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2018/03/20.Tue

平成27年-秋-(23) 看取りの説明

 父親が入院して6日目の午後、俺と母親が、父親が入院している総合病院の病室に行くと…

 父親はベッド上で、上半身を少し高くされた仰向けで寝ていた。

 点滴中で、頭の下(枕の上)にはアイスノンのようなものがあり、口の周りが汚れていて、目ヤニが多く、全体的に少し苦しそうに見えた。

 看護師が来て、俺と母親に、カンファレンスルームで担当医師の説明があると言った。


 すぐに俺と母親がそこに行くと、担当医師は、父親の現状について次のように話した。

 皮膚細菌感染症はよくなってきていたが、一昨日あたりからまた熱が出て、誤嚥性肺炎の可能性があるので、抗生剤を皮膚細菌感染症だけでなく肺炎にも対応しているタイプに変更した。

 絶食して点滴だけに戻す可能性があり、また、3日後に嚥下(えんげ)内視鏡検査を実施する予定。

 だいぶ認知症が進行しているので、今後、経口摂取が困難になって胃ろうにすることが考えられ、また、看取りの時期が迫っていると思ってほしい。

 退院の見通しは立たない。


 俺と母親は父親のところに戻り、俺は、そっと父親の口周りを拭き、できるだけ目ヤニも拭き取ってから、家から洗濯して持ってきた衣類やバスタオル5枚などをベッド横の棚に入れた。

 母親は、父親の看取りが近いという担当医師の話を聞いてから、動揺していた。

 俺は、納得できない、理解できないことが多すぎて、混乱していた。

 父親の看取りが近いとしても、その大きな要因は「若年性アルツハイマー」の進行である。

 看取りが近いと言っているこの医師は、確かに特養に往診に来ていて、父親を何度も診ているのだろうが、あくまでも「内科」の往診をしている泌尿器科が専門の医師である。

 父親の若年性アルツハイマーを往診しに特養に来ていた別の病院の精神科医師と連絡を取り合っている様子・気配は、全く無い。

 この総合病院に精神科は無く、認知症に対応している・できるのは神経内科だけで、そこの医師が、俺の父親と若年性アルツハイマーをよくわかっていて「看取りが近い」と判断した、という説明なら、俺は最低限の納得はできるが…

 すぐ近くにいるはずの神経内科の医師が俺と母親に説明に来ることは無く、担当医師が神経内科の医師と連携している気配すら無かった。

 このような状況で、泌尿器科の医師に「認知症(若年性アルツハイマー)の進行によって、看取りが近い」と言われても、俺は訳がわからない…

 また担当医師が、胃ろうについて、メリットやデメリットを含めて詳しい説明をすることなく、「胃ろう」という言葉を何度も、軽く使っていたことも気になった。



 その次の日、俺はディーラーに行って、自家用車のタイヤを冬タイヤに交換してもらった。

 予約なしだったが、タイヤ交換で混み合う時期より少し前だったからだろう、やってもらえた。

 前日の担当医師の話を全て信じた訳ではないが、ここしばらく何があるかわからないから、早めに交換しておきたかった。


 母親は、父親の急な入院と前日の担当医師の話のせいだろう、精神的におちつかず、風邪気味でもあったので、いつもの高血圧などの定期検診を兼ねて、かかりつけの内科医院を受診した…



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平成27年-秋