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2013/06/07.Fri

平成25年-春-(1)

 あの大地震からちょうど2年目の日、俺(43歳)は自分の人生について考え直し始めた。

 長期間にわたる父親(71歳)の在宅介護で俺が失ったものは、あまりにも大きい。

 再び働きたいと思っても、ブランクが長すぎて元の職種に戻るのは厳しい。
 いくつか資格を持っているが、今の時代、どんな資格でもキャリアを伴わなければ、あまり評価してもらえない。

 在宅介護を終えた後、その経験を活かして介護(介護士、ヘルパー)の仕事に就いて活躍したという人の話を聞いたことはあるが…

 俺のように、厳しい在宅介護で腰の椎間板ヘルニアなどの大きなケガ持ちになってしまった人間には、介護の現場の仕事は無理だ。

 父親が若年性アルツハイマーと診断された時点で、俺は、その直前に取得した国家資格で働いていくことをあきらめて、介護の(現場の)仕事に就いていれば、父親の症状が進んでも良い対応ができたり、父親の症状がひどくなる前に、ケアマネージャーの受験資格も得ることができたりして、今、就職に迷うことはなかったかもしれない…

 この地域では以前と変わらず、介護家族への就職支援などは無い。
 だからこそ、俺が自分でそういう支援を作ろうとしたのだが、無理だった。

 子育てしている親への就業支援は全国的にもこの地域でもあり、しかも増えてきているようで、子育てをしている人に比べて、介護をしている人には厳しい社会だ。

 それでも、俺は前を向くしかない。

 翌日から俺は、ハローワークに行って求職カードをつくるなど、職探しを始めた。

平成25年-春