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2017/07/29.Sat

平成26年-秋-(9) 精神薬が増える(一つ元に戻る)

 10月中旬にさしかかった頃、俺と母親が、父親が入居している特養(特別養護老人ホーム)に行くと…

 特養がある施設の看護師さんから、先日やめた興奮や不安を抑える液体の薬(平成26年-夏-(28) 参照)を、また俺の父親に飲ませるようにした、とのこと。

 うなり声がひどいから、ということなのだろう。

 それに対して俺は、「その薬を飲ませたら、また身体が硬くなったり動きが悪くなったり、増えてきていた笑顔や反応が減ったりする可能性があると思うので、それより弱い精神薬にしてもらえませんか?」と頼んでみたら…

 そのような微妙な薬の調整をするなら、入院させなければならないそうだ。

 認知症や精神疾患に詳しい医師が施設に常駐しているか、それが無理でもこまめに往診に来てくれていれば、特養にいたまま柔軟な薬の調整をしてもらえるのだろうが…

 精神科の医師の往診が月2回だけでは、確かに不可能だと俺は思った。

 薬を減らす時も急にやめてしまって、徐々に減らしたり服薬間隔を長くしていったりしなかったのも、同じ理由だろう。

 薬の調整のためだけに環境が大きく変わる入院をさせることはリスクが大きいので、同じ薬をまた飲ませることを、俺は受け入れるしかなかった…


 今回のことで、父親が飲む薬は以下のようになる。

○アリセプトの錠剤を毎日朝食時に1錠(平成24年-春-(5) 参照)

○メマリー(錠剤1個を砕いて粉にしたもの)を毎日朝食時に1包(平成24年-春-(12) 参照)

○おちつきなさや興奮を抑えるシロップ薬を毎日朝昼夕食時に数cc(精神病院の再入院前から同じ量)ずつ(平成21年-春-(14) 参照)

○興奮や不安を抑える液体の薬を毎日夕食時に1包

○自力・自分の意思での排便が難しいので排便のペースに合わせて2~3日に1回の下剤(平成23~24年-冬-(35) 参照)


 父親が、部屋で椅子に座っている時の強い前かがみへの対応として、俺は硬めのクッションで足台のようなものを作って、父親の足の下に置くようにした。

 すると、前かがみから転倒する不安・リスクは少し減った。



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平成26年-秋
2017/07/27.Thu

平成26年-秋-(8) うなり声

 10月上旬は急に寒くなった感じで、家ではストーブを出した。

 その一方で台風が近づいて、大雨になることもあった。


 この時期に俺と母親が、特養(特別養護老人ホーム)に入居している父親に会いに行くと、表情が険しかったり、うなり声を上げたりすることが多かった。

 特養の共同スペースで俺が父親のそばにいた時、父親がうなり声を上げて、近くに座っていた入居者(おばあちゃん)から「うるさい!」と、俺も一緒に怒られてしまった。


 介護スタッフさんから俺に、父親のうなり声がひどくて周囲への影響が大きそうな時は、スタッフルームにいてもらうようにしている、という話があった。

 それだけ、父親のうなり声は大きく、回数も多いということになる。


 特養を含む施設の看護師さんによると、俺の父親の現状・うなり声に対する精神科の嘱託医の考えは…

 うなり声は、精神薬を減らしてしばらく経ち、やめた薬の効果が完全に切れたからではないか…

 次回の往診の時の父親の状態次第だが、やめた精神薬を、また飲んでもらうようになるかも…

 といったものらしい。


 俺は看護師さんに、やめた薬を復活させたら、最近は増えていた笑顔や反応が減るのではないか、以前と同じように身体や動きが硬くなるのではないか、といった不安を伝えた上で…

 また精神薬を増やさざるを得ないとしても、できれば、やめた薬ではなく、弱めの飲みやすい薬にしてほしい、と頼んだ。



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平成26年-秋
2017/07/25.Tue

平成26年-秋-(7) 施設の祭り

 10月初め、父親が入居している特養(特別養護老人ホーム)がある施設で、年1回の祭りがあった。

 玄関前の広場、ロビー、中庭などに店が出て、ホールではイベントがあり、それらが祭り会場になる。

 俺と母親は、事前に予定を聞いた時、一般公開の時間帯は近隣の人々も多く来るので、その中に父親は入って行けないと思った。

 そこで、一般公開の前に、主に特養入居者とその付き添い家族のためのプレオープンという時間帯が設けられていたので、俺と母親は、その時間帯に父親を祭り会場に連れて行くことにした。


 祭り当日のプレオープン少し前に、俺と母親が特養の共同スペースに行くと、父親はリクライニング車椅子に座っていた。

 この時期の父親は、上半身は下着シャツの上に長袖上着シャツ、下半身は尿取りパッドが中にあるリハビリパンツ、その上にスエットパンツを着ていて、足先は靴下、リハビリシューズといった姿で…

 どれも(伸びやすい・開く部分が大きいなど)余裕があって、着たり脱いだりしやすいものだ。

 この日は施設の中庭くらいには行くかもしれず、徐々に気候も寒くなってきているからだろう、その上にジャンパーを着せられていて、腹やヒザ下あたりにはバスタオルが掛けられていた。


 俺が父親のリクライニング車椅子を押し、母親は横について、ゆっくりと祭り会場を回った。

 中庭の喫茶スペースでは、介助して父親にコーヒーを飲んでもらい、ケーキもゆっくり、三分の一くらいだったが食べてくれた。



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平成26年-秋
2017/07/22.Sat

平成26年-秋-(6) 反応

 9月下旬も俺と母親は週2~3回ほど、父親が入居している特養(特別養護老人ホーム)へ行った。


 父親の部屋で、俺と母親が見守りながら椅子に座っている時の父親には、やはり手の震えや前かがみが見られた。

 好きな(好きだった)歌謡曲を聞かせたら、反応を見せてくれた。

 反応といっても、普通にわかる言葉ではない…

 若年性アルツハイマーが重度まで進んでしまった父親は、普通に話せなくなってから、言葉によるコミュニケーションがほとんど取れなくなってから、だいぶ経つ。

 口を動かしたり音を発したり、表情を変えたり、身体を動かしたり、といったものが「反応」である。


 父親は両方の腎臓に「のう胞」があるので、年1回のエコー検査を受けていて、今年はこの時期だった。

 特養がある施設の看護師さんから俺は、父親が特に問題なく検査を受けられたことと、「のう胞の大きさも昨年とほぼ同じだったので、経過観察のままで良い」という医師の診断を伝えられた。



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平成26年-秋
2017/07/20.Thu

平成26年-秋-(5)

 9月下旬になるとだいぶ涼しくなったので、俺は家の扇風機を片付けた。


 母親の目薬が少なくなってきたので、俺が運転して行く自家用車のガソリン代の節約のために、俺も一緒に眼科を受診した。

 この時に俺は、老眼について相談した。

 特に辞書などの小さい文字が読みづらくなってきて、TOEIC学習に少し支障が出てきたからだ。

 診察した医師は俺に、俺は少し乱視があったり、目の見る部分の幅が少し狭かったりするということで、オーダーメイドの老眼鏡を勧めた。

 オーダーメイドだと値段が高いので…

 しばらく老眼鏡は使わずに、様子をみることにした。


 俺は定期検診で、歯科医院にも行った。

 歯科医師の話だと、親知らずを抜いたところは順調にふさがってきているそうで、俺は安心した(平成26年-夏-(17) 参照)。


 9月が終わる頃の新聞やテレビニュースでは連日、御岳山の噴火と、それによって多くの人命が失われたことを伝えていた。



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平成26年-秋
2017/07/17.Mon

平成26年-秋-(4) 敬老会

 毎年恒例だが敬老の日の午前中に、父親が入居している特養(特別養護老人ホーム)で敬老祝賀会というものが、特養がある施設のホールで開かれた。

 俺と母親は、リクライニング車椅子に座った父親に付き添って参加した。

 というか、寝たきりで自分の部屋からなかなか出られないなどの理由がある人以外の特養入居者とその付き添い家族は、原則、参加することになっている。

 昨年の祝賀会と同じようにホールの壇上に登ったのは、米寿・100歳・100歳以上の入居者が10人くらいと、その付き添いの60代か70代の子またはその配偶者らしい数人だ。

 俺の父親は、その付き添いの家族と同世代で、父親に付き添っている俺はその下の世代だから、完全に一つずれている。

 祝賀会に参加した入居者の中では俺の父親が、付き添いの家族では俺が一番、とびぬけて若くて、その違和感・疎外感は大きい…

 重度・後期の若年性アルツハイマーの父親も、そのようなものを少し感じているように見えた。


 参加は原則であって強制ではないから、参加しないで特養の共同スペースや自分の部屋に家族3人でいればいい、と思わない訳ではなかった。

 しかし、祝賀会の間にホールにおらず特養にいるのは、ほとんど寝たきりの入居者ばかりで、その中に寝たきりではない父親がいるというのも、何か違う気がするし…

 (もともと人手不足で多くはない)スタッフさんたちの大部分が祝賀会の運営・進行の仕事をしていて…

 特養にいるのは、寝たきりの入居者に対応するのが精一杯の本当に最低限の人数なので、そのような状況の中に父親がいることになるのは、俺と母親が一緒にいるとしても不安があった。


 俺と母親が不参加、つまり、敬老会の日に父親が入居している特養(のある施設)に行かない、という選択肢もあったが…

 そうすると、父親は比較的元気な80代、90代、そして100歳くらいの入居者とその家族に囲まれて、人手不足で施設のスタッフさんからもかまってもらえないまま、一人ぼっちでホールにいることになる。

 このような時、どうしても行けないなら話は別だが、行けるなら行って父親の近くにいるのが家族として、人として普通だと俺は思う。


 敬老祝賀会の後、父親と俺と母親は特養の共同スペースに移動して、昼食にした。

 付き添い家族には施設(お金的には、入居者家族が年会費を納めている、この特養の家族会)から弁当とお茶が出たが、ほとんどの人は、それらを受け取ると帰ってしまった。

 俺と母親が交代で父親に、父親の分のトロミ付おかず、おかゆぎみのごはんがメインの昼食を介助して食べさせた。

 敬老の日だからだろう、おかずの中に刺身があり、これは小さく切ってあるがトロミはついていなかった。

 父親は少しムセたが、ほぼ完食してくれた。

 俺と母親は交互に自分の弁当を食べたが、父親の食事介助と見守りに追われて、半分くらいしか食べられなかった。



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平成26年-秋
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