FC2ブログ
2018/09/28.Fri

平成28年-夏-(20) しゃっくり

 8月中旬も俺と母親が、父親が入居している特養(特別養護老人ホーム)の部屋に行くと…

 父親はベッドで、やや横向きの仰向けになっており、足腰の関節の拘縮のせいで少し窮屈そうにヒザは曲がっていて、ヒジの拘縮で胸のあたりに手が来てしまうが、その手を(ぎこちないが)動かして、アゴについている食べカスを自分でこすり取ることもあった。

 ラジオがついていて甲子園の高校野球中継が流れていたが、面会中、それを俺は消して、家から持ってきたポータブルDVDプレーヤーを使って、父親が好きだった歌謡曲や演歌を多く含む最近のテレビ番組を録画・ダビングしたDVD-RWをかけた。

 エアコンのスイッチが入っていたものの、冷風は出ていなかったが、室温が高くなってくると冷風が出てきた。

 介護スタッフさんが、俺と母親に冷たいお茶を持ってきてくれた。

 父親が身につけているのは、薄手の長袖上着シャツ、その中は夏向けの通気性のよいサーフシャツで、下は薄手のスエットパンツ、その中は紙オムツ+尿取りパッドか布オムツ+オムツカバーのどちらかだろう。

 また、薄手の靴下を履いていて、腹と足にタオルケットが掛けられていたが、エアコンから冷風が出てきて少し寒いくらいになった時は、母親がそのタオルケットを肩まで覆われるようにした。

 母親は、部屋の中に置いているリクライニング車椅子の、父親の姿勢が安定するようにするための(接触冷感)クッションに汚れや臭い(におい)が付いていたので、交換した。

 父親のベッド枕の(クール)枕パッドも汚れていたので、俺が父親の頭を少しだけ浮かして、その間に母親がと交換した。

 いつものようにクッションも枕パッドも、部屋の収納の中に置いていたきれいなものと交換し、汚れた方は家に持ち帰って洗い、なるべく早く持ってくるようにする。

 父親の目ヤニが多かったので俺は、お湯で絞ったタオルで、できるだけやさしく、慎重に拭き取ったが、やはり嫌がられて、少ししかできなかった。


 その次の面会では、父親はベッド上で仰向けの姿勢で、胸の前で、関節が硬くなって曲がりにくい(ほぼ真っ直ぐなままの)指を、もう片方の手で強く握り続けていたので…

 それを俺が少しずつほどくと、父親は握っていた方の手で、自分の首をかいた。

 そのあたりを見ると、食べカスが上着シャツの襟に固まってついていて、それが肌に触れてかゆそうだったので…

 俺はお湯で絞ったタオルで、その首のあたりを拭き、また、襟の食べカスのようなものを拭き取ると、父親はおちついたようだ。

 母親が、家から持ってきたコロコロ(粘着クリーナー)を使って、父親の部屋の掃除をした。

 俺は父親のシェーバーを、ハンドソープを使って水洗いした。

 父親が、しゃっくりをし始めてしまった。

 俺と母親が帰らざるを得ない頃になっても止まらなかったので、介護スタッフさんに父親のしゃっくりが続いていることを伝え、後のことをお願いして帰ったが、その際にスタッフさんから、父親は前日もしゃっくりが長く続いたという話があった。



ランキングや拍手をクリックして応援していただけると、うれしいです。

  にほんブログ村 介護ブログ 若年性認知症へ
平成28年-夏