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2018/10/14.Sun

平成28年-秋-(3) 人が多すぎるホール

 9月上旬の次の面会では、父親は部屋のベッドで仰向けになっていたが、手を自分で血流が悪くなるくらい強く握っていたので、母親が少しずつ、その手を広げた。

 介護スタッフさんが、俺と母親のために冷たいお茶を持ってきてくれた。

 父親は、何気ない発声をして、両手を天井に向かって伸ばそうとすることもあった。


 その次の面会では、部屋のベッドで仰向けの父親の、クール枕パッドに髪クズが多く、ニオイも強かった。

 棚の上の「看取りファイル」によると、父親は昨日も一昨日も、しゃっくりがあったようだ。

 女性の介護スタッフさん2人が来室して、この後、(特養を含む介護)施設のホールで地域ボランティアの人たちによる歌謡コンサートがあるので、俺と母親に連れて行ってほしいとのこと。

 それはいいのだが、スタッフさん二人がかりで父親をベッドから車椅子に移す際、いつもの抱え上げる方法でなく、ベッド上を滑らせるような形だったので、父親の薄手スエットパンツがだいぶズレてしまった。

 すぐにスタッフさんたちは他の入居者の部屋に行ってしまったので、俺と母親は、できるだけ父親の服の乱れを直し、(ベッド上の枕の)汚れていた枕パッドをきれいなものに交換してから、3人でホールに行ったが…

 この日は特養入居者だけでなく、デイサービスやショートステイの利用者も多くいて、普段の歌謡コンサートに比べて、ホールに人が多すぎた。

 父親は、ヒジを車椅子のサイドバーに押し付けたり、もう一方の手で首のあたりをかいたり、といったおちつかない動きがあり、また、不快そうな発声もあったので、3人で早めに父親の部屋に戻った。


 その次の面会の日は、ホールで特養入居者参加型の歌イベントがあり、今度はスタッフさんたちが父親をベッドからリクライニング車椅子へ抱えながら移したので、服は乱れず…

 ホールの人数や賑やかさも程よい感じで、父親はイベントが終わるまで、おちついていてくれた。



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平成28年-秋