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2018/04/23.Mon

平成27~28年-冬-(9) 奥歯、看取りの書類

 父親が退院した日の3日後の午前中、俺と母親が、父親が入居している特養(特別養護老人ホーム)に行くと…

 父親が共同スペースにいなかったので、部屋に移動したら、父親はベッドで上半身を少し起こされた姿勢で、苦しそうにうなったり咳込んだりしていた。

 歯科衛生士さんがいて、父親の口の中に指を入れている。

 すぐに(特養を含む介護)施設の看護師さんが来て、痰の吸引器を使って父親の口の中・奥から痰やツバを吸い取ったのだが、吸引チューブをを通過したそれは、だいぶ赤くなっていた。

 父親が少しおちつき、看護師さんは退室し、歯科衛生士さんは父親の口の中から自分の指を出しながら口の中を見て、何かを確認してから、俺と母親に向かって説明を始めた。

 俺と母親が来る少し前、父親は総合病院の入院から戻ってきて最初の口腔ケアを受けていたのだが、歯科衛生士さんが歯の状態をチェックするために父親の奥歯を触ると、グラグラして、あっという間に抜けて口の奥に行ってしまい…

 抜けた歯茎のところからの出血が多くて、すぐに指で押さえて止めたが、それでも口の中に血が溜まってしまい、ベッド近くのナースコールボタンで看護師さんを呼んだ、という事情だった。

 歯科衛生士さんは、「(俺の父親の奥歯が抜けたところからの)出血は止まったようですし、抜けた奥歯は飲みこまれて食道・胃の方へと行ったと思いますが…

 今日の内に、歯が抜けた部分(歯ぐき)は歯科医の先生に処置してもらい、抜けた奥歯については、肺に行っていると大変なので、念のために肺のレントゲンを撮ってもらいます」と言って、他の入居者さんの口腔ケアに向かった。

 その後も数回、歯科衛生士さんは父親のところに来て、口の中をチェックした。


 退院して間もなく、すぐに抜けたということから考えると、入院中からグラグラしていたはずだ。

 入院中に父親の前歯の差し歯が外れた出来事(平成27~28年-冬-(3)平成27~28年-冬-(4) 参照)の後、病院は反省して、同じことが起きないように父親の(他の)歯をしっかりチェックしてくれていると俺は思ったが、そんなことはなかったようだ。

 チェックして気づいていたが、家族や特養に連絡するのを忘れていたのか…


 父親は時々、痰が絡むような咳をして涙を流すので、その度に俺は父親の涙を拭いたが、咳がひどくなってきたので、看護師さんに来てもらうと、また痰の吸引をした。

 今度の吸引物は、ほとんど赤くなかったし、ほどなく父親はおちつき、そして眠ってしまった。

 俺と母親が、介護スタッフさんに父親が眠ってしまったことを伝えつつ後のことを頼み、帰ろうとしたら…

 施設の受付の近くで特養の相談員さんに声をかけられ、応接室に案内された。

 俺の父親は、食べる量も少なく、毎日ではないが点滴も必要であり、往診している、入院中も俺の父親を担当していた医師の判断が、「もう看取りが近い状態、終末期」なので…

 この特養の看取りの方針や具体的な対応をまとめた書類を渡すので、家で、それを読んで、同意書に記名捺印をして、相談員さんのところにに持ってきてほしいとのことだった。


 同じ日の夕方、特養の相談員さんから家に電話があり、歯科医師に父親の奥歯が抜けたところを診てもらったそうで…

 また、(特養を含む介護)施設の近くの内科医院で父親の肺レントゲンをやってもらったら、気管や肺に奥歯らしき物はなくて、食道・胃・腸へと行ったようで、父親が排泄した便のチェックを毎回しながら、胃腸のレントゲンを検討するとのことだった。

 それを聞いた俺と母親は、とりあえず安心した。



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平成27~28年-冬