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2016/02/06.Sat

認知症男性JR事故死、最高裁の判断は?

 愛知県で認知症の男性が一人で外出して列車にはねられ死亡した事故をめぐり、JR東海が遺族に損害賠償を求めた訴訟で…

 最高裁が3月1日に、認知症の人が第三者に与えた損害に対して家族がどのような場合に責任を負うか、について判断を示すとみられています。


 そこで、私(このブログの作者oretomo)はあえて、「認知症の人によって鉄道事故が起きた場合、その損害は誰(どこ)が負うべきなのか? 鉄道会社がいつも、全て負うべきなのか?」という問題について意見を述べさせていただきます。


 まず大前提として、いつ・何をする(何が起きる)かがわからず、常に目が離せない(タイプ・時期)の認知症の人だからといって…

 自宅や施設に閉じ込めておくわけにはいきませんし、寝かせきりや強い・多量の薬などによって寝たきりにするわけにもいきません(そんなことをする・せざるを得ない国は先進国ではありません)。


 そして、そういう認知症の人を…

 在宅介護する場合は、以前の記事(認知症の徘徊 参照)で書いたように、介護力のある同居家族が3人以上いて、さらに、必要な質と量の介護サービスを無理のない負担で受けられるようにしなければなりません。

 施設介護の場合は、施設において認知症の本人が必要とする質と量のサービスを誠実に提供している職員の労働条件・環境の大幅な改善が、不可欠です。

 介護の現場で誠実に介護サービスを提供している人々の労働条件・環境の大幅な改善が必要という意味では、在宅介護においても同様です(「一億総活躍社会」の「介護離職ゼロ」について 参照)。


 上記の条件が完全に満たされて、それでも認知症の人(の徘徊)による鉄道事故が起きてしまった場合は、在宅介護の場合は家族、施設介護の場合は施設に対して、ある程度の損壊賠償を求めてもよいと思います。


 上記の条件が完全に満たされるようになるまでは、満たされない原因となっている人・ところに対して、鉄道会社は損害賠償を請求することになるでしょう(理屈の上では)。

 満たされない原因となっている人・ところとは…

 国や地方公共団体?

 認知症に関してウソや疑わしいことを言う(言わせる)、などの問題があることをしてきた人や団体?

 認知症について、認知症の人が騙されたり虐待を受けたり殺されたりした、といった「残酷な他人事」と、時にはウソや疑わしいことも含めて例外的にうまくいった(うまくいっている)人・時期の「感動話」は積極的に伝えるものの…

 「感動話」になど到底できず、本当に困って・苦しんでいて、それでも「残酷な他人事」にならないように懸命に・誠実に努力している多くの人々の話はあまり伝えてこなかった、公共性の高いメディア?


 これらのどれなのか、他にいる(ある)のか、といった判断は、この記事を読んでくださっている皆様にお願いします。

 とはいえ、条件を満たす責任と賠償能力という点で、請求先は国や地方公共団体しかない、ということになってしまうのでしょう。



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補足と意見
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