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2009/07/07.Tue

平成16年-夏-(1)

 紫陽花の時期には、家族(俺、父親、母親の3人)で、きれいな紫陽花がたくさん咲いている寺に行った。

 石段を登るのは少し大変だったが、花はとてもきれいで、父親も喜んでいた。


 暑くなった頃、家族で避暑も兼ねて山の頂上まで行った。

 頂上近くまで車で行けたので、歩いて山登りしたのはわずかな距離だったが、父親はそれでも身体を動かした爽快感があったようで、天気もよく、頂上からの眺めもきれいだった。


 父親は、学生時代の友人たちとの一泊旅行もした。
 家族としては少し不安だったが、気の置けない昔からの友人たちということで、なんとかなるだろうと思って行かせることにした。

 目的地ではなんとかなったようだが、その帰り、友人の一人に車で家まで送ってもらう際に父親は、自分の家までの道を案内できず…

 自分の家の電話番号も忘れてしまったようで、その友人に自分の家の電話番号を教えることもできなかった。

 その友人が携帯電話で我が家の電話番号を知っている別の友人に電話して、我が家の電話番号を聞いてから我が家に電話してきて、俺がその電話で道案内し、なんとか家にたどり着くことができた。

 母親は、父親の旅行カバンの中のものを片付けようとした時、父親が下着を替えていないことに気づいた。
 それまでの旅行や出張では、いつも下着を替えていたのに。


 後日、一緒に旅行した友人の一人から家に手紙が届いた。
 俺の父親が認知症だとわかったようで、専門医に診てもらうよう勧める内容だった。

 気持ちはありがたいが、俺は、「数年前から専門医に診てもらっていまして、本人も家族も精一杯努力していると思うのですが、このような状況です」と返事することもできず、そのままにしてしまった。



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