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2018/11/12.Mon

平成28年-秋-(20)

 11月上旬も俺と母親が、父親が入居している特養(特別養護老人ホーム)の部屋に行くと…

 父親は部屋のベッドで、相変わらず関節の拘縮や背骨の湾曲で縮こまった感じで、ほぼ真横向きになっていて、眠そうではなく、固まった目ヤニがあった。

 母親は、家から持ってきた新しいBOXティッシュを予備として棚に置き、また、部屋の中にある父親のリクライニング車椅子の、ヘッドレストカバー(代わりの枕パッド)を交換した。

 女性の介護スタッフさんと男性の介護スタッフさんが(一人ずつ)来室して、二人がかりで父親をベッドからリクライニング車椅子に移し、肩にはタオルを、腹と足にはハーフケットを掛けてから退室した。

 この日は(特養を含む介護)施設の少し寒いホールで、地域ボランティアの人たちによる歌謡コンサートがあるからだ。

 俺は、お湯で絞ったタオルで父親の目ヤニを拭き取って、母親は(父親がリクライニング車椅子に座ったことによって空いた)ベッドを軽く掃除した。


 ホールのコンサートが始まる時間が過ぎていたので、俺が父親の車椅子を押し、母親がその横について父親を見守りながら、3人でホールに移動した。

 既に数十人の特養入居者さんたちがいたホールの片隅で、俺と母親は、父親の車椅子のブレーキをしっかりかけてから、その両脇にホール備品の椅子を持ってきて座り、コンサートを聞いた。

 もう父親は、このようなコンサートを聞いていることも理解していることも、ほとんどなさそうだが、俺も母親もスタッフさんたちも、部屋にずっといるよりは父親にとって良い(気分転換になる)だろうと思い、できるだけ連れてくるようにしている。



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