2018/02/06.Tue

おくやみ欄

 このブログ本編に登場した、公共のメディアや場でウソを言って(言わされて)いた認知症の女性(平成25年-秋-(11)平成25年-秋-(12) など参照)が、先日、平成30年(2018年)の1月下旬に、79歳で亡くなりました。

 私(このブログの作者oretomo)がこのことを知ったのは、新聞のおくやみ欄に、近親者だけで既に葬儀を済ませたことだけが載っていた(という情報を入手した)からです。

 75歳の時に公共放送のテレビ番組に出演し、その後も多くのメディアやイベントなどに登場して、少なくとも地元の県内の医療・介護・福祉にかかわる人たちの中では有名で、多くの人たちに注目されていたはずの人が…

 その4年後に、葬儀は近親者だけで、しかも葬儀が終わってからのお知らせになったのは、なぜでしょうか?

 この点については、情報が少なくて私も正直よくわかりませんので、皆様のご想像にお任せしますが…

 ある意味、気の毒な人だったかもしれません。

 69歳の時、アルツハイマー病の「疑い」と診断され、それを、アルツハイマー病を確実に発症したという「確定」診断だと思い込み…

 その後も認知症に詳しい医師たちから「疑い」と診断され続けても、夫や認知症の家族会によって「確定」診断と、加えて発症はもっと前の65歳くらいだと思い込まされ続けた(間違った思い込みを訂正されないままだった)、ということは充分に考えられます。

 確実にアルツハイマー病を発症したと認知症の専門医から「確定」診断されたのは、74歳の時でした。


 個人差や考え方の違いもあるでしょうが…

 あくまでも「疑い」であり、アルツハイマー病になった訳じゃない、と周りが励まし続け、アルツハイマー病にならないための前向きな努力をしていれば、(確実な)発症をもっと遅らせたり、発症させなかったりすることもできたのではないでしょうか。


 確定診断の翌年の75歳の時、思い込みの(?)病歴が、地元の県のフォーラムと公共放送のテレビ番組で紹介されてしまい、結果的に「ウソ」をつきました。

 実際は、約1年前アルツハイマー病を確かに発症したと確定診断されたばかりだからこそ、まだ元気な・しっかりした本人の姿・様子をフォーラムの壇上やテレビで見せられたのを…

 ウソの経歴である「約10年前に発症し、6年前に確定診断された」ことを事実のように言った上で、それにもかかわらず長い年数、さほど進行せず、まだ元気な・しっかりした本人の姿・様子なのは…

 (地元の)県内でしっかりと医療を受けられ、介護についても心配がなく、何といっても認知症の家族会の支援がすばらしいからだ、と語ったことによって…

 認知症の家族会(の県支部)、県内の政治、メディア、医療・介護・福祉団体などが主張する、「この県では、認知症に対する医療・介護・支援は充分あるので、認知症になっても大丈夫」という「大きなウソ」に説得力を持たせてしまいました(平成27年-夏-(2) 参照)。

 しかし、これによって、「ウソ」や「大きなウソ」と整合性が取れない人々、言い換えると、認知症の家族会、県内の政治、メディア、医療・介護・福祉団体などにとって都合の悪い人々は、半ば見捨てられることになります。

 この見捨てられた、もっと、ずっと気の毒な人々とは、「認知症に対する医療・介護・支援が実際は足りないために、認知症で本当に困って・苦しんでいて、それでも正直に努力している本人と、その家族」です。

 同じ県内の、介護・支援・理解が足りなくて苦しんでいる若年性認知症の人が主役のドキュメンタリー番組は、全国的には評価されたのに、県内ではほぼ無視されました(平成26~27年-冬-(5) 参照)。

 また、この「ウソ」は他にも悪影響を及ぼしたと思われ(平成27年-夏-(9) など参照)…

 こちらも結局、「認知症に対する医療・介護・支援が実際は足りないために、認知症で本当に困って・苦しんでいて、それでも正直に努力している本人と、その家族」をさらに苦しめることになり、現在に至ります。



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