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2017/03/18.Sat

平成26年-夏-(1)

 父親(72歳)が入居している特養(特別養護老人ホーム)から家に電話があり、父親が熱を出したということだ。

 今は平成26年(西暦2014年)の6月上旬で、初夏という時期と、ここ数日の蒸し暑い気候からすると考えられる原因は2つで、一つは夏風邪、もう一つは熱中症だ。

 父親は若年性アルツハイマーによって身体の老化が進み、体温調節ができにくくなっていて、周囲が暑くなると、それに引きずられて体温も高くなりやすい。


 俺(44歳)と母親(70歳)が父親に面会しようと特養に行ったら、父親は自分の部屋のベッドで、マスクをつけさせられて寝ていた。

 着させられている服は春寄りのもので、この蒸し暑さでは、父親は暑苦しく感じるかもしれないと俺は思った。

 風邪の可能性があるからマスクなのだろうが、それにしては咳も鼻水も出ておらず、つけさせられて苦しいだけにも見える。

 熱中症だとしたら、部屋のエアコン(冷房)をつけてもらえれば、おさまるはずだが…

 全館一斉空調で節約ということもあるのだろう、スタッフさんに聞いたら、6月中旬になるまで冷房はつかないそうだ。


 昼頃に俺が共同スペースに行くと、いつも父親が座る前の席に、いつもそこに座るおばあちゃんがいたのだが、ひどい咳で、それでいてマスクをつけていない。

 確か俺と母親が前回、父親に会いに来た時、このおばあちゃんは、今回ほどひどくないが咳をするようになっていた。

 俺は、疑問と共に怒りがこみ上げてきた。

 父親が風邪だとしたら、この人にうつされたのではないのか?

 どうして、この人がマスクをつけずに共同スペースに出てきていて、うつされた可能性がある父親が、部屋でマスクをつけさせられていなければならないのか?

 このおばあちゃんは、自分の部屋にいることやマスクをつけることを嫌がってしまう認知症(の進行度)のようだから、仕方ないのか…


 俺と母親が家に帰った後、特養で父親は嘱託医の診察を受けたそうだ。

 脱水症状を伴う熱中症という診断で、点滴をして様子を見ることになったという電話が、特養から家にあった。


 俺と母親は、父親の薄手、七分袖、七分丈などの夏の衣類を家から特養に持って行き、スタッフさんに頼んでそれに着替えさせてもらうなど、できるだけのことをしたが…

 父親の体調がよくなるまで、しばらくかかった。



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平成26年-夏