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2016/01/23.Sat

看取りと経管栄養

 以前、『ニュースウォッチ9の特集を観て』という記事をUPしましたが、最近、看取りや終末期に近づいた人は、なるべく経管栄養を避けて、口から飲んだり食べたりできなくなったら、そのまま死を迎えてもらう方が自然で良いのでは、という意見が増えてきているようです。

 ヨーロッパなどではそれが主流のようですし、私(このブログの作者oretomo)も、基本的にはその意見に賛成です。

 ただ、この国では、看取りや終末期に近づく以前の時期のことが不充分なのでは? と不安に思っています。


 私が、看取りや終末期に近づく以前の時期に必要と思うことは、大きく二つで…

 一つ目は、できる限りその人の希望が叶えられ、自然に生きられるように周りが支える。

 二つ目は、老衰や大きな病気以外のことで、口から飲んだり食べたりできなくなるのを、できる限り本人も周囲も避ける。


 一つ目については、本人だけでは無理でも、周囲が正しい理解や可能な支援をすれば充分叶うはずのその人の希望(と思われること)が、その理解や支援が無くて(足りなくて)叶えられなかったり、避けられるのに寝かせきりや強い・多量の薬で寝たきり状態にしてしまうなど、不自然な生き方と思われる対応をしたり、ということがあった場合…

 看取りや終末期に近づいたら、本人の希望を尊重するとか、なるべく自然にとか言い出すのは、やはり無理があると思います。


 二つ目については、老衰や大きな病気以外にも、口から飲んだり食べたりできなくなる原因がいろいろ考えられて…

 どうしても服用しなければならない訳ではない種類・量の薬(の副作用)、本人がおいしくない・嫌い・苦手だと思う(思われる)飲食物を飲ませたり食べさせたりする、適切な(飲食)リハビリや歯・口腔・鼻・胃腸などの治療とケアを受けさせ(られ)ない、といったことが原因で口から飲んだり食べたりする意欲や能力が失われていくことは、充分ありうると思います。

 これらの原因は、可能な限り取り除くべきでしょう。


 言い換えますと、「看取りや終末期に近づいた人は、なるべく経管栄養を避けて、口から飲んだり食べたりできなくなったら、そのまま死を迎えてもらう」のであれば…

 看取りや終末期に近づく以前の時期に、「できる限りその人の希望が叶えられ、自然に生きられるように周りが支える」および「老衰や大きな病気以外の原因で口から飲んだり食べたりできなくなるのを、できる限り本人も周囲の人も避ける」という二つのことが実行される社会・制度でなければいけない、と私は思います。



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