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2018/09/21.Fri

平成28年-夏-(16)

 7月下旬も俺と母親が、父親が入居している特養(特別養護老人ホーム)の部屋に行くと、部屋のエアコンのスイッチが入っていて、室温が高くなってくると冷風が出てきた。

 いつものように俺は、ついていたラジオを消して、面会中は、家から持ってきたポータブルDVDプレーヤーを使って、父親が好きだった歌謡曲や演歌を多く含むテレビ番組を録画・ダビングしたDVD-RWをかけた。

 父親は、上半身部が少し高くなっているベッド上で、やや横向きの仰向けだったが、さらに横向きになろうとしたり、頭を枕から浮かそうとしたり、(関節の拘縮でぎこちないが)手で自分の首をつかむなど、けっこう動いた。

 介護スタッフさんが、俺と母親に冷たいお茶を持ってきてくれて、母親が受け取った。

 父親の目ヤニが多かったので、俺は、お湯で絞ったタオルで、やさしく、できるだけ拭き取った。

 また、父親の手の爪の一部が尖っていたので、俺は老眼鏡をかけて、そこだけ爪ヤスリで削った。

 収納の中に置いといた除湿剤(タンクタイプ)の中身が、多量の水だけになっていたので、母親が家から持ってきた新しい物と交換した。


 7月下旬の、その後3回の面会では、部屋のベッド上の父親は、動きが少なく・小さく、おちついていた。

 俺と母親が、棚の上の「看取りファイル」を読むと、この期間に、ムセであまり食べられなかった食事が1回あったが、特に大きな問題・変化はなく、おやつでアイスクリームを食べられたという、うれしいことも書いてあった。


 その次の、7月末の面会では、俺と母親が父親の部屋に入った時、父親はベッド上でほぼ横向きで、何かを嫌がっているように小さな声を出していた。

 よく見ると、少し前の10:00頃に介護スタッフさんから飲ませてもらった(トロミ付)コーヒーの、飲みこめずに口の中に残っていた分のようだが、父親が真横向きなので口の端から枕に垂れ落ちて…

 クール枕パッドの一部と、そこに接している父親の頬のあたりを濡らしていた。

 俺と母親が二人がかりで、父親の顔を拭きながら、濡れて・汚れていたクール枕パッドを乾いた・きれいなものに交換したら、父親は嫌がるような声を出さなくなり、笑顔も見せてくれた。

 父親が身につけているのは、全前開きタイプの七分袖の上着シャツ、その中は通気性のよいサーフシャツ、下は丈が短めのスエットパンツで、その中は紙オムツと尿取りパッドと思われ、また、薄手の靴下を履いていた。

 タオルケットは腹と足にかかっていたが、部屋のエアコンから出てくる冷風がけっこう涼しいので、母親が、肩までかかるようにした。

 父親の鼻毛と耳毛が伸びていたので、俺は家から持ってきた鼻毛・耳毛用シェーバーを使って、父親の耳毛と鼻毛のシェービングをした。

 俺は父親の(部屋に置いてあるヒゲ剃り用)シェーバーを、ハンドソープを使って水洗いして、窓際で乾かしておき、帰る前に組立てて、シェーバーオイルをつけた。



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