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2018/05/13.Sun

平成27~28年-冬-(19) 指ガード

 正月三が日を過ぎた頃、俺と母親が、父親が入居している特養(特別養護老人ホーム)の部屋に行くと…

 父親はベッドで、やや横向きの仰向けになっていて、点滴中だったが、少し手を動かしたり頭を上げよう(枕から浮かせよう)としたりした。

 布団が掛けられているが、(退院後は身体に負担が大きいという理由で)リハビリやマッサージを受けていないこともあって関節の拘縮が強くなり、ヒジやヒザが曲がったままになっているからだろう、布団が全身に掛からず手足の先などが布団から出ているので…

 衣類としては長袖シャツの手首部分とスエットパンツの足首部分と靴下が見えており、長袖シャツの中は着せたり脱がせたりしやすい下着シャツ、スエットパンツの中は紙オムツと尿取りパッドのはずだ。

 ベッド横の点滴スタンドの、点滴の袋の中が空になりかけていると俺が思っていたら、(特養を含む介護)施設の看護師さんが来室して、点滴を外す処置をしてから、退室した。


 部屋の洗面台の、父親のコップや歯ブラシの近くに、俺と母親が初めて見る、白いプラスチック製のキャップのようなものがあった。

 介護スタッフさんが俺と母親のためにお茶と丸椅子2つを持ってきてくれた時に、その白いキャップのようなものについて聞いてみたら…

 介護スタッフさんたちによる日常の口腔ケアで、父親の上あごあたりにくっつきやすい痰を取るために、父親に口を開けて(上下の歯を離して)いてもらう時に、スタッフさんたちが指にはめる「指ガード」とのこと。

 このような時に父親は、口を開けていてくれないし、上下の歯の間に何か物を挟めたら、飲みこんで(誤嚥して)しまうリスクがあるし…

 スタッフさんの指を(食べ物と勘違いして? 何をされているかわからず?)噛もうとさえしてしまうから、父親が噛んでも(スタッフさんの指と父親の歯の両方が)安全な指ガードをした指を、上下の歯の間に挟んでおくしかない、ということだろう。


 棚の上にある「看取りファイル」の、前回の面会後にスタッフさんたちに書かれた部分を読むと、父親は朝昼夕と(トロミ付)エンシュア125ccずつ、特にムセもなく飲んで(食べて)いて、点滴は1日2本で、夜はよく眠れているようだ。

 125ccということは、12月下旬の100ccから増えている。

 棚の上には痰の吸引器もずっと置いてあるが、ここしばらく、使われた形跡はない。


 俺と母親が父親に声をかけてから特養を離れた後、施設を出る前に特養の生活相談員さんから声をかけられて、施設の応接室で話すことになった。

 相談員さんによると、父親のエンシュアの量について、往診している(入院中も父親を担当していた泌尿器科が専門の)医師は、現在の一食あたり125ccが限界だと言っていて…

 その一方で、現場の介護スタッフさんたち数人は、(俺の父親は)125ccを特に問題なくすぐに飲んでしまうので、増やせる・できれば増やしたいと言っているそうだ。

 これまでの経緯から、俺は、その医師より介護スタッフさんたちの方を信用しているから、とはいえ、それを口に出すと面倒なことになりそうなので言わず、「家族の希望としては、少し増やしてみてほしい」とだけ言った。

 父親のリハビリやマッサージについては、入浴後に(入浴介助した介護スタッフさんが)少し関節を動かすくらいが精一杯らしい…



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平成27~28年-冬