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2018/10/03.Wed

平成28年-夏-(23) サイドレールの交換

 8月下旬も俺と母親が、父親が入居している特養(特別養護老人ホーム)の部屋に行くと…

 父親はベッドで、やや横向きの仰向けになっており、両手は胸の前、関節の拘縮のせいで少し窮屈そうにヒザは曲がっているという姿勢で、眠そうにしていた。

 部屋のエアコンは温度設定が低めのせいか、ずっと冷風が出続けた。

 介護スタッフさんが、俺と母親のために冷たいお茶と丸椅子を持ってきてくれて、また、父親のことで話があるそうなので、俺と母親は部屋の外の廊下で聞いた。

 先日、父親がST(言語聴覚士、飲み込みの専門家)の往診を受けたところ、最近やや多いムセの原因は、食べさせ方や食べ物の形状ではなく、短時間で完全に飲みこまず(飲みこめず)、少し口の中に残ってしまうことらしい。

 そこで、介護スタッフさんたちは、父親の食べる(父親に全介助で食べさせる)ペースを落として(さらにゆっくりにして)みるそうだ。

 人手不足の中、父親のために、さらに時間と手間がかかるだろうから、俺と母親は申し訳なく思った。

 ただ、スタッフさんによると父親のムセは、昼食時はほとんど無く、朝夕に出やすいので、眠気や疲れの方が大きな原因かも、とのことだ。

 父親のベッドのサイドレールについて、だいぶ以前の体動が大きかった・多かった頃からずっと、ぶつかってもケガしないようにクッション性の高いタイプだったが…

 体動が小さく・少なくなり、ぶつかるリスクが減ったため、普通のサイドレールにソフトカバーを付けたものに交換したいそうだ。

 クッション性の高いものは高価で、この施設に少ないので、現在、サイドレールにぶつかってケガするリスクが高い他の入居者さんのために使いたいらしい。

 俺と母親は、今の父親にはソフトカバータイプで充分と思われたので、了承した。


 その次の面会で父親は、部屋のベッドでやや横向きの仰向けだったが、けっこう身体を動かした。

 ベッドのサイドレールは前回の話の通り、普通の(柵の)にソフトカバーというタイプに交換されていた。

 父親が身につけているのは、全前開きタイプの七分袖の上着シャツ、その中は通気性のよいサーフシャツ、下は薄手のスエットパンツで、その中は紙オムツと尿取りパッドのようだ。

 また、薄手の靴下を履いていて、タオルケットは腹からヒザあたりにかかっていた。

 部屋のエアコンは動いていなかったが、室温が高くなってくると冷風が出てきて、少し寒いくらいになったので、母親がタオルケットを、父親の肩から足先までかかるようにした。

 ラジオがついていたが、それを俺は消して、面会中は、家から持ってきたポータブルDVDプレーヤーを使って、父親が好きだった歌謡曲や演歌を多く含む最近のテレビ番組を録画・ダビングしたDVD-RWをかけて、帰る時に、またラジオをつけた。

 父親が急にしゃっくりを始めてしまい、俺は介護スタッフさんを探しに行き、どうすればよいか聞いたが、ベッドの上半身部分を高くして、後は待つしかないらしい。

 確かに、水をしっかり飲み込んでもらう、驚かすなど、一般的なしゃっくりの止め方は、今の父親に使うことはできないし、耳や(しゃっくりを止める)ツボを押すなどの方法も、父親に痛みとストレスを与えるだけだろうから…

 結局、俺と母親が帰らなければならない時刻まで、父親のしゃっくりは止まらず、介護スタッフさんに後のことを頼んで帰るしかなかった。



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平成28年-夏