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2018/04/18.Wed

平成27~28年-冬-(7) 退院前日

 12月中旬に入った頃、俺の住む地域では、冷たい雨が降った。

 俺と母親が、父親が入院している総合病院の病室に行くと、父親はベッドで、いびきをかいて眠っていた。

 点滴中で、顔、特に口周りが少し汚れていて、ヒゲも伸びていた。

 すると、病院スタッフが父親のところに来て、電気シェーバーで父親のヒゲのシェービングだけをして、出て行った。

 シェービングが始まる頃から少し目が覚めた感じになっていた父親が、うなり出したので、俺はシェービングされた(だけの)ところがピリピリしているからではないかと思って…

 お湯で絞ったタオルでシェービングされたところを蒸らし、それから顔全体をそっと拭いたら、父親はおちついた。

 その直後、俺の携帯電話が鳴り、慌てて父親の病室のある階の廊下の端に行って電話に出ると、父親が入居していた特養(特別養護老人ホーム)の生活相談員さんからで…

 俺の父親の退院が、急だが明日の午前中になり、特養のスタッフさんが病院に迎えに行くとのことで、家族は特養で父親が戻るのを待つことになった。

 しかし、この日に病院に来てからしばらく経ち、看護師など何人かの病院の人と挨拶などもしているのに、病院の人からは退院の話が一切なくて、特養から先に退院の連絡があるって、どういうことだ?

 俺はナースステーションに行き、そこにいた看護師に父親の退院のことを聞いたら、「知りません」と言われた。

 少し間を置いて、別の看護師に確認したら、明日の退院で間違いないそうだ。

 この病院は本当に、スタッフ同士の意思の疎通が不足しているようで、スタッフによって発言が違ったり、話が伝わっていなかったりということは、今回だけでなく入院中に何度もあった。

 それはともかく、俺と母親は、明日の特養スタッフさんの負担を少しでも減らそうと、この日のうちに病院から持ち帰っていい父親の私物をまとめて、父親に声をかけてから…

 ナースステーションに行き、「明日の退院は特養のスタッフさんに任せて、自分たちは来ないので、お世話になりました」と形式的な挨拶をしてから、まとめた父親の私物を持って家に帰った。



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