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2013/12/30.Mon

平成25年-秋-(12)

 …前(下)の記事~ 平成25年-秋-(11) ~の続きです。

 認知症と確定診断された時期を「6年前」にした理由が、俺には推測できた。

 65歳未満で認知症(を発症した)と確定診断されると「若年性認知症」だから…

 6年前とは、この本人にとって60代の終り頃であり、この時期に診断を受けたことにして「若年性認知症に近い認知症」ということにするか、更には60代の終り頃に診断されたから65歳頃に発症した可能性も充分にあるとして「若年性認知症」ということにすれば、若年性認知症の当事者と名乗ってきたことと、なんとか整合性がとれるかもしれない。

 また、春の会報に書いてあったこと(平成25年-春-(18) 参照)から推測すれば、6年前とはサード(3rd)かフォース(4th)オピニオンを求めて、大きな総合病院の認知症の専門科を受診し、「認知症の可能性・疑いがある」と診断されてアリセプトを処方され始めた時期なので…

 「アリセプトを処方されるようになったのは、はっきりアルツハイマー型認知症と診断されたからだ」とか、「認知症の可能性・疑いがある、といった診断は認知症と確定診断されたのと同じか、たいして違わないこと」という話にしてしまうことが、少なくとも、この県内ならできると判断したのではないか。

 そうだとしたら、ひどい話だ。

 特に、「認知症の可能性、疑いがある」と診断されても、その後、認知症と確定診断されないよう、確定診断されるのを遅らせようと努力している本人やその周囲の人々に対して。


 6年前に、「認知症の可能性・疑いがある」と診断した医師が認知症に詳しくなくて、その後ずっとそういう医師にかかっていたら、あるいは認知症に詳しい医師が「認知症の可能性・疑いがある」と診断して、その後1~2年以内にアルツハイマー型認知症と確定診断されたなら…

 「認知症の可能性・疑いがあると診断された頃には、アルツハイマー型認知症を発症していた」と主張しても、それなりに説得力があるだろう。

 しかし今回の場合は、そのどちらにも当てはまらない。


 この県内の認知症の問題に対しては(この県に限らないと思うが)、認知症にかかわる行政・専門機関、専門家、認知症の人の家族(できれば本人にも加わってもらって)みんなが、正しい共通認識を持って協力し合わなければならないはずだ。

 しかし、こんなウソ・ごまかしのある、それと知らない人も違和感や疑問を持ってしまうであろうテレビ番組が放送されてしまっては、この県内の認知症の問題に正しく、一致協力して取り組めるのだろうか?

 俺は非常に疑問に思うし、それに…

 本当にアルツハイマー型認知症と確定診断されて6年前後になる人とその周囲の人で、その年数なりに症状が進行して苦しんでいる・困っている人の数は、この県内でも少なくないはずだ。

 俺が一番心配なのは、そういう人たちが、この番組に登場したアルツハイマー型認知症と確定診断されて6年という認知症の本人を、実際は1年くらいということを知らずに、自分たちと比較して視聴したとしたら(あるいは直接見なかったとしても、見た人の話を聞いたら)…

 がっかりしたり、黙ってしまったり、引き籠ってしまったりということにならないだろうか? ということだ。


 これらのことから、テレビ局が「なるべく視聴してほしくない」と考えたのは当然だろう。

 とはいえ、内容についても放送の仕方についても、放送倫理上の問題は無いのだろうか?

 内容に問題があると認識したからこそ、なるべく視聴されないようにしたのならば、メディアとして最低限の良心を示したとも言えるのだろうか。

 ただ、この認知症のフォーラムは全国各地で行われていて、全国放送されるものもあるから、東京の本局もこの放送前に問題を認識していた可能性がある。

 本局が問題を認識した上で、この県内だけでの放送を決めた(決めるのに関与した)のなら、この県の本当に認知症の発症・診断から数年経って大変な状況にある人とその家族を、ある意味、見捨てたことになるのでは…



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平成25年-秋
2013/12/29.Sun

平成25年-秋-(11)

 ついに、この地域での認知症のフォーラムが、テレビ放送される日が来た(平成25年-夏-(25) 参照。

 この番組はシリーズ物で、過去の同シリーズ番組を考えると今回のも全国放送される可能性は充分にあったのだが、結局この県内だけの放送になり、しかも、ほとんど予告や番宣が無く、更には直前になって放送時刻が変更された。

 新聞・雑誌の週間テレビ番組表や、この地域の認知症の家族会の会報に記されていた情報を基にして放送の数日前までに(変更前の放送予定時刻で)録画予約していた人は、この番組をちゃんと録画できなかっただろう。

 テレビ(公共放送)局が「この番組は、なるべく視聴してほしくない」と考えているようにしか、俺には思えなかった。

 逆に俺は、放送直前に知ったので、録画することも見ることもできたが、その内容は…

 まず、出演者の奥さんである認知症の本人が、普段の生活映像の中で「6年前にアルツハイマー型認知症と診断された」と紹介され、その後、(フォーラムの)ステージ上に登場した。

 映像の中でもステージ上でも、「6年前にアルツハイマー型認知症と診断された」とは到底信じられない姿・動き・受け答えを見せた。

 後半は、認知症との関連性が薄い話になっていった。


 俺の感想としては…

 本人の生活映像の中で物忘れしている様子が紹介されたが、それは物事全体がスッポリ抜け落ちる「アルツハイマー型認知症の物忘れ」ではないように見えた。

 「6年前にアルツハイマー型認知症と診断された」とは到底信じられない姿・動き・受け答えも、この人が実際にアルツハイマー型認知症と診断されたのは「昨年」なのだから(平成25年-春-(18)平成25年-夏-(13) など参照)、当然と言えば当然なのだ。

 そして、認知症と確定診断されて数年経つ他の人を登場させたら比較されてしまうから、後半では、他に大きな病気があって「認知症も」発症している人を映像だけで登場させる、といった配慮をしたのではないだろうか。

 次の記事に続きます…



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平成25年-秋
2013/12/28.Sat

平成25年-秋-(10)

 9月下旬も俺と母親は週2回くらい、特養(特別養護老人ホーム)に入居している父親に会いに行った。

 父親の秋の衣類を家から持ってきて、その分だけ父親の部屋の衣装箱に入りきらなくなった夏物を持ち帰った。

 父親は、笑顔や良い表情が見られた時があった一方で、すごく眠そうだったり、身体が横に大きく傾いたりした時もあった。

 先月にスタッフさんが特養での行事や生活の様子を撮影した写真が共同スペースに貼られていて、俺は、その中の父親が写っている数枚を注文した。

 父親の髪がだいぶ伸びてきていたので、10月上旬のヘアカットを予約した。

平成25年-秋
2013/12/26.Thu

平成25年-秋-(9)

 パソコン資格の試験に合格した(平成25年-秋-(5) 参照)ので、俺は9月下旬からハローワークに定期的に通い始めたのだが…


 合格後の最初にハローワークに行った日に俺は、資格を取ったことが少しは就職に有利になるだろうと思い、まず相談窓口で、すでに登録されている俺の情報の資格のところに、今回取ったパソコン資格、取り直した会計資格のことを加えてほしいと頼んだ。

 すると窓口の相談員は、その情報追加はしてくれたものの、「無いよりはあったほうが良い資格だが、実務経験のほうがずっと大事」という内容のことを言った。

 俺は、「実務経験が大事なことはわかっているが、子育てや介護などのでやむを得ない事情で実務経験が途切れた相談者に対して、ハローワークの人間がそういうことをあっさり言うのか?」と言いたくなるのを、なんとか抑えた。

 相談員の表情を見て、言っても無駄な相手であることがわかったから。


 俺は相談窓口を離れ、気を取り直して、パソコン(ハローワークの求職ネットワーク端末)の前に座って職探しを始めたが…

 資格の面では俺に合う仕事(求人)は増えたものの、働ける時間などの現状に合う仕事は見つからない(これまで、これから9-(2) 参照)。

平成25年-秋
2013/12/25.Wed

平成25年-秋-(8)

 …前(下)の記事~ 平成25年-秋-(7) ~の続きです。

 その後、俺と母親は、質問や要望を求められた。

 まず俺は相談員さんに、父親の自立支援医療証の更新を頼んだ。

 父親は特養(特別養護老人ホーム)に入居してから、ずっと精神症状での通院はなく、嘱託医の先生の往診で済んでいるので、自立支援医療証はお守りのようになってしまっているが、今後、通院する可能性が0ではないので、お願いすることにした。


 父親の排尿(失禁)間隔がだいぶ長くなることが時折あるのは、だいぶ大きくなってしまった腎のう胞(平成25年-秋-(4) 参照)の圧迫のせいでは? と俺が施設の看護師さんに質問すると…

 その可能性が無いわけではないが、むしろ前立腺肥大によるものではないか、という答えだった。

 そういえば、だいぶ前のことだが、父親が(俺と母親が付き添って受診した)病院の泌尿器科で検査を受けた際、前立腺肥大が年相応より少し強い・大きい、という話が医師からあった。


 会議の後に俺と母親は、父親といつもの面会をした。

 父親は身体の横への傾きが強く、片方の足首の角度にやや無理があり、手引き歩行中は転びそうになり、俺がなんとか支えた。

 椅子・車椅子に座らせると上半身が大きく傾いたので、できるだけ姿勢を直した。

 そういえば、さっきの会議中、父親の姿勢・歩行の不安定さや、食事の際の飲み込みが更に悪くなっていて、その対策として、様子を見ながら、手引き歩行を減らして車椅子での移動を増やすこと、飲み込みの訓練(リハビリ)の導入を検討していくという話があった。

 その対策は正しいのだろうが…

 まず、副作用としてそういう状態を強めている可能性を完全には否定できない「興奮や不安を抑える液体の薬」と「鎮静剤の粉薬」を(平成25年-秋-(7) 参照)、試しに止めてみてもらえないのだろうか、と俺は父親を介助しながら思った。

 もちろん父親の、(それらの薬を止めることによって)興奮したり急に動き出したりするリスクが、既に非常に低くなっていることが大前提だが。

平成25年-秋
2013/12/24.Tue

平成25年-秋-(7)

 敬老会に参加した数日後、次の面会は、父親を担当してくれている施設スタッフさんたちの会議に合わせて行った。

 最初にスタッフさんたちから、父親の現状について説明があった。

 体重が少し減った。

 若年性アルツハイマーが最重度まで進行してしまって久しいのでやむを得ないのだが、父親の姿勢・歩行の不安定さや、食事の際の飲み込みが更に悪くなっている。

 その対策として、様子を見ながら、手引き歩行を減らして車椅子での移動を増やすこと、飲み込みの先生(医師?)に診てもらうことを検討していく。

 歩く状況が厳しくなってきたので、リハビリは、歩行訓練を減らし、関節可動訓練が中心になっていくだろう。

 訪問マッサージは、これまで通り継続する。

 姿勢の不安定さについては、座っているだけで疲れているように見えてきたので、昼寝など、日中もベッドで横になってもらう回数・時間を少し増やす方向で考えている。

 父親の薬は、昨年の夏(平成24年-夏-(21) 参照)から変わっていない。

○アリセプトの錠剤を毎日朝食時に1錠(平成24年-春-(5) 参照)
○メマリー(錠剤1個を砕いて粉にしたもの)を毎日朝食時に1包(平成24年-春-(12) 参照)
○おちつきなさや興奮を抑えるシロップ薬を毎日朝昼夕食時に数cc(再入院前から同じ量)ずつ(平成21年-春-(14) 参照)
○興奮や不安を抑える液体の薬を毎日夕食時に1包(平成24年-夏-(21) 参照)
○鎮静剤の粉薬を毎日朝昼夕食時に1包(平成23年-春-(1) 参照)

 アリセプトとメマリーは標準量だが、それ以外の認知症・精神関係の薬は父親に合わせて、標準量や平均量より少ない、必要最低限の量になっている。

 ただし、この「必要最低限の量」は、昨年の夏、興奮や不安を抑える液体の薬を戻した時点におけるものだ。

 昨年の夏と比べて現在の父親は、おちついてきて、動けなくなってきているから、昨年の夏の「必要最低限の量」から更に減らせるような気もする、俺としては。


 自力・自分の意思での排便が難しいので、排便のペースに合わせて2~3日に1回の下剤(平成23~24年-冬-(35) 参照)。

 皮膚の塗り薬は別に複数ある。

 次の記事に続きます…

平成25年-秋
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