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2018/09/29.Sat

平成28年-夏-(21) 精神科医師の往診?

 8月中旬の次に面会した日は、俺の住む地域に台風が近づいていて、風が強かった。

 特養の部屋のベッドで父親は、やや横向きの仰向けで、少しだが反応・笑顔を見せてくれて、(苦しそうではない)発声もあった。

 俺は、洗面台にある父親の歯ブラシを、家から持ってきた新しいものに交換した。

 もう父親の日常の口腔ケアは、特養の介護スタッフさんの全介助による、主にスポンジブラシを使う形になっているはずだが、歯ブラシを使うことも時々あるようで、その毛先がだいぶ広がってしまったからだ。

 母親は、先日(俺の)弟から受け取った子どもたち(父親と母親にとっては孫たち)の写真を家から持ってきて、父親に見せてから、部屋の棚にあるフォトスタンドに入れて、そこに入っていた(少し前の)ものは家に持ち帰った。


 その次の面会では、俺と母親が特養に着いた時、父親は部屋のベッドではなく、共同スペースでリクライニング車椅子に座っていた。

 介護スタッフさんに聞いたら、この日は(特養を含む介護)施設のホールで地域ボランティアの人たちによる歌のコンサートがあり、その場に父親もいられそうなので、行く準備として共同スペースに連れてきていたそうだ。

 とはいえコンサートが始まるまで少し時間があったので、俺と母親はスタッフさんにことわって、父親をリクライニング車椅子に座らせたまま、父親の部屋に移動した。

 俺は、ポータブルDVDプレーヤーを使って、父親に少しだけ音楽を聞かせた。

 父親の誕生日が近いので、俺と母親が家で作ってきたバースデーカードを、母親がそれを父親に見せてから、棚に立てかけた。

 コンサートが始まる時間になったので、俺が父親の車椅子を押して、母親がその横で見守りながらホールへ移動した。

 ホールに着いた時、父親のリクライニング車椅子の座面と背もたれが、そのままのだいぶ後ろに倒した角度だと、父親が直接、ホール天井の明るい照明を見てしまうので、近くにいた介護スタッフさんに頼んで、その角度を変えてもらった。

 コンサートが始まってしばらくすると、この施設と提携している精神病院から定期的に来ている医師が、施設の看護師さんと一緒にホールに入ってきて、ホールにいる特養入居者のうち、俺の父親を含む数人を少しずつ見たら、出て行った。

 これが、「精神科の往診」らしい…



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平成28年-夏