-夏-(21)

 …前(下)の記事~ 平成24年-夏-(20) ~の続きです。

 その後の2回の面会は、特養(特別養護老人ホーム)の嘱託医の往診に合わせた。

 精神科の先生と俺が話し合い、父親のうなり声を減らす・小さくするために、やめていた毎夕食時の「興奮や不安を抑える液体の薬」をまた飲ませることになった(平成24年-夏-(13) 参照)。

 そうすると、父親の薬は次のようになる。

○アリセプトの錠剤を毎日朝食時に1錠(平成24年-春-(5) 参照)
○メマリー(錠剤1個を砕いて粉にしたもの)を毎日朝食時に1包(平成24年-春-(12) 参照)
○おちつきなさや興奮を抑えるシロップ薬を毎日朝昼夕食時に数cc(再入院前から同じ量)ずつ(平成21年-春-(14) 参照)
○興奮や不安を抑える液体の薬を毎日夕食時に1包
○鎮静剤の粉薬を毎日朝昼夕食時に1包(平成23年-春-(1) 参照)

 頓服の飲み薬は、排便が難しい父親のために内科の嘱託医の先生から処方されている下剤(平成23~24年-冬-(35) 参照)だけ、ということは変わらない。

 皮膚の塗り薬は別に複数ある。

 このように薬を変更してから数日で、父親のうなり声は減った、小さくなった。


 外科の先生の往診は、父親の片方の足の関節角度が少し変で、歩行がややつらそうなことが主だったが、これは、足の関節が(も)硬くなってきて(拘縮)、筋力も低下していることによる、やむを得ないものとのこと。

 俺は、リハビリやマッサージをもっと受けられれば… と思った(平成23~24年-冬-(17)平成23~24年-冬-(31) など参照)。

平成24年-夏
2012/11/29.Thu

平成24年-夏-(20)

 8月上旬は猛暑日が多くて、俺と母親は体調的にしんどくなった。

 それでもなんとか週2回のペースで、父親が入居している特養(特別養護老人ホーム)へ行き、父親に面会してきた。

 父親は、「はい」と言うなど反応は良いのだが…

 一方で、目ヤニが多かったり、片方の足の関節角度が少し変で歩行がややつらそうに見えたり、うなり声が多かったりしていることが、俺には気になった。

 すると、やはりと言うべきか施設の看護師さんから、俺の父親のうなり声が多く・大きくなり、周りの入居者さんたちに悪い影響を与えているという話が俺と母親にあった。

 その対応として、おちつかせる薬を増やす、あるいは戻すことについて精神科の嘱託医と相談するそうだ…

 他に対応方法は無さそうなので、俺と母親は了解した。

 次の記事に続きます…

平成24年-夏
2012/11/28.Wed

平成24年-夏-(19)

 俺の住む県にある大学の福祉・看護系の研究室から、この地域の介護家族会を通して俺に、認知症の人の家族へのアンケートというものが届いた。

 この県内の認知症の本人と家族の現状を把握して必要な支援を考えたい、といった説明書きと、アンケート用紙を読んだ俺は、怒りで身体が震えた。

 まず、本人の原因疾患は何か、発症した(診断された)のは何歳ごろか、介護は在宅か入院か施設か、それぞれどのくらいの長さか等、基本的なことについての質問が無い。

 そして、認知症の本人とその家族が、何に困っているか、何を望んでいるかを聞く質問が非常に少なく、それらを自由に書く欄も無い。

 このアンケート結果を基にして「この県内の認知症の本人と家族の現状を把握して必要な支援を考える」気は全く無い、としか俺には思えない。


 俺が何より愕然としたのは、本人に対して家族が、どんな配慮や手助け、介護をしているか、してきたかを問うところだ。

 複数の配慮・手助け・介護の実例が左端に縦に並んでいるのだが、多くの認知症の介護家族が、介護をめぐる状況が厳しくて、したくてもできない(したいができなかった)ものばかりだ。

 そして、それぞれの右横に選択肢があるのだが、している(した)、ある程度している(ある程度していた)、しない(しなかった)、の三つしかない。

 多くの認知症の人の家族が痛切に思っているはずの、したいができない(したいができなかった)という選択肢と、その理由を書く欄が無い。

 したいができない(したいができなかった)場合は、その思いが反映されない選択肢である、しない(しなかった)を選ぶしかないが、俺は、そんなことは絶対にできない。


 どうせ学生の卒業研究の一環なのだろうが、それにしてもひどい。
 こういうアンケートをとる場合は、指導している教授とかのチェックが入ると思うのだが…


 俺は、この大学の研究室に電話して、アンケートに対する自分の考えを直接伝え、アンケートの作り直しを求めた。

 やはり学生の卒業研究だったが、教授を含めたこの研究室全体で検証した上でのアンケート内容ということで、時間的なこともあり、作り直しはできないということだった。

 俺は、それならアンケートには応じない、と答えて電話を終えるしかなかった。


 しばらく後で俺が知ったことだが…

 この地域の介護家族会の、認知症の担当というべき役員が、このアンケートを配布する前にチェックしたが、問題ないとして、そのまま俺を含む(認知症の人を介護している家族の)会員に渡したり送付したりしたのだ。

 このアンケートを受け取った家族のうち、大学の研究室に直接言ったのは俺だけのようだが、他に数人から家族会(の役員)に対して、このアンケートは家族に対して必要な配慮がない(足りない)、家族のつらい心情・状況をわかっていない、わかろうとしていない、といった内容の苦情が出たそうだ。


 この地域の認知症に対する理解は、大学や家族会でもこの程度なのだ。

 このままでいい訳がない… しかし、俺が何を変えられるのか? そもそも何ができるのか?

平成24年-夏
2012/11/27.Tue

平成24年-夏-(18)

 7月下旬に何度か面会に行った時の父親は、あいかわらずうなり声が大きく、先日の片足のひどいむくみ(平成24年-夏-(15) 参照)はひいてきたが、ひいてきたから見えてきたのか、足首の角度が少し変で、このことはすぐ施設の看護師さんに伝えた。


 「興奮や不安を抑える液体の薬」の副作用が、父親のパーキンソン症状を引き起こしている可能性があると言われていたが(平成23年-秋-(19) 参照)、その薬をやめてしばらく経っても(平成24年-夏-(13) 参照)、父親に手の震えやすくみ足などが見られ続けているから…

 やはり、父親のパーキンソン症状は薬の副作用ではなく、パーキンソン病そのものを発症していると考えるべきだろう(平成22~23年-冬-(14) 参照)。

 とはいえ、今の手の震えやすくみ足は以前ほどひどくないから、以前は「興奮や不安を抑える液体の薬」の副作用が少しはあったのだろうか? あるいは今、パーキンソン病の治療薬でもあるというメマリー(メマンチン)がある程度効いているのだろうか?


 だいぶ暑い気候になってきたので、家から父親の真夏物の衣類を持ってきて父親の部屋の衣装箱にしまい、そこに残っていた春秋物の衣類は家に持ち帰った。

 特養は冷房が効いているが、やはり節電していて弱めだし、父親は若年性アルツハイマーで(間接的に)体温調節が困難な身体になってしまい(平成23年-夏-(40) 参照)、熱中症になりやすいので、衣類の選択や着せ方には本当に注意しなければならない。


 父親が入居している特養(特別養護老人ホーム)がある介護施設でお祭りが開催され、俺と母親は父親を介護しながら参加した。

 父親は、(母親が介助して飲ませた)アイスコーヒーをおいしそうに飲んでくれて、笑顔を見せたり、音楽に合わせてハミングしたりすることもあった。

 その後、うなり声がひどくなったが、特養スペースのトイレで失禁対応をしたら、おちついてくれた。


 少し前まで家では、社会的にも家計的にも節電しなければならないし、熱中症になりやすい父親が特養に入居して今年の夏は家にいないので(と言ってしまうと何か不思議な感じや寂しさもあるが)、暑くても我慢してエアコン(冷房)は使わず、扇風機だけでしのいでいたが…

 7月下旬になって暑さがひどくなり、俺と母親は、やむをえず最低限の時間だけ、エアコンをつけるようになった。

平成24年-夏
2012/11/25.Sun

平成24年-夏-(17)

 市役所から特養(特別養護老人ホーム)を経由して家に、父親の後期高齢者医療保険料と介護保険料の通知が届いた。

 その納付額は昨年度に比べ、後期高齢者医療保険の方は少し、介護保険の方はだいぶ、高くなっていた(平成24年-春-(7) 参照)。


 俺の住む地域からはやや遠いところの認知症にかかわる集会に参加した時、若年性認知症の本人の奥さんから紹介された美術リハビリ教室(平成24年-夏-(9) 参照)に、俺は参加してみた。

 俺の住む地域の介護家族会の集会で俺がこの教室について話した若年性認知症の本人とそのご主人も、参加してくれた(平成24年-夏-(11) 参照)。

 ここで俺は、両夫妻と連絡先や若年性認知症にかかわる情報の交換をさせてもらえた。

 この教室は福祉施設の一室で行われ、その施設のデイサービスからも数人のおばあちゃん(軽度の老年性認知症らしい人もいる)と、そこの介護スタッフさんも参加していた。

 上手下手は関係なく、のびのびと美術作品を作っていくという内容で、認知症の人に配慮しながらも流れるように進めていく先生の教え方に、俺は感動してしまった。

平成24年-夏
2012/11/24.Sat

平成24年-夏-(16)

 7月中頃、父親が入居している特養(特別養護老人ホーム)から、父親の6月分の請求書や生活記録が家に届いた。

 先月の父親は、(手引き)歩行がさらに不安定になり、転倒することもあったので、車椅子での移動が増えたようだ。

 全体的にはおちついて過ごし、笑顔や発語(失語症状のため、おー、うん等の数語に限られるが)、歌や音楽に合わせたハミングも見られたらしい。


 いつものように俺が自家用車を運転して母親と一緒に、(父親のところとは別の)特養に入居している祖母に会ってきた。

 あいかわらず、父親には週2回くらい面会に行っているが、祖母は半月に1回が精一杯だ。

 祖母は部屋のベッドに寝て(ずっと寝たきりで)おり、胃ろうで昼食をとりながら、施設の看護師さんに痰を吸引されていた。

 吸引中の祖母は、少し苦しそうだった。

 その看護師さんに最近の祖母の状態を聞くと、大きな変化はないが、痰が絡むことが多くなり、深夜や早朝にも痰吸引しているそうだ。

平成24年-夏
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