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2017/04/29.Sat

平成26年-夏-(14) 転倒

 7月上旬に俺と母親が、父親が入居している特養(特別養護老人ホーム)へ行くと…

 先日のお願いを実現してくれたようで、父親の車椅子がモジュールタイプでなく、普通の車椅子になっていた(平成26年-夏-(6) 参照)。

 父親に、その車椅子に座ってもらうと…

 モジュールタイプより座面が高く、肘掛けの位置も高いので、ヒザの窮屈さがなくなり、上半身の横への傾きも小さくなった。

 ただ、モジュール車椅子には付いていたヘッドレストが今度の車椅子には無くて、父親の頭・首が少し不安定になってしまったので、そのことは介護スッタフさんに俺から話した。

 それ以外は、特に問題なさそうだったが…


 数日後、特養の介護スタッフさんから俺の携帯に電話があった。

 共同スペースで父親を介助して車椅子からソファに移す際、目を離していたほんのわずかの間に、父親が車椅子から前のめりになって転んで、目の上をぶつけてしまったそうだ。

 謝罪された上で、前かがみになった時は抑えるなど今後、より気をつける、とのこと。

 今度の普通の車椅子は、以前のモジュールタイプと比べて座面が高く背もたれが浅いので、窮屈な感じにならず食事介助もしやすいのだが、その分、前のめりになりやすい・立ち上がりやすい、ということになってしまっているようだ…


 7月になり、より暑い気候になったので俺と母親は、家から父親の半袖パジャマを少しずつ持ってきて、特養の父親の部屋の衣装箱にあった長袖パジャマを少しずつ家に持ち帰ることにした(そうしないと衣装箱に入りきらなくなる)。

 少しでも涼しくなると、節約のためだろう、施設の全館一斉空調を切ってしまうようで、父親の部屋のエアコン(冷房)がつく日とつかない日(スイッチを入れてエアコン口から冷風が出る日と入れても出ない日)があった。

 父親の熱中症が怖いので(平成26年-夏-(1) 参照)、俺と母親は、父親の部屋で面会している時には、スタッフさんにことわって…

 部屋のエアコンがつく日はつけて、つかない日は、部屋の窓を大きく開けたり、父親が長袖の上着シャツを着ていたら七分袖に着替えさせたり、靴下を脱がせたりした。

 父親の半袖の上着シャツも家から数着持ってきてはいるが、やはり、転倒のことを考えると、肘が直接、壁や床に当たるよりは、1枚でも布があった方が(その分)ダメージは小さくなるだろうから、肘が隠れる七分袖を着せる・着せられることが多い。



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平成26年-夏
2017/04/24.Mon

平成26年-夏-(13)

 …前(下)の記事~ 平成26年-夏-(12) ~の続きです。

 家族会は問題の認知症当事者について「認知症の診断は難しいから、病院の診断が間違っていて、本人や家族の思い込みの方が正しい可能性もある」と言うかもしれない。

 そうだとすると、県内の認知症に詳しい複数の大きな病院が誤診・診断ミスを続けていたことになって、別の意味で大問題になるが…

 さすがに、それは考えにくい。

 それらの病院が、このウソについて何も言わないのは、誤診・診断ミスを続けていたと認めているからではなく、ウソを見て見ぬふりをしているだけだろう。

 とはいえ、それらの病院には、このようなウソを見て見ぬふりをするのはおかしいと思う、苦しくても困っていても正直に努力している認知症の人やその家族の力になっている・なろうとしている誠実な医師もいるだろう。

 そのような医師が、ウソがまかり通り続ける県内で働くのが嫌になって県外に出て行ったり、出て行けない事情がある場合は誠実に働く意欲を無くしたりして、県内の、認知症の人を主に診る医師の不足や質の低下につながったりしないだろうか…


 また家族会は、認知症の当事者とその家族が「疑い」診断を「確定」診断と思い込んでしまって、それは認知症のことをよく知らない一般の人にはよくあることで、その思い込みを公共のメディアや場で言っているだけなのだから仕方がない、と言うかもしれない。

 この当事者が、個人名だけで公共のメディアや場に登場しているのであれば、ある程度は理解されるだろうが…

 認知症に詳しいはずの家族会の名前を常に前面に出して登場しているのだから、言い訳にもならない。


 本人とその家族が「疑い」診断を「確定」診断と思い込んで、どう説得しても考え直してくれないから仕方なく、それを否定せず、「発症・確定診断されてしまった認知症を悪化させない方法」と言いながら「認知症の発症・確定診断に進まないようにする方法」を実行してきた、それが悪いのか?! と家族会が言う可能性もあるだろう。

 もしそうだとしても、それ自体は悪いことではないが、家族会の、事情を知っている人たちの中だけに留めておかなければならない。

 間違った「思い込み」を「事実」として公共のメディアや場に積極的に登場させたことが、結局…

 社会の認知症に対する正しい理解を妨げる「ウソ」あり、認知症で本当に困って・苦しんでいて、それでも正直に努力している人たちの心を傷つける「ウソ」なのだ。


 しかし…

 そのような県内の、認知症で本当に苦しんで、困っていても正直に努力している本人や家族のことは見て見ぬふりをして、公共のメディアや場でウソをつきまがら、公的な支援を受けている団体に…

 ウソを確信する前のこととはいえ、かつては協力してしまい、それによって「脅迫」され続けて、認知症にかかわる仕事・活動・発言ができなくなり、自分の父親に対しても個人的な最低限のことしかできなくなった俺は、情けない「間抜け」なのだ。

 そして、県内の政党・政治家・役所・メディア・認知症にかかわる専門家や団体などはこのようなウソを許さない、公然とウソをつく人たちに協力することは絶対にない、と信じていた俺は、救いようのない「バカ」なのだ…



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平成26年-夏
2017/04/23.Sun

平成26年-夏-(12) ウソとは

 ここで、認知症の家族会が公共放送テレビ番組などでついてきたウソについて、整理しておきたい。

 このウソとは、家族会の一員であることを前面に押し出し、県内の認知症当事者の代表のようになっている認知症患者とその家族が…

 アルツハイマー型認知症の発症時期と確定診断時期を大幅にサバ読みしながら(実際よりも何年も前だと言いながら)、自身の経験を語っていることである。

 詳しく言うと、「疑い」と診断された時を「確定診断」された時と主張し、また「疑い」診断の更に何年も前の65歳頃には発症したから若年性認知症かそれに近い認知症とも主張している。

 「疑い」と診断された時もその後もずっと、県内の認知症に詳しい複数の大きな病院で診てもらい続けて、アルツハイマー型認知症を発症したと「確定診断」されたのは、その約5年後なのにもかかわらず…

 当然、ウソを知らない人には、発症や確定診断からだいぶ時間が経っているのに認知症の進行がとても遅い、長年に渡って抑えられている、というように見える。

 本当の「発症・確定診断」からそんなに時間が経っていない(初期である)から、それが最大の要因なのだが。

 そして、「進行がとても遅い、抑えられているのは、家族会の支援がすばらしいからだ。要望したいのは、老年性や若年性に関係なく、認知症の人への初期支援だ」とも主張した。

 実際は初期の老年性認知症なのに、発症・診断から何年も経っている若年性あるいはそれに近い認知症だとウソをついているから、こういう評価・要望になるのは、ある意味、納得できる。

 しかし地元の、本当に発症・診断から何年も経っている若年性あるいはそれに近い認知症の人たちとその家族たち(俺の知る限りではあるが)の要望とは明らかに違っていて…

 その人たちが望んでいるのは、中度・重度になっても大丈夫な切れ目のない、そして若年性認知症に特化した支援やサービスである。

 それなのに、認知症対策は「(ウソをついている)この家族会の当事者に合わせればよい。この家族会を援助するだけでよい。この家族会の言うことをできる範囲で実行するだけでよい」という雰囲気になってしまい、県内の主な政党も役所もメディアも、認知症にかかわる団体や専門家も、それに乗ってしまった。

 家族会、県内の主な政党、役所、メディア、認知症にかかわる団体や専門家が手を組んで、そういう雰囲気を作った可能性もあるだろう。

 確かに、力を入れるのが初期支援だけなら、老年性と若年性をいっしょにできるなら、その方が楽だろうが…

 県内の、認知症で本当に苦しんで、困っていても正直に努力している本人や家族には、そんな対策では足りず、特に若年性認知症については全然足りないし間違っているので、よけいに苦しむ・困ることになってしまった。


 具体的には…

 県政与党の推薦によって、家族会が議会の委員会で意見を述べた。

 県内の役所の認知症にかかわる部門が、家族会の要望に沿った施策を作った。

 県内の複数のメディアが、問題の家族会の認知症当事者を番組・記事に登場させた。

 その当事者の講演なども含めた認知症にかかわるイベントで、家族会と他の認知症にかかわる団体や専門家が互いに助け合っている。

 こういうことがあったのは、新聞・テレビの地元情報、議会報、議会・役所・関連団体のホームページ、役所とかに置いてある医療・介護・福祉イベントのパンフレットなどを見れば、県民なら誰でもわかることだ。

 もちろん、これらで問題の家族会や当事者が語ったのは、「進行がとても遅い、抑えられているのは、家族会の支援がすばらしいからだ。要望したいのは、老年性や若年性に関係なく、認知症の人への初期支援だ」であろう。

 上記のようなことを経て、あるいはそれらと並行して、認知症の早期発見・早期診断や、ごく初期の支援にばかりやたらと公費や人員が当てられるようになってしまった。

 しかし、当然だが、その先の中度・重度に進行した人やその家族への支援・サービスが完全に不足してしまい、また、若年性認知症に特化した支援やサービスは、話題にもならない。


 次の記事に続きます…



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平成26年-夏
2017/04/16.Sun

平成26年-夏-(11) 電話

 7月初めに、また地域の認知症の家族会の代表から電話があって、留守電にメッセージが入っていた。

 内容はいつもと同じで、俺について「現在も若年性認知症の支援活動をしている。だから自分たちの仲間だ」という一方的な決めつけを言ってから…

 「仲間なのだから自分たちに協力しろ。自分たちの集会や事務局に来い、連絡をよこせ」というものだ。

 この家族会は、認知症で本当に困って・苦しんでいて、それでも正直に努力している本人と家族から世間の目を背けさせるようなウソをついているという、ある意味、恐ろしい団体で…

 更に、この家族会の背後に県政与党と、それらの党の議員や関係の深い首長がいることなどを知っている(ウソを確信する前の家族会に協力していた時期に知った)俺には…

 「こっちには権力がついているのだから、認知症にかかわる仕事・活動・発言をするなら認知症の家族会に協力しろ!」という脅迫にしか聞こえない。

 しかし、問題の公共放送の認知症フォーラム番組の後も、公共のメディアや場でウソをつき続けながら公的な援助を受け続けている人たちに協力することは、俺は絶対にできない。

 かといって、県政与党にかかわる問題に気づいて、しっかり追及・批判する県政野党も、県内のメディアも団体も専門家もほとんど存在せず、認知症については全く存在しないから…

 大きな力を持つ相手に、助けてくれる勢力が皆無では、対抗して、あるいは独自に活動・発言することはもちろん、このような電話に対して「ウソつきに協力することはできない」とはっきり言い返すこともできない。

 だから、このような電話は聞かなかった・無かったことにするしかない…


 俺が認知症にかかわる発言や行動をするたびに、こういう連絡が来る。

 今回は、先日放送された若年性認知症のドキュメンタリー番組(平成26年-夏-(7)平成26年-夏-(8) 参照)に、俺の正しいデータや意見が使われ、また正しい考え方が反映されたことを家族会が知ったからだろう。

 俺は、このような「脅迫」を避けるためにも、若年性認知症支援NPO活動をやめなければならなかったし、認知症にかかわる、あらゆる仕事・活動・発言をすることも、あきらめなければならなかった。

 俺について「現在も若年性認知症の支援活動をしている」という「脅迫」の前提となる言葉を言わせないためには、ネット上に残っていたNPO活動の情報さえも消去しなければならなかった(平成26年-夏-(8) 参照)。

 公共のメディアや場でウソをついてきた側の人々と、こういう事情を知らない人々から俺は、始めた活動を途中で投げ出した情けない人間と思われている、蔑まれていることは承知の上で…



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平成26年-夏
2017/04/15.Sat

平成26年-夏-(10)

 6月下旬のある日、俺は腰痛が強いものの予約変更は面倒なので、予定されていた日に、なんとか歯の定期検診に行って来た。

 この検診の結果、昨年夏の歯の激痛(平成25年-夏-(14) 参照)の原因である親知らずを抜くことになった。

 この歳で親知らずというのも、なんだが…

 この親知らずは、ほうっておけば今後も隣の奥歯を刺激して激痛を起こす可能性が高いこと、隣の奥歯にガッチリ引っ掛かっていて普通の親知らずのように出てくることは無いこと、そして…

 自分は出てこないのに引っ掛かっている隣の奥歯を押し出して歯周病を悪化させていること、などがはっきりしていた。

 歯科医院の先生によると、その問題の埋まっていた親知らずが最近、少しだけ顔を出していて、これ以上出てくることは考えにくいが、今なら入院しての全身麻酔でなくても抜くことが可能になっているとのこと。

 ただし、普通の親知らずよりは強引に抜くことになるので、抜く時もその後も大変なことが予想されるが、今抜かないでまた埋まってしまうと、次に激痛が出た時には全身麻酔で対処するしかないそうだ。

 父親のことを考えれば、俺には現在も今後も(当分の間)、入院して全身麻酔の手術を受ける時間やお金は無いし、ほうっておいたら、運よく激痛が出ないとしても隣の奥歯は確実にダメになっていく…

 俺は、親知らずを抜く次回の予約を7月中旬に入れた。


 母親が背中の痛みを訴えて、とりあえず、かかりつけの内科を受診したら、心臓の問題かもしれないということで、検査を受けたそうだ。

 心臓に大きな問題があったら、と母親も俺も不安になったが…

 数日後、検査結果が出て、心臓の問題ではなく周りの筋肉の問題で、経過を見ていく程度でよいとのことで、母親も俺も、ほっとした。



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平成26年-夏
2017/04/14.Fri

平成26年-夏-(9) 減薬

 父親の減薬と車椅子について話して(平成26年-夏-(6) 参照)から数日後の面会の際、父親は、表情や反応が良かった。

 介護スタッフさんによると、精神科の嘱託医に話した上で、毎日朝昼夕食時に1包飲んでいた鎮静剤の粉薬(平成23年-春-(1) 参照)をやめてみたということで、それが良い方向に出ているということなのだろうか。

 それはともかく、父親が現在飲んでいる薬は、鎮静剤がなくなったので以下のようになる。

○アリセプトの錠剤を毎日朝食時に1錠(平成24年-春-(5) 参照)

○メマリー(錠剤1個を砕いて粉にしたもの)を毎日朝食時に1包(平成24年-春-(12) 参照)

○おちつきなさや興奮を抑えるシロップ薬を毎日朝昼夕食時に数cc(再入院前から同じ量)ずつ(平成21年-春-(14) 参照)

○興奮や不安を抑える液体の薬を毎日夕食時に1包(平成24年-夏-(21) 参照)

○自力・自分の意思での排便が難しいので排便のペースに合わせて2~3日に1回の下剤(平成23~24年-冬-(35) 参照)


 とはいえ「鎮静剤を急にやめて、よかったのだろうか?」と俺は疑問に思った。

 一日あたりの飲む回数を減らすとか、一回あたりの量を減らすとか、徐々にやめていくべきだったのではないか?


 また、この日の父親のコーヒーには、初めてのトロミがついていた。



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平成26年-夏
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